ライフ・オン・ザ・ロングボード
劇場公開日:2005年9月10日
解説
定年後に突然サーフィンに取り組み始めた哀愁にじむ中年男性の第二の人生を爽やかに描いたドラマ。主人公・一雄を演じるのは、代役無しで撮影に臨んだサーフィン初挑戦の大杉漣。監督は「星砂の島、私の島~ISLAND DREAMIN~」の喜多一郎。
2005年製作/102分/日本
配給:オフィスキタ
劇場公開日:2005年9月10日
ストーリー
定年を迎えたサラリーマン、米倉一雄(大杉漣)は三年前に妻を病気で亡くし、長女の瞳は結婚し家を出た。次女の優(大多月乃)は、就職活動で家に残っている。ある日一雄は、鎌倉の実家の父・雄蔵を尋ねる。海沿いの道をひとり散歩して亡き妻・日出子との思い出にふける。ここは闘病中の妻を引き連れて訪れた思い出の場所だった。青春時代、一雄はロングボードに夢中だった。実家に戻って物置の中を探し回ると、ビンテージのロングボードが眠っていた。昔のサーフマガジンをめくると、種子島の記事がある。止まっていた時間が動き出した。優の反対をよそに、日出子の位牌とロングボードを手に、単身種子島へと旅立つ一雄。念願の鉄浜海岸に立つが、運動不足の50過ぎの中年男がいきなりサーフィンなんてできるはずもない。ローカルサーファーたちのメッカ、「ORlGlN」を訪れ、オーナーの銀二(勝野洋)やその仲間の憲太(小栗旬)たちにサーフィンの手ほどきをお願いするが、当然相手にされない。それでも一雄はあきらめず、銀二に自分の思いを語る。民宿も経営する銀二は、戸惑いながらも、「しばらくウチヘ泊まれよ」と受け入れてくれた。銀二の民宿・美香荘に泊り込んで、サーフィンに明け暮れる日々。といっても、波に向かってはひっくり返りの繰り返しだった。それでもめげず、笑われながらも何度も笑顔で波にチャレンジする一雄。そんな姿を見て、ローカルサーファーたちも次第に一雄と打ち解けるようになっていった。