ちびっ子レミと名犬カピ

劇場公開日:

解説

エクトル・マロー原作「家なき子」をもとに、「縁結び旅行」の瀬川昌治が脚本を書き、芹川有吾が演出にあたった長編まんが映画。作画監督は、大工原章が担当。

1970年製作/81分/日本
原題または英題:Nobody's Boy
配給:東映
劇場公開日:1970年3月17日

ストーリー

フランスのシャノバンという小さな村、レミは優しい母さんのバルブランと、名犬カピ、そしてオームのペペと一緒に平和な毎日をおくっていた。ところが、突然パリから帰った父さんのジェロームはレミを旅芸人のビタリス爺さんに売りつけてしまった。というのはレミは八年前、バルブランが拾った捨て子だったのだ。レミは一座のスター猿のジョクリール、犬のゼルビノやドルチェたちとすぐ仲よくなった。彼女を追ってきたカピも加わり、一行は毎日旅を続けた。レミとカピは数々の芸を覚えていった。旅は楽しさにもまして、苦しいことが多く、アルプスの山小屋に泊った夜、ジョクリール、ゼルビノ、ドルチェは狼の犠牲となった。花形スターを失い、自ら歌をうたったビタリスも無断興行の罪で牢屋入り。そこに救いの手をさしのべたのは、美しいミリガン夫人だった。彼女は昔、行方不明になった子供を探すため、船で各地を巡っていた。夢のような三ヵ月がすぎ、出所したビタリスと一緒にレミは引きとめる夫人と別れて、再び旅に出るがビタリスは旅中倒れ、息を引きとった。一方、ミリガン夫人はレミの残していった首かざりから、レミこそ探し求めていた子供だと知った。夫人は義弟ジェームズにレミの捜索を依頼するが、彼こそかつて、ミリガン家の財産をねらって、レミを捨てた張本人だった。ジェームズはパリでレミをみつけると、ミリガン城へとじこめ、夫人にレミは死んだと報告した。しかし、命からがら逃げ出したレミとカピは落胆してイギリスへ帰る夫人と船上で巡り会うことが出来た。それも束の間、レミはジェロームが死んでひとりぼっちのバルブランのもとに旅立つのだった。

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