グシャノビンヅメ
劇場公開日:2004年2月28日
解説
閉ざされたエレベータ、極限状態の中で繰り広げられる狂気を描いた密室ヴァイオレンス。監督は、『深夜臓器』で第2回インディーズムービー・フェスティバルのグランプリを受賞した山口洋輝で、本作が劇場用初監督作品となる。脚本も山口監督が執筆。撮影監督に「FAMILY」の安田光があたっている。主演は、新人の藤崎ルキノ。
2003年製作/97分/日本
配給:オンリー・ハーツ=WEVCO Produce Company
劇場公開日:2004年2月28日
ストーリー
何百階層にも渡って重なり連なる居住区の138階層に住む女子高生・藤崎ルキノは、久しぶりに学校へ登校する為に交通機関“移動機筒”に搭乗した。だが途中、爆発事故が起こり移動機筒は停止。隙を狙って、同乗していたふたりの死刑囚が暴れ出し、乗客たちを襲った。とその時、ルキノがそのうちのひとりを射殺。更に、もうひとりも搭乗客の澤津久森ビブリオ博士によって殺された。しかし安心したのも束の間、移動機筒は外部との連絡が断たれ、ルキノたちの助かる見込みは立たない。やがて、剥き出しになっていく搭乗客たちのエゴ。そんな中、読心術を持つルキノは、博士が細菌テロを企む組織の一味で、鞄の中にそれを持っていることを認知。細菌をばら撒こうとした博士を殺害する……。ところが、それはルキノの妄想だったのである。3年前、父を殺した彼女は、入院していた精神病院から退院したばかりで、極限状態の中で再び精神に異常をきたしたのだった。その後、監視局によって身柄を拘束されたルキノは全ての記憶を抹消され、特別処理=死刑執行の為に0階層へと連行される。果たして、世界の果てであるそこは――地上だった!