「歳を取ると犬を飼いたくなる」白い犬とワルツを kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
歳を取ると犬を飼いたくなる
淡々としているところがリアル。通夜、葬式、残された娘夫婦とバツイチの娘。そして英助の老いと自分の死期。在日韓国人と差別問題。田舎の家族の風景が暗く語られる。
仲代達也の台詞に抑揚がなく、暗い気分にさせられるが、たまに犬がらみで笑わせることで緊張を保っている。結局、死んだ妻が犬に乗り移って、残された夫に社交的になってもらい、秀一との確執を取り除いて欲しいと願うストーリー。死期が迫っていて、人間らしさを取り戻すために犬が必要だとは、田舎にも殺伐とした人間模様があるのだなぁと逆説的に考えてみたくなった。
【2004年ケーブルテレビにて】
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