劇場公開日 2002年11月2日

「友人の妹」たそがれ清兵衛 fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0友人の妹

2019年2月18日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

同じ藤沢周平さんの「必死剣鳥刺し」「蝉しぐれ」を観た後では。
正直物足りませんでした。

子供や実母を養い・育てるために、今でいう定時退庁する清兵衛。妻の長患いや葬儀で家計が圧迫され、内職までしても楽にならない暮らし。
だけど娘たちは「お父はんがいれば、さみしくね」。そんな”家族愛”もあったし。

友人の妹との、微妙な関係のもどかしさも切ないというか。
いずれも末娘の語りで進んでいく所が、目新しかった(なぜそうなるのかは、最後にびっくり!)。

真田さんの終盤からみせるきりっとした刀さばきや、りえさんの哀し気な表情に胸ズキン。

だけどクライマックス、藩の命令で出陣した「殺陣」の場面が、しまってない。だらだらした感や、そんなに喋んなくていいんじゃ?。

これが私はがっくりでした。いくつかの短編集を併せて作られたそうなので仕方ないのですが。勢いにかけてました。

ゆき@おうちの中の人