「良く練られた脚本に巧さを感じさせない職人芸の凄みある演出」たそがれ清兵衛 Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
良く練られた脚本に巧さを感じさせない職人芸の凄みある演出
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貧乏の為武士の命?の刀まで売ってしまった冴えない真田広之が最後は爽快に達人芸を示すのかと思ったら、そうでも無く、相手に騙され、しかもあちこち斬られて、なんとか生きながらえるというストーリーはとても良い。
愛する幼馴染の宮沢理恵にやっと結婚申し込むも、既に嫁ぎ先決めていて手遅れ。でも死闘の後には一緒になって、出世こそなかったが、また幕軍として戦死したが、幸せで誇りあったと、娘の語りで明かすのも、抑えが効いた見事なアイデア。
時代劇の中に、松竹伝統の家族劇を持ち込み、さらに真田の達人的なアクションを最大限に活かした傑作と感じた。さすが、山田洋次監督、凄い。
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