HARUKO ハルコ
劇場公開日:2004年5月1日
解説
激動の時代を生き抜いた在日韓国人女性の半生を描いた『母よ! 引き裂かれた在日家族』(フジテレビ『ザ・ノンフィクション』2003年9月18日放映)を、劇場用に再編集した長篇ドキュメンタリー。監督は『涙の川・野宿の夫婦愛』の野澤和之。撮影を野澤監督自身と高橋晶子、増田ひろみが担当している。
2004年製作/81分/日本
配給:フジテレビジョン=ポレポレ東中野
劇場公開日:2004年5月1日
ストーリー
金本春子(韓国名、チョン・ビョンチュン)さん、87歳。12歳の時に紡績工場の女工として日本に渡った彼女は、17歳で同郷の夫と結婚し、7人の子供をもうけるも、夫は放蕩三昧。一度戻った故郷・済州島に、夫と、長女と四女のふたりの娘を残し再渡日すると、新宿で違法だったパチンコの景品買いの仕事を始めるのだった。逮捕回数37回。しかし、他に生活の糧を得る術のない彼女は、大勢の子供たちを養う為、幾度となくその仕事に戻る。やがて、貧しさに耐えかねた次女が家出、50年代に入ると三女が地上の楽園を求めて北朝鮮に移住した。それでも、春子さんは気丈に女手ひとつで残った子らを立派に育て上げた。そんな母の姿を、傍らで見続けてきた長男・金性鶴さん(66歳)。ふたりの間には、今も思想や国籍、13年前に他界した父に対する思いを巡る溝があるが、彼は決して親孝行を惜しまなかった。何故なら、オモニの苦労の上に、自分たちの幸せがあると言うことを知っていたから。
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