空飛ぶゆうれい船
劇場公開日:1969年7月30日
解説
石森章太郎の原作「ゆうれい船」を「ゲゲゲの鬼太郎(1968)」の辻真先が脚色し、「魔法使いサリー(1967)」の池田宏が演出したSF長編漫画、東映動画第十六作。
1969年製作/60分/日本
原題または英題:Flying Phantom ship
配給:東映
劇場公開日:1969年7月30日
ストーリー
ある霧の夜、古めかしいゆうれい船が、豪華船やタンカーを襲って世界中を恐怖にまきこんだ。だが、不思議なことに、襲われた船は、いずれも黒汐コンツェルンに関係のあるものばかりだった。それから間もなく、ゆうれい船の使者と名乗るロボット・ゴーレムが現われ、平和な街々を破壊しはじめた。迎え撃つ国防軍は、近代兵器で応戦したが、壊滅的打撃を受け撤退せざるを得なかった。この戦いで父母を失った隼人少年は育ての両親に復讐を誓った。ある日隼人は愛犬ジャックを連れて敵を追ううち、黒汐会長の邸宅の地下に大兵器工場を発見し、大富豪の黒汐や国防長官がゴーレムをあやつっている悪の手先であることを知った。その背後には、地球征服を企む海底魔王ボアーがいた。それは隼人にとって強大すぎる敵だった。ボアーの人類に対する総攻撃が始まった。そして、隼人を危機から救ったのは、折りよく上空を通りかかったゆうれい船だった。このゆうれい船こそ、ボアーに対抗してつくられた超近代兵器だったのだ。そして、ドクロの面をかぶったゆうれい船の船長こそ行方不明になっていた隼人の実の父だった。だが、再会の喜びも束の間、船はボアーの最大攻撃目標になった。ゆうれい船は豪雨のように降りそそぐミサイル攻撃をかわし、やがて、海底深くにあるボアーの地下大基地を壊滅した。