木曜組曲のレビュー・感想・評価
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いつ見ても、富田靖子は美しい・・・
カリスマ作家の不慮の死の真相を話し合う、弟子たちの人間模様を描く物語。
実力派女優陣の演技を観る映画ですね。サスペンス風ではありますが、サスペンスの面白さは感じません。
場面は邸宅の食卓が中心。雑談や食事を重ねながら話合います。
時には批判し、時には秘密を暴露しあいながら・・・でもギリギリのところで矛を収めて・・・
「愛情」「尊敬」「嫉妬」「失望」「疑惑」等の感情をやり取りする会話劇は、緊迫感を感じるものでした。
ただ、個人的には趣向に合わない映画で、高い評価は難しい印象です。観る人を選ぶ映画なのでしょうね。
自殺?他殺?事故死?
大作家(浅丘ルリ子)が亡くなって四年、今年も命日に関係のあった五人の女性が集まる。
そこで何故死んだのかを、みんなで推理することに。
もし殺されたのであれば、犯人は?
淡々と進むので眠気に誘われる。
篠原監督は好きなのになぁ。
原作は恩田陸。何だか19世紀にあるような古典的な推理小説の雰囲気だ。警察による科学捜査が全くないこと、あっさりと自殺と断定した竹中直人。青酸系の毒に関してもわけがわからない。現代には全く通用しない内容だ。
フィルムの長回しが多く、舞台劇クラスの台詞の長さ。よく頑張ったな、くらいの感想です。ギャグとしか思えないほどの京香の推理や回想シーンがいつのものかわけわからなかったりして、文学的な味わいを求めるのなら、何故映画化するのかと疑問符が打たれます。結局は、浅丘ルリ子と加藤登紀子のための映画だったかな。
ミステリー映画の隠れた佳作! 曲者揃いのキャスティング、良いね👍
謎の死を遂げた大物女流作家。その事件から4年後、現場に居合わせた5人の女性たちが、それぞれの秘密を打ち明けることで事件の真相を解き明かそうとしていく、というミステリー映画。
事件を捜査する刑事を演じるのは『ウォーターボーイズ』『ピンポン』の竹中直人。
原作は大人気作家の恩田陸。
舞台は死んだ大物作家の邸宅であり、そこから殆ど移動しない密室劇である。出演者もメインキャスト5人以外は殆ど登場しない。
非常にコスパが良い映画だなぁ、というのが第一印象。
物語の途中から始まったかのような唐突なオープニングで本作の幕は上がる。
いきなり衝撃的な展開から始まるので、否が応でも物語の世界に惹き込まれてしまう。
作家と編集者という5人の女性たち。
物語において作家や編集者は往々にして腹に一物ある人物として描かれるが、彼女たちもそれぞれ何かを隠している。
鈴木京香をはじめとした女優たちは、物語の雰囲気にあった曲者が集まったといった感じで非常に良い!
特に編集者を演じた加藤登紀子さんのミステリアスな感じと、浅丘ルリ子さんが演じた大作家の狂気性が良かった。ベテランの味ですね。
舞台を一つの邸宅に限定した密室劇。登場人物もほぼ5人のみ。彼女たちが滞在する期間も3日間と決まっており、非常にコンパクトな物語となっているが、それが映画のスケールとピタッとあっている。
この映画の内容に対しての設定としては完璧と言って良いのでは✨
殺人の話をしているのに、みんなで和気藹々と豪華な食事をしているという奇妙さ。
この明るい食事シーンが、逆に事件の裏にある込み入った人間模様を強調しているような不気味さがある。
各々の告白が数珠繋ぎになっていき、徐々に謎が解き明かされていくという緊張感。誰が犯人なのか、全く先が読めない展開。曲者揃いの登場人物と相まって、興味の持続力が半端ない!一体どうなるんだ、この物語は!!
…なんだけど、盛り上がった分オチが弱く感じてしまった。あ、そういう感じなのね。
綺麗に纏まってはいるんだけど、ガーンという衝撃は無かったかな。
あと、クライマックスがちょっとモタモタ。オープニングくらいスッパリとしたエンディングでも良かったと思う。
殆ど知名度のない映画だと思うが、思った以上の良作!
海外ほど映画に予算を掛けられない邦画ならではのこじんまり感。それが逆に良い!邦画はこういうので良いんだよ〜!😆
面白いミステリー映画を探しているのなら、まずこれを鑑賞すべし!!
雰囲気がたまらなく好き。
静かな物語だけどテンポが良く、じわじわと観入ってしまいました!
小説家恩田陸が描く、妙な距離感で付き合う物書きたちの人間模様、
シリアスなシーンと和やかなシーンのバランス、
そして、物語の真相。
どれも魅力的で、世界観に引き込まれるには十分すぎました。
何より名優たちの演技が素敵!
そしてごはんが美味しそう!!
このどうしようもない余韻に浸ってほしい作品。
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