富江 最終章 禁断の果実
劇場公開日:2002年6月29日
解説
再生を繰り返す魔性の美少女に翻弄される父娘の悲劇を描いたホラー。監督は「コンセント」の中原俊。伊藤潤二による同名コミックを下敷きに、「富江 re-birth」の藤岡美暢が脚本を執筆。撮影を「したがる先生 濡れて教えて」の鈴木一博が担当している。主演は、「さくや 妖怪伝」の安藤希と「パコダテ人」の宮崎あおい、「陽はまた昇る」の國村隼。スーパー16ミリからのブローアップ。
2002年製作/91分/日本
配給:大映
劇場公開日:2002年6月29日
ストーリー
ある日、父子家庭の孤独な女子高生・登美恵の前に、左目の下にほくろのある美少女が現れた。彼女の名前は富江。同じ名前と言う気安さから仲良くなるふたりだが、実は富江は登美恵の父・和彦が25年前に愛した初恋の人だったのである。叶わなかった初恋をやり直そうと和彦をたぶらかし、邪魔になる登美恵を殺害させようとする富江。しかし、昔と変わらぬ姿の富江が化け物だと気づいた和彦は彼女を殺害。死体をバラバラにして川へ捨てた。ところが、死んだ筈の富江は登美恵に取り入り再生を企む。そんな富江の真の恐ろしさを知った登美恵と和彦は、和彦が勤務する製氷会社で富江の死体を氷柱に閉じ込めようとするのだが、富江は再生を繰り返し執拗にふたりに迫るのだった。そして遂に、惑乱された和彦は登美恵を残し、富江と共に姿を消してしまう。しかし、登美恵は知っていた。父は富江の脅威から自分を救おうとして、自ら犠牲になったことを。だが、そうと気づきながらも富江が忘れられない彼女は、机の引き出しに富江が落として行った彼女の耳を隠し持つのだった。