HERO? 天使に逢えば…
劇場公開日:2004年6月12日
解説
「世界一ツキのないボクサー」と 「日本一運の悪いOL」の織り成すハートウォ-ミング・ラブストーリー。出演は、『超光戦士シャンゼリオン』『仮面ライダー龍騎』の萩野崇と、CMや雑誌モデルで注目を浴び、「g@me」で映画デビューした桜井裕美。
2004年製作/83分/日本
配給:エンターテイメント倶楽部
劇場公開日:2004年6月12日
ストーリー
自他共に認める【日本一ツイてないOL】高瀬千夏(桜井裕美)。ようやく出来た彼氏の実家でお父さんの頭に鍋物をぶちまけてしまったりと、人生ロクなことがない。そんな千夏は今、OL人生最大の不運に見舞われていた。自分の手配した伝票の行き違いで、某家お嬢様の一億円相当のヴァイオリンの名器、ストラディバリウスが行方不明になってしまったのだ。一生かかっても返せそうにない額の弁償を迫られ、呆然とする千夏。同じ頃、自他共に認める【世界一ツイてないボクサー】矢野修二(萩野崇)は、今日の試合でも案の定、アンラッキーパンチをもらってKOされていた。実力的には一目おかれる存在でありながら、プロデビュー戦では開始数秒でダウンを奪いながらバッティングで瞼を切られてTKO、世界戦直前には指を骨折して出場できず…と、ずっとここ一番で勝利の女神に逃げられ続けている。翌朝、「ドーン!」という物音で目を覚ました千夏が表に出てみると、新聞配達の男が階段で気絶していた。配達のバイトをしていた修二が、階段を踏み外して転んだのだ。意識を取り戻した修二は、情けない顔でつぶやく。「俺、世界一運ないんじゃないかな…」。自分より運のないらしい修二との出逢いに、思わず喜んでしまう千夏。修二も、一億円の借金を背負った千夏の話を聞いて親近感を覚えてしまう。「一億円なんて、どこにいったらあるんだろ…」なんとなく銀行に来てしまった2人は、強盗するとしたらどうやるんだろうなどと想像しているうちにキャッシュカードの勧誘に会い、千夏はとりあえず作ってしまったカードでキャッシング。しかし、修二が表で待っている間に、せっかく引き出した現金を盗まれてしまい、正に「泣き面にハチ」状態。あまりに気の毒になった修二は「どうせ勝てないのなら…」と、ヤクザの絡んだボクシング賭博で八百長を引き受け、その報酬を千夏に渡す。試合当日、格下の相手からダウンを奪われる修二を見て、千夏は思わず叫ぶ…。「この試合、八百長なの!」。ヤクザたちの怒りを買った2人は、史上最悪の【運命共同体】となって逃避行をするはめに。所持金もないまま逃げ続ける2人は、道すがら、妙にノリの軽いカップル、アキラ(虎牙光揮)とエミリ(橋本麗香)に出逢う。押し切られる形で彼らと一緒に松本に行くことになった修二たちだが、無断借用した別荘がエミリに命を助けられたことのある老人(藤村俊二)の持ち物だったりと、異常に運のいい2人と行動を共にするうち、自分たちの運勢も変わっていくのを感じ始める。どんなに努力してもうまく行かなかった自分たち。何もしなくても次々と幸運に恵まれるアキラ&エミリ。「どうせ一緒にいるなら、運のいい人の方が…?」運命を共にする約束をしたはずの修二と千夏の想いが、少しずつすれ違い始める。【勝利の天使】のようなエミリの励ましで再びボクシングへの情熱を取り戻した修二は、エミリと二人で東京に戻り、復帰戦へ向けて激しいトレーニングを開始。千夏とアキラは彼らを追って東京へ。修二のボクシング人生を賭けた試合当日。千夏は【ツキ】のない自分が行けば修二が負けると思い、会場に入れない。一方、アキラとエミリはヤクザの絡んだボクシング賭博の賭け金を狙い、会場から姿を消す。修二にとって本当の【天使】は誰なのか? 「映画史上、最もツイてない主人公」修二と千夏は、真のヒーローとヒロインになれるのか?