下妻物語のレビュー・感想・評価
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演出は異色ながら、基本は驚きの王道映画!
中島哲也監督が現在のスタイルを確立した記念すべき作品。
劇場公開時はさほど興味惹かれず、後からDVDで見たら、これが面白いの何のって!
今、久し振りに見てもやっぱり面白い。
漫画みたいなストーリーながら、ユニークな演出で味付けし、“友情”とか“夢”とかをきちんと描いてみせる。
一見奇抜で異色だと思うが、実は笑って泣ける超王道映画なのだ。
深田恭子、土屋アンナの2人は、この2人以外考えられないドハマり役。
中島哲也監督の快進撃はここから始まった!
何回観ても飽きずに面白い!
片手分は観た気がするのですが1年ぶりくらいにまた観たくなって鑑賞、そして初レビュー。やっぱり相変わらず大好きなお話でした。
監督は中島哲也さん。【CM界の巨匠】と呼ばれるほどに培ってきたセンスや技術を、これでもかというくらい効果的に映画の世界に溶け込ませてるのがさすがの一言です。もうホント好きこの人w
言い出したらキリがないくらい色んな演出がたまらなくツボなんですが、一番のファインプレーはやっぱり主演に深キョンと土屋アンナちゃんを選んだことでしょう。
容姿だけじゃなく声も完璧で、絶対深キョンじゃなきゃダメで土屋アンナちゃんじゃなきゃダメで、まさにイメージ通りなんだけどその“イメージ”を発掘したのがこの作品な気がします。
なんといっても深キョンはこうでなきゃというくらい深キョンが可愛い!
あんなに可愛い「ウ●コ踏んじゃった」を私は後にも先にも見たことがありませんw
序盤からずっと続く桃子の語りパートが本当に好きで。
土屋アンナちゃんはそもそもあの存在感が好き。
ギャグみたいなイチゴ(桃子曰く最強バカw)を笑いを取りつつコントにはしないのはいい意味で吹っ切れてないとできないことだと思うし、
そんなイチゴが失恋して涙するところがこの映画で一番好きなシーンでもあります。あの表情には思わずもらい泣き。
そして毎回ツボな樹木希林さんはやっぱり凄くて改めて観ると観ると篠原涼子さんも昨今の活動的に見ると黒歴史?と思うくらい凄くて(褒めてますw)最高でした。
下妻物語は桃子とイチゴの友情物語であり成長物語です。
可愛い外見とは裏腹に「人は独り」「自分が幸せならいいじゃん、気持ち良ければオッケーじゃん♪」ととってもシビアで冷めてるロリータの桃子。と、純粋でおバカで義理固くて熱いヤンキーのイチゴ。
水と油が出会ってその温度差に笑わされながら、次第に変わっていって桃子流・イチゴ流に思いやり励まし支えあって、いつの間にか互いにかけがえのない存在になっていく二人が可愛くて、微笑ましくて、かっこ悪くてかっこ良くて本当に素敵。
「友達なんてぜーんぜんいりませーん♪」と思ってた桃子の心がイチゴによって溶かされて、最後に何より大事なロリータ服を血まみれ泥だらけにして自分を「アタイ」と呼んで大ボラを吹く彼女の輝きといったらもう!
あのシーンがあるから深キョン起用が尚更利くんですよね。
イチゴも桃子によって柔らかくなって「(借りを)返さなくていいよ」という桃子に「返さねえよ、てか返せねえよ、でっかすぎてよ!」と答える。鎧を着なくていい心地良さがすごく伝わってきました。
原チャニケツで笑い合う二人は可愛いすぎて素敵すぎて眩しいくらい。
後日談の顔に【お花柄】の【絆創膏】をして歩く桃子も【ふりふりのお洋服】で人に【ケガ】をさせるイチゴも“らしさ”の中に劇的な変化があって嬉しくなりました。
エンディングの映像は【桃子とイチゴ】じゃなくて【深キョンと土屋アンナちゃん】なのがまたすごくいい感じ。
友達っていいもんです。
全く趣味が合わなくたって(私はそういうの面白くて大好きなタチですがw)、心が合えばわかりあえる。イチゴの「特攻服預けるってことは命預けるってことだ。全部何もかもお前に任せるよ」だって桃子にはその特攻服に纏わる価値観や考え方はわからない、けど気持ちは伝わる。
決まり事もなくどういう形にでもなり得るんだから一つ一つの出会いってすごく貴重ですよね。面白いです。
そして毎回思うけどヴェル●ーチ×ユニ●ーサルのダサさは凄いw
はまり役!!
見てすぐの感想は深田恭子も土屋アンナも凄いハマり役!!
どっちも良いキャラ出してて良かったし、脇役では宮迫のお父さん役が面白かった。映画というよりコントに近いかも!?(笑)
ここまでくると笑いたいときに見る映画としてはおすすめできる作品だと思います。
「こう見えて感動大作」は嘘じゃない
映画の宣伝コピーにあった、「こう見えて感動大作」って言葉に嘘はありませんでした。
深田恭子と土屋アンナの二人に爆笑爆笑の連続で、お腹が痛くなるくらい笑わせておいて、最後の深田の啖呵を切るシーンではちょっとホロリとさせる。
この二人の配役は、本当にはまっていて楽しめました。
特にこのロリータファッションを着こなし、不思議感タップリの役は深キョン以外には出来ないと思います。
全体的に監督のやりたい放題とも見えるけど、これだけ楽しませてくれたらもう好きなだけやって下さい、楽しませてもらいますって感じでした。
心に染みる映画も好きですが、こうやって単純に楽しめる事も大切ですよね。(^-^)
まだ観ていない方には、是非観て頂きたいです。
中島哲也、入魂の1本
中島監督の最新作「パコと魔法の絵本」は、“策士策に溺れる”という一言に尽きて、映像ならびに演出のトリックや技巧と、肝心の物語が乖離してしまっていて、映画の世界に素直に入っていくことができなかった。これは「嫌われ松子の一生」にも、その予兆は多少あったけれども。。
でも、久々の劇場長編作であり、実質的に映画デビューと言ってもいいであろう「下妻物語」は、素直に素晴らしかったと思う。何が素晴らしいって、石橋を叩いて、それでも渡らないような作品が並ぶ東宝のラインナップの中において、テレビの観客にも通じる大衆性を残しつつも、しっかりと自分の世界観や作家性を盛り込んだ作品を撮りあげ、しかもそれがヒットしたのだから素晴らしい。他の東宝作品の興行収入に比べたら、小さい、本当に小さいヒットではあるけども、こういう映画が作ら、ヒットしたという実績は見逃せない。
役者陣もそれまでのイメージを打ち破って、監督の胸に飛び込んだ深田恭子と、鮮烈な印象を残す土屋アンナが素晴らしい。2人の熱演もあって、終盤のシーンでは思わず涙腺が緩んでしまった。こういう作品がもっと増えて、もっとヒットしてくれたらいいなぁ、と切に思う。
可愛い!楽しい!笑える!
テンポがよく、笑えて、時に切なくなり…120分があっという間に感じた映画です。
深田恭子演じるロリータと土屋アンナ演じるヤンキーという、
普通あまり関わらない2人をコミカルに描いたこの作品。
作中にアニメを用いたりなど、他ではあまり見ない手法が使われていて新鮮です^^
結末は約束通りの単純なものですが、純粋に楽しい!
頭からっぽにして楽しめる作品だと思います。
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