映画ドラえもん のび太とふしぎ風使いのレビュー・感想・評価
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離せ、ブタゴリラ
ドラえもん映画、24作目。
漫画版の短編「台風のフー子」を原案にした作品、今作より完全デジタル制作となり作画がかなり綺麗になった。
原作では完全に台風の目然とした姿だったフー子がぬいぐるみとはいえかなり可愛らしくアレンジされているのが特徴、いちキャラとして非常に目立つようになったがそれ故に原作同様の悲劇的なラストは中々にショッキング。
一方でそれ風の村の民とか他のゲストキャラの影がちょっと薄い気もする。
またスネ夫が敵に乗っ取られたまま結構後半になるまで敵対するといったシュチュエーションは中々に珍しいくおもしろかった。
台風のフー子
ドラえもん(映画)シリーズ第24作。
Amazon Prime Videoで2回目の鑑賞。
原典・原作共に既読です。
子供の頃にテレビ放送を観て、ラストに大号泣したことを覚えています。あまりにも切ない展開に、「フー子ぉ! フー子ぉ!」と連呼して大泣きし、親をドン引きさせました(笑)。
親になってから観よう
大人になってからのび太くんを嫌いになれる人なんていないはずだ。
視聴者がいやだと思った展開に涙も鼻水も垂らして、ぐちゃぐちゃの心を代弁してくれるのはのび太くん。
今生の別れになっても子供が決めたことを「がんばれ」と言えるのび太くんは親の鑑だ。
泣けて泣けてほんと情けないでやんすよ
台風のフー子はドラえもん名作回の一つ。それを拡大アレンジ。
とりあえずフー子がかわいい。ぬいぐるみだけど。
で、本作はオリジナル回と同じ結末へ向けて進む。見ながら内心、そうだろうな、と思いつつあのかわいいフー子がいざ、命を賭けて立ち向かう、となるともうこれは泣けて泣けてほんと情けないでやんすよ。本作はもう、それ。
のび太がつむじ風を見てフー子を思い出す、ラストもオリジナル回への愛情がうかがえる。
嵐族の中に006チャンチャンコがいたような気がする
クライマックス映像に新しさを感じた。全体的にはモンゴル人っぽい“風の民”の住む田園風景。『風の谷のナウシカ』風でもあり、草食動物のヤクの雰囲気もジブリ風味。そして、巨大なドラゴンも登場するし、色んなファンタジーアニメを融合していた気がする。
風の民と長年対立していた“嵐族”。彼らの長であるストームがシャーマン・ウランダーを使ってスネ夫の体を乗っ取るのだ。操られたスネ夫の不気味な顔はかなり怖い。そして、のび太たちの友だちとなったフー子の存在がストーリーを盛り立ててくれる。
ドラゴンが登場するまでドラえもんの秘密道具はポケットを奪われたこともあり活躍せず、普通の冒険ファンタジーもののイメージが強い。弱虫ののび太がドラえもんの力を借りずにフー子を助けるエピソードもいいし、スネ夫を助けるためにジャイアンが単身“嵐族”に潜入して活躍するところもいい。
絵が今風で綺麗になっていて、しずかちゃんも今までより可愛く描かれていたと思う。また、モンゴルの民族衣装が似合っているのです。おかげでしずかちゃんのヌードは無し。
ジャイアンの事を「ブタゴリラ」って…
原作のフー子とは違うが
可愛い感じに変更されており、ラストのつむじ風は原作を取り込んでいる。
スネ夫の悪役が似合いすぎていけないが、銀河特急の時も取り憑かれており、スネ夫もまんざらでないのが怖い(笑)
風の一族も嵐の一族も衣装的にモンゴル衣装に似た感じ。だから、馬の代わりに風。
悪役はかわり映えしない悪役で残念。
フー子を失う時がピークの内容ではあるが、ドラえもんの道具に頼らない流れになっており、ラストまでポケットが見つからないなど、引っ張る展開にヤキモキさせられ、さらにラストは空気砲とビッグライトが出てきたのみで、ちょっと凄いかも。
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