父と暮せば

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劇場公開日:

父と暮せば

解説

原爆投下から3年後の広島を舞台に、生き残った負い目を抱える娘と、彼女の前に幽霊となって現れた父の交流を描いた人間ドラマ。井上ひさしの同名戯曲を基に、「美しい夏キリシマ」の黒木和雄監督がメガホンをとった。昭和23年、広島。3年前の原爆で父・竹造を亡くした美津江は、自分だけが生き残ったことに負い目を感じながら生きていた。勤務先の図書館で知り合った青年・木下と惹かれ合いながらも、幸せになることへの罪悪感から一歩を踏み出すことができない。そんな美津江の前に幽霊となって姿を現した竹造は、ふたりの恋を成就させるため、どうにか娘の心を開かせようとするが……。宮沢りえと原田芳雄が主演を務め、浅野忠信が共演。

2004年製作/99分/日本
配給:パル企画
劇場公開日:2004年7月31日

スタッフ・キャスト

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(C)2004「父と暮せば」パートナーズ

映画レビュー

4.52004年の作品。宮沢りえは30歳を超えているはずだが、23歳の娘...

2024年12月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

2004年の作品。宮沢りえは30歳を超えているはずだが、23歳の娘を演じても違和感がない。瑞々しい。 原田芳雄の演技は自然体に見えるが、台詞回しや身体の動きに、計算しつくされた凄みが感じられる。 丁々発止の二人に、「木下さん」浅野忠信がユルい感じで沿っている。家の場面に彼が出てこないのも、よい。 井上ひさしの原作は舞台劇である。家のセットや演出にその要素を残してあり、会話が中心のドラマを上手に支えていると思う。 映画.comの評価は3.7。4.0は超えていると思ったけれど、意外に低い。しかし、国際的に核廃絶への取組が注目を浴びている今、この作品は再評価されてよい、否、されるべきであろうと思う。 ある程度の事前学習は必要だと思うが、高校生以上ならこの内容「幾万もの別離」をきちんと理解できると思う。継承の役割を担わせてよい映画だと思う。 映画やドラマで広島弁が出てくると、いつも気になってしまうのが「関西寄りのイントネーション」である。この作品でも何カ所か違和感を感じたところがあったけれども、全体としてはネイティブに近い表現だった。関係者のご努力には敬服するものである。 ただ、この次広島を舞台にした映画を撮るときは、ぜひとも「おしゃべり唐揚げあげ太くん」を方言指導に加えてほしい。

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ROKUx

3.5生き残った疾しさから人を好いてはいかん

2024年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

1948年夏、宮沢りえ扮する23歳の福吉美津江は雷の中、慌てて家に逃げ込んだ。家には原田芳雄扮する父竹造がいたのだが、原爆以来雷が恐くなったのだった。 がっぷり四つの原田芳雄と宮沢りえの親娘やり取りがいいね。原爆話の中に溶けたガラス瓶など原爆資料を織り込んで話すのはアイデアだな。でも原爆病の恐怖は大変だっただろうね。ピカの後で生き残った疾しさから人を好いてはいかんと思わせる世間の厳しさもきついね。

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重

3.5ピカの被害者の苦悩と奇跡

2024年8月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

幸せ

広島県が好きだし、宮沢りえさんが出演する映画が観たい。娘視点の父との話でもあり、結婚前の青春物語もある。 戦争映画という側面もあり、本編98分という短さの割に楽しませてもらえて満足しました。 『火垂るの墓』(ジブリのアニメ版)のように、死者が幽霊になって現れたり、戦争の怖さを感じる夏の定番エンターテイメント作品でした。 空でピカっと光る原子爆弾投下シーン、あの近距離では飛行中のB29は無事ではありませんね。投下は嘘(坂本九が言うには投下ではなかった)と氣付くように、遠回しに伝えようとしているのかもしれません。美津江(宮沢りえ)は昔話研究会のメンバーとして、先人から聞いた通りに語り継いでいかなければならないと言及していました。今作もそのようにしたのだと思います。 美津江は、亡き父と会話をしながら頭の中を整理していきます。幻想なのか、夢の中の話なのか、第三者からはどのように見えるのか、本当は寝たきりなのか、その描写が無いため想像するしかありません。 最終的に木下(浅野忠信)と結婚することを決意したように終わっています。 不思議な力が働いて父が現れたのは、美津江に奇跡が訪れたのだと解釈します。 ラスト、広島ドームに咲いた小さな花は、明るい未来を示唆しているように感じました。二つの花なので、もしかしたら双子が産まれるのかもしれません。 オトッタン、おっとったん…と言う広島弁の宮沢りえさんが観れただけでも、ありがとありました。

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Don-chan

5.03年後のヒロシマ

2024年8月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

怖い

原爆投下後、3年後のヒロシマで娘(宮沢りえ)は一人で暮らしていた。 そんなとき、父(原田芳雄)が幽霊となって現れ、娘に幸せになってほしい、と頼む。 娘は、自分は幸せになってはいけないのだ、と言い張る。 宮沢りえの美しい姿が、より一層凄惨さを強調することになり、涙を誘う。

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いやよセブン

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