「友人の妹」たそがれ清兵衛 fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)
友人の妹
同じ藤沢周平さんの「必死剣鳥刺し」「蝉しぐれ」を観た後では。
正直物足りませんでした。
子供や実母を養い・育てるために、今でいう定時退庁する清兵衛。妻の長患いや葬儀で家計が圧迫され、内職までしても楽にならない暮らし。
だけど娘たちは「お父はんがいれば、さみしくね」。そんな”家族愛”もあったし。
友人の妹との、微妙な関係のもどかしさも切ないというか。
いずれも末娘の語りで進んでいく所が、目新しかった(なぜそうなるのかは、最後にびっくり!)。
真田さんの終盤からみせるきりっとした刀さばきや、りえさんの哀し気な表情に胸ズキン。
だけどクライマックス、藩の命令で出陣した「殺陣」の場面が、しまってない。だらだらした感や、そんなに喋んなくていいんじゃ?。
これが私はがっくりでした。いくつかの短編集を併せて作られたそうなので仕方ないのですが。勢いにかけてました。
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