恋する幼虫

劇場公開日:

解説

売れない漫画家と頬に吸血触手を持つようになった女性との奇妙な愛を描いたコメディ。監督・脚本は「クルシメさん」の井口昇。撮影を西川裕、井口監督、菅原養史、田中康治、太田丈が担当している。主演は、「ドラッグストア・ガール」の荒川良々と「クルシメさん」の新井亜樹。

2003年製作/111分/日本
配給:イメージリングス
劇場公開日:2004年2月14日

ストーリー

売れないエロ漫画家のフミオ。読者の読みたい物を描かない自分を棚に上げ、編集者をイジメてはその憂さを晴らしている小心者の彼は、ある日、新人編集者のユキに自分のトラウマを正直に描いたマンガを否定され、発作的に彼女の頬をペン先で刺してしまう。1ヶ月後。自責の念に苛まれた彼はユキの部屋を訪ねてみるが、なんとそこには頬におぞましい傷痕を残したユキの姿があった。しかも、彼女はその傷痕から虫のような触手を出し、血を求めるようになったのだ。今や彼女の奴隷となったフミオは、生贄を求めて右往左往。だが、不思議なことにふたりの間にはいつしか愛情が芽生え、遂に彼女に自らの血を捧げたフミオは、首無しの体になりはしたが、ユキと共に幸せに暮らすのだった……が、その頃、世界ではユキによって血を吸われた人間たちが、彼女と同じ吸血触手を持つ人間となって増殖していた!

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映画レビュー

4.0かまきり婦人の告白

2024年2月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

怖い

約20年ぶり2回目の鑑賞 最初はTSUTAYAレンタル 今ではなかなかレンタルビデオ屋では見つからない作品 監督と脚本は『クルシメさん』『片腕マシンガール』『ロボゲイシャ』『電人ザボーガー』『デッド寿司』『ヌイグルマーZ』『異端の純愛』の井口昇 エロティシズムさえ感じてしまうホラーコメディー 清水崇監督作品とは全く違う井口昇の世界です 映画に何を求めるか人それぞれだけど自分はどちらかいえば好きな方です 売れない漫画家の西尾フミオは立腹し編集者の藤井ユキの頬にペンを突き刺してしまう しばらくしてフミオは謝罪のためユキが住むアパートを訪れた ユキは出版社をクビになり引きこもり気味 傷の周りは広く赤く変色し傷口は第二の口に変貌していた すっかり2人の立場は逆転しフミオはユキに従う立場に おまけに体を触られると傷口から触手が出るユキは完全にモンスター化 血が吸いたい 血を求め彷徨うユキに同行するフミオ 別れを告げフミオの元を去るユキ 別れたくないフミオはユキを携帯電話で呼び出し河原で再会 世の中はユキに血を吸われた者たちで吸血鬼がゾンビのように増殖してい 荒川良々と新井亜紀という野暮ったいカップルの取り合わせが良い BGMはおよそホラー映画で使用されるような類では無い フミオの子役を演じたのはなぜか成人 しかも坊主頭の女性 同じく大人計画の伊勢志摩 台詞無し カズエの両目が引っ張られるシーンは安っぽいがグロい 同窓会でフミオの人物像が見えてくる 周りの同窓生も何人かヤバい人 類は友を呼ぶとはよくいったものだ 過去を断ち切れば自由 変わらない過去に縛れては成長がない 傷を見たフミオは病院で診てもらうことを勧めるがそれを頑なに拒否するユキのシーンが面白い ユキに不満をぶちまけた最後に「もう知らない」と言い放ち立ち去るフミオも面白い ヨシエのフミオに対する暴言の数々も笑いどころ オチが壮絶 雌カマキリは交尾をする際にまず雄カマキリの頭を食べてしまうのだという それを思い出した 配役 売れないエロ漫画家の西尾フミオに荒川良々 フミオを担当することになった新人編集者の藤井ユキに新井亜樹 新興宗教の勧誘をしているフミオの同窓生の佐々木ヨシエに乾貴美子 福岡に住むフミオの従姉の西尾カズエに唯野未歩子 少年時代のフミオに伊勢志摩 カズエの恋人のマーちゃんにデモ田中 ユキに血を吸われ吸血鬼になってしまうフミオの同窓生の松田ヨウジに村杉蝉之介 ユキの恋人で美容師の木村マサルに松尾スズキ 当時の井口作品は大人計画色が強い 新井亜紀懐かしい 大人計画じゃ無いけど乾貴美子も懐かしい

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野川新栄

2.0いやどうなんだコレ。

2014年4月15日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

なんていうか不思議な映画。 最初のシーンから「?」だらけ ヒロインのアップに 変に時間かけすぎです! 血を吸う頬だけが 呆れるぐらいグロくて秀逸。そこだけが好みです

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こうめ