空飛ぶゆうれい船

劇場公開日:

解説

石森章太郎の原作「ゆうれい船」を「ゲゲゲの鬼太郎(1968)」の辻真先が脚色し、「魔法使いサリー(1967)」の池田宏が演出したSF長編漫画、東映動画第十六作。

1969年製作/60分/日本
原題または英題:Flying Phantom ship
配給:東映
劇場公開日:1969年7月30日

ストーリー

ある霧の夜、古めかしいゆうれい船が、豪華船やタンカーを襲って世界中を恐怖にまきこんだ。だが、不思議なことに、襲われた船は、いずれも黒汐コンツェルンに関係のあるものばかりだった。それから間もなく、ゆうれい船の使者と名乗るロボット・ゴーレムが現われ、平和な街々を破壊しはじめた。迎え撃つ国防軍は、近代兵器で応戦したが、壊滅的打撃を受け撤退せざるを得なかった。この戦いで父母を失った隼人少年は育ての両親に復讐を誓った。ある日隼人は愛犬ジャックを連れて敵を追ううち、黒汐会長の邸宅の地下に大兵器工場を発見し、大富豪の黒汐や国防長官がゴーレムをあやつっている悪の手先であることを知った。その背後には、地球征服を企む海底魔王ボアーがいた。それは隼人にとって強大すぎる敵だった。ボアーの人類に対する総攻撃が始まった。そして、隼人を危機から救ったのは、折りよく上空を通りかかったゆうれい船だった。このゆうれい船こそ、ボアーに対抗してつくられた超近代兵器だったのだ。そして、ドクロの面をかぶったゆうれい船の船長こそ行方不明になっていた隼人の実の父だった。だが、再会の喜びも束の間、船はボアーの最大攻撃目標になった。ゆうれい船は豪雨のように降りそそぐミサイル攻撃をかわし、やがて、海底深くにあるボアーの地下大基地を壊滅した。

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映画レビュー

3.5ごっくりごっくりこんの

2024年12月12日
PCから投稿
鑑賞方法:その他、TV地上波

テレビの再放送枠。夏休みなんかに、午前中の暇な時間を埋めるプログラムでまんが映画を集中してやっていた記憶があります。その中でも、この映画は当りの一本で、最後まで飽きずにかじりついて観ていました。

内容はほとんど覚えていませんが、テンポのいいストーリー展開と、キレのあるアクションで見せる絵がマッチして、ロボットアニメにも似た興奮を感じていたものです。ジャンル的には冒険SFアクションまんがとでも言いましょうか。

劇中に印象的なドリンクのCMが流され、そのドリンクを飲んだ人が溶けてしまうというショッキングなストーリーで、CMソングはいまだに頭から離れません。一種の呪いですね。これは、当時としては画期的な試みだったと思います。映画の劇中で、スポットCMを風刺するという演出と、ベトナム戦争におけるコカ・コーラ社の台頭が妙にリンクしていて面白いですね。

何とこの作品にも、若き日の宮崎駿が関わっているとは、驚きです。

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うそつきかもめ

3.5本来のSFとは警鐘を鳴らすもの

2022年6月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

個人評価:3.7
本来のテーマに立ち帰った近未来SF。
SFの設定をただのステージとして使わず、警鐘を鳴らす題材として使う。
こんな悲惨な未来が来ない様にする。世の中に伝えるテーマとして、それが本来のSFのあるべき姿かもしれかい。
若かりし宮崎駿も参加している名作。時折見せる芝居にその片鱗も感じさせる。

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カメ

4.0ボアジュース

2021年1月9日
スマートフォンから投稿

楽しい

興奮

どういう経緯だったのか、公開当時、小学校体育館で授業時間を割いて鑑賞。
一度観ただけで、ボアジュースのCMソングが頭から離れなくなった。

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franken_t

3.5まさに大人のアニメ映画

2020年2月23日
PCから投稿

何重にも重なる悪に、立ち向かうイノセント。
ラスト、船で未来へと立ち向かっていく様子は、よくある名作映画でのワンシーンのよう。

昔のアニメらしく、違和感のある編集やセリフ回しも、観ていて面白い。SF描写はさすがとしかいいようがない。

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JYARI

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