ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃のレビュー・感想・評価
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完全悪役なゴジラ
テレビでやってたのをたまたま鑑賞。
ゴジラが完全な悪役になってる。白目だし。怨念の権化みたいな扱いだった。そのゴジラの日本の聖獣としてバラゴン•モスラ•キングギドラが倒しに行く展開。
設定は嫌いじゃない。むしろちょっと好き。
他のシリーズと一線を画す作品なのかも。
いろんな俳優さんがチョイ役で出てるので探すの楽しいです。暴走族のヘッドが木の下ほうかさんだったのにはビックリでした。
新山千春さんの演技はある意味、一見の価値ありです。
本作の白目ゴジラは完全な悪、人を殺しまくる。あの人もあの人も犠牲に...
本作の白目ゴジラは完全な悪、人を殺しまくる。あの人もあの人も犠牲に(笑)
いろんな人がたくさん出演してますが、メインが宇崎竜童に新山千春…ちょっとなあ。この人間パートがあんまり面白くなかったかな。
BS12
今までのゴジラとは違う!大怪獣決戦!
ミレニアム以降のゴジラシリーズは、どれもが第1作の続編みたいな感じで作られている独立した作品ですが、これはまた思い切り異色作品ではないでしょうか?
ゴジラが悪役というのは、もうこの頃の作品の定番だったのですが、本作品ではなんか霊的な存在になっていて、護国三聖獣なんて神話の世界まで交えた話になっている。
実はこの設定大好きです。おまけに今までと全く違う白眼ゴジラ!公開時には、怖い、強いという意味で最高って感じてたんですが、今回、改めて見直したら・・・
えっ、こんなズングリだった?いや~、あの白眼のせいで記憶が勝手に補完されていたようです。
とは言うものの、小さな怪獣バラゴンとのアンバランスな対決、空飛ぶモスラへの攻撃、三つ首ギドラとの噛みつき合戦と、バラエティに溢れたバトルシーンを見せてくれて、さすが、金子修介監督! 楽しませてもらいました。
今回改めて見直したら、ドラマパートもかなり精神世界を描いたような作りになってたんですね。ちょっと驚きました。
ただ、自分は宇崎さんのお芝居がどうも苦手で(声とか歌は大好きなんですけどね~。あくまで好みの問題です。ファンの人すみません。)本来、メチャクチャカッコいいだろう、あのシーンも、それほどの感動はありませんでした。
余談ですが、タイトルにバラゴンがないのが不憫です。あんなに頑張ったのにね~。やっぱり、それほどメジャーじゃないからかな?
人間パートが……
「他の誰かなら良かったのか?」
ゴジラが見境なく大暴れするタイプの作品。白目剥いて破壊の限りを尽くす。でもなんか…全然怖くないんだよなぁ……。なんか質感がフニャッとしてるのがすげー気になった。
今作のゴジラは「戦争被害者の英霊」みたいな一丁前な設定があるんだけど、それが話の進行上ひとつも役に立ってない。ただあるだけ、言ってみただけの死に設定。馬鹿にしてんのか?
ゴジラ復活の原因が、馬鹿な若者が祠かなんかに罰当たりを働いたって理由なんだけど、これが悪い意味でテンプレくさすぎる上に作劇上まったく上手く使えてなくて全然良くない。洒落怖か、ボケ。
怪獣がいっぱい出てくる割にはプロレスもショボい。護国怪獣(笑)がゴジラに敵わなさすぎる。正直言って勝負になってない。見てて楽しくない。
そして人間パートが正真正銘のクソ。微塵もいらない。怪獣映画ではもはやテンプレみたいな文句だけど、今作の人間パートは特に酷い。マジでクソほども必要性を感じないし登場人物が軒並み鬱陶しくてイライラする。特に主人公。ずっとウザいだけのキャラだった。やってることが所謂「マスゴミ」でしかなかった。ギドラ戦中に橋から落ちる落ちないみたいなことしてんのが物凄いムカついた。今そのくだり必要か?馬鹿野郎。終始話の邪魔。
ゴジラ-1.0のオリジン?
日本での大絶賛に加えて、アメリカでの動員数記録を34年ぶりに塗り替えたゴジラ-1.0が話題沸騰中ですが、レビューを見ると、頻繁にGMKへのオマージュだとかパクリだとか書かれているのを見かけるので、どんな作品かと興味が湧き、レンタルDVDで鑑賞してみました。
確かに、ゴジラが凶悪な写真として描かれていたり、生物というよりは戦没者や英霊の思念から創出された怨念の塊だという設定だったり、口の中に特攻したり、心臓だけが残って動いているラストだったりと、ゴジラ-1.0に通じる部分は確かに感じました。
また、それまでは悪役だったキングギドラが日本の守護神として描かれていたりと、設定としても面白いと思います。
個人的に気に入ったのはゴジラの造形で、口は角ばっていて平べったく、目は白目で何を考えているのか読めず、不気味さはシリーズ中でもピカイチで、この辺りも、ゴジラ-1.0のコンセプトに大きな影響を与えていると感じました。
いかんせん、2001年作品なので、着ぐるみ感バリバリで、全米を驚嘆させたVFXを駆使したゴジラ-1.0を観た後だと物足りなさは感じますが、20年間以上のハンディを考えれば、今でもそれなりに鑑賞に耐えうるだけでも評価すべきなのかも知れませんが、名作と呼ばれるほどではないかなというのが、正直な印象です。
残念なのは、ストーリーが行き当たりばったりのやっつけ感アリアリだった事と、主役級の2人に加え演技達者なはずの脇役のベテランまでが、わざとらしい演技だった事で、その点は興醒めしてしまいました。
やはりこの部分はドラマ部分や演技が絶賛されているゴジラ-1.0には遠く及ばないなと感じました。
最凶ゴジラとオカルト的世界
◯最凶ゴジラ(GMKゴジラ)
初代ゴジラから恐怖の部分だけを
抽出したような造形。
性格は凶悪そのもので、明確に人を
狙った攻撃、騙し討ちを容赦なく行う。
太平洋戦争犠牲者の怨念の集合体で
あるため、通常兵器が効かない。
放射熱戦は原爆を思わせる威力。
千年竜王ギドラの引力光線すらも
吸収してしまう脅威の強さ。
◯ オカルト的世界観
怨念の存在を元にしたゴジラの設定や、
『護国聖獣伝記』など、オカルト的な
要素が好きならピンとくる。
◯ キングギドラ(魏怒羅)
ヤマトの守護神(護国聖獣)の一体。
千年竜王の異名を持つ。
歴代で唯一悪ではないギドラ。
最初は翼が未発達の状態で登場。
ゴジラに敗れたモスラのエネルギーを
吸収し、完全体として覚醒。
引力光線の他、ゴジラの放射熱戦を
跳ね返すほどのバリアをもつ。
◯ モスラ(最珠羅)
ヤマトの守護神(護国聖獣)の一体。
幼虫は湖から出現。
人間の守護神ではないため、悪意のある
人間は容赦なく殺害する。
成虫は白と紫を基調としたデザイン。
腹部から毒針を発射して攻撃。
◯ バラゴン(婆羅護吽)
ヤマトの守護神(護国聖獣)の一体。
地中を素早く移動し、飛びかかり攻撃を
繰り出す。
△中途半端な人間ドラマ
人間ドラマは立花親子を中心として
進行していくが、周りの登場人物との
関係性等の描写が無いため、感情移入が
できない。
立花泰三准将は1954を経験しており
ゴジラに因縁があるが、物語の主軸には
なっておらず、最終的に自らの手で
ゴジラを倒すことに成功するが、
演出のせいかカタルシスは弱い。
△主人公を好きになれない
立花由里は伊佐山教授と話したことで、
『護国聖獣伝記』を信じるようになり、
第六感のようなものに目覚める
描写もあるが、特に平成ガメラの
巫女のような役割になることもなく、
防衛隊の迷惑も省みず、記者としての
スクープに固執して行動するため、
あまり印象は良く無い。
△オカルト設定
ゴジラが怨念の集合体であることや、
ギドラ、モスラ、パラゴンが
ヤマトの守護神であることなど、
歴代シリーズからすると設定が
無理やり過ぎる(笑)。
こうしたオカルト設定が合わない人は
楽しめないのでは?
なるほど
評判がなかなか良いので、最新作を見た後に見てみた。まあ、こんなだったよねな感じ。
人間パートのドラマが大体良くないのがゴジラって感じ。怪獣同士の戦いも下手なプロレス感が強い。新山千春の話、いる?、無駄にキャストは豪華のような。そこも、ゴジラ映画って感じ。
立場逆転
いつもの昭和平成ゴジラはゴジラがヒーローで、人々を悪の怪獣から助ける!みたいな作品が多いですが、今作はキングギドラとモスラとタイトルにいないおまけの省かれ怪獣バラゴンが人類サイドの守り神でゴジラが破壊の権化いわゆる悪者ポジションである意味で新鮮味があります。
ぼくは白目剥き出しゴジラとキングギドラくんの起床シーンが好きなので評価は3.5で
棒読み俳優主演映画www
人気俳優から大御所まで出演するのは『ゴジラ』の人脈が成せる技か。だかしかしそれを台無しにしてるのが新山千春と宇崎竜童のW主演の棒読み。新山千春は可愛いから許せるとして宇崎竜童の棒読みは有り得ない。どうせなら脇役の渡辺裕之を主役にした方が美男美女カップルでビジュアル的にもいいだろう(例え棒読みの学芸会でも許せる)。豪華な脇役陣も主役2人の棒読みをフォローする事は出来なかった。
ゴジラは悪役?
ずっと前から気になっていたのが「ゴジラは悪役なのか」どうか。
私が小さい頃に見たゴジラは正義の味方のような気がしていました。
元祖ゴジラは悪役というか善悪を超越した感じでしょうか。
この映画では明らかな悪役です。目も白くて不気味な感じが漂っています。ゴジラが悪役だったので、当然、キングギドラは正義の味方?
とにかく、映画やシリーズによって、悪役だったりそうでなかったりするというのが真相のようです。
宇崎竜童がよいところを持っていっていました。あと、彼の娘さんが敬礼をするのですが、爪が伸びていてとても気になりました。
1954年の初代ゴジラの物語を更に先に推し進めた傑作です
2001年12月公開
良く似たタイトルの作品が三つあります
ひとつは
「三大怪獣 地球最大の決戦」
1964年12月公開
二つ目は
「怪獣総進撃」
1968年8月公開
三つ目は、
「ゴジラ・ミニラ・ガバラ
オール怪獣大進撃」
1969年12月公開
もちろん本作のタイトルは、この三つの作品のタイトルを踏まえて付けられたものでしょう
つまり、ゴジラシリーズの伝統を踏まえていますよというアピールです
監督は金子修介
もちろん名作と名高い平成ガメラシリーズ3部作の監督
あれを撮った監督が、東宝に乗り込んでゴジラを撮るのだ!
プロ野球で例えるなら、 万年ダメ球団の阪神タイガースを3年連続で日本一にした監督が、巨人軍の監督に就任したようなものです
その衝撃たるやすさまじいものがあります
お話は1954年の初代ゴジラに直接繋がるもの
なのでゴジラの着ぐるみも初代ゴジラのフォルムになっています
劇中に防衛省が登場しますが、現実では2007年の設立です
本作では自衛隊ではなく、防衛軍が登場します
本作では1954年のゴジラはオキシジェンデストロイヤーで駆除された事は秘密とされており、当時の防衛隊の自衛力によってゴジラを駆除したことになっています
これにより警察の延長線上にある自衛隊ではなく、軍隊としての防衛軍となっています
つまり憲法が改正されて防衛隊が軍となっている世界です
反撃ができる組織として描かれています
初代ゴジラでは防衛隊でした
というのも自衛隊が設立されたのは、初代ゴジラ公開のわずか4ヵ月前のこと
自衛隊も無かったのです
警察予備隊の時代のままの描写です
初代ゴジラは核戦争の恐怖が具象化した存在でした
圧倒的な戦力で侵略を受けた時、当時の日本は組織だったある程度の抵抗や住民の避難誘導はできても、軍事的に押し返す反撃力はなく、防衛線はひとたまりもなく崩壊していまい首都は簡単に火の海となる
核になぞらえられる夢の秘密兵器でなんとか撃退できるという物語です
本作はその先の物語です
ではその圧倒的な敵の戦力に対抗できる軍備を保有して、憲法も改正して軍隊としての体制も作ったならばそれで国民は安心して暮らせるのか?
それがテーマだったと思います
ゴジラは太平洋戦争で亡くなった無数の将兵や国民の怨念が凝り固まったものと劇中で説明されます
防衛力がなければ無力であり、なすがままに脅威の前に蹂躙されるのみです
かといって過剰な防衛力を持てば怨念が蘇るという
ならばどうすればいいのか?
それを考えて欲しいという映画だったと思います
便利良く登場する超威力の夢の秘密兵器はなく、それを保有したならばたちまち核戦争以上の戦争になるという
助けてくれる怪獣がいたとしても、その怪獣が助けてくれるとは限らないのです、現れるかも分からないのです
自分自身で長い時間をかけて、役にたちそうな兵器を開発して、多額の予算をかけて数を揃えて配備して、何年も多くの将兵を訓練して、ようやく使える装備と軍隊が準備できるのではないのか
それがあったからこそ、怪獣の助けもあって、本作では初めてゴジラを駆除できたのです
それが金子監督からのメッセージだと思います
日本の自衛力をどうするのか?
本作の時代と基本的にはなにも変わらないままに20年が過ぎ去ったのです
それでも弾道ミサイルの脅威の前に、ようやく反撃力についての論議が始まっています
そして、この夏の参院選で憲法改正勢力が国会の三分の二を超えました
ウクライナの戦争の有り様を見ての結果だと思います
新しい時代のゴジラの映画がそろそろ求められるようになってきたのかも知れません
特撮は神谷誠
もともと東宝特撮部隊の人
ゴジラvsビオランテ、ゴジラvsキングギドラ、ゴジラvsモスラ、ゴジラvsメカゴジラを川北紘一特技監督の下で助監督を務めています
その後、平成ガメラ3部作を樋口真嗣特撮監督について助監督をつとめた人物
東宝特撮部隊に本作で特技監督となって凱旋という感じです
金子本編監督に連れて来られた人事なのか、もともと東宝の人だからなのか
そこは不明です
本作ではゴジラが悪役となり、「三大怪獣 地球最大の決戦」でのキングギドラの立ち位置になり、キングギドラはまさかの地球側の怪獣となっています
最後は横浜での決戦となります
1992年の「ゴジラvsモスラ」以来の横浜での戦いです
平成ガメラシリーズ的なテイストがあり、物語の展開、見せ方もおもしろく大満足です
ミレニアムゴジラシリーズのテコ入れになったと思います
気になるのは、何故樋口真嗣さん自身が特技監督に就任しなかったのでしょうか?
何故、神谷誠さんに任せたのでしょう?
本作は幼児向けアニメを併映して、子供が置いてけぼりにならないように配慮することになりました
平成ガメラシリーズのイメージのゴジラになるとの予想から心配された事だと思います
併映は「劇場版 とっとこハム太郎 ハムハムランド大冒険」と決まります
監督は出崎統
この名前にピン!ときた人は相当なオタクです
日本のテレビアニメ黎明期からのそうそうたる超有名作品の多数の根幹に関わっておられます
ものすごい人です
生きている伝説のような人です
そして樋口真嗣の名前はこちらの作品の方に、CG 監督としてクレジットがあるのです
樋口真嗣さんにしたらもちろんゴジラをやりたかったはずです
それは間違いありません
しかし出崎統の要請とあればこちらを優先しなければなりません
当然です
金子本編監督も出崎監督の作品と併映なら光栄の至りと発言されたそうです
もしかしたらむしろ樋口真嗣さんの方から、こちらをやりたいと申し出られたのかも知れません
ゴジラは平成ガメラの時の助監督の神山誠を特技監督として任せて、自分はとっとこハム太郎を取ったのではないでしょうか?
痺れる選択だと思います
単にリスペクトしているからではありません
出崎統さんの伝説の演出手法に直接触れられ、その指導をうける経験は得難い貴重な経験なのです
それがその後の樋口真嗣監督の血となり肉となり「シン・ゴジラ」、「シン・ウルトラマン」に活かされているのだと思います
この時期、庵野秀明さんは1998年に「ラブ&ポップ」、2000年に「式日」と実写映画へのスタディーを始めていたのです
樋口真嗣さんもまた次の飛躍に向けて準備を進めていたのです
素晴らしい選択だったと思います
樋口真嗣監督の人生の岐路であったのかも知れません
新しいゴジラのコンセプト
基本的には人間対ゴジラ、軍対怪獣という構図だが、ゴジラそのものは戦争で亡くなった人々の残留思念によるものという今までのゴジラにはないコンセプト。
しかしながら、劇中バタバタと亡くなっていく人間達や爆発で起きるキノコ雲を見て「原爆?」と呟くシーンなどしっかり戦争批判に繋がるシチュエーションも盛り込んでいる。
平成ガメラ三部作の金子修介監督のゴジラシリーズにおける新たな傑作。
おはスタに山ちゃんがいた頃
備忘録。
脇は豪華なのにメイン2人がプロ俳優じゃないという謎の配役。アイドルには(ある種の)アイドルをぶつけるんだよ!ってこと?無茶するなぁ。
宇崎竜童、「阿修羅のごとく」の石田あゆみとのコンビは大好きだったけど演技が朴訥としてて、こういうジャンルものは向いてないみたい。
第一あんなチンピラみたいな司令官おるかーい!と思ってしまう。
新山千春の弾けるようなキラキラ感がすごい。それなのに眉毛が逆エビ。なんて時代だ。。
TV番組のシーンに山寺宏一。おはスタ時代だからかな?
平成ガメラ監督作品と聞いて期待したがなんか評価に困る…逆説的にシン・ゴジラの完成度に気づかされた
監督は平成ガメラシリーズで有名な金子監督。だいぶ前だけど平成ガメラシリーズは3つとも見たし、わりかし面白かった記憶があるので期待していたが、今作はなんとも評価に困る。
平成ゴジラシリーズあたりからCG技術が向上して適宜取り入れられていく一方で、特撮とCGはどちらがより優れているか対立軸として取り上げられいろんな映画で色んな試行錯誤がされる。本作は90年代初頭のゴジラシリーズに比べればかなりCGを取り入れ特撮の割合が低くなったものと感じる。CGを多くしたせいで飛翔するモスラ、力強く登場するキングギドラなどがかっこよく表現できる一方で、当時としては最新鋭でも流石に2020年代から見ると境目がはっきり見えてしまうCGはリアルさを欠いてしまう印象。CGと特撮は共存するのか、それとも特撮が捨てられCGへ移行していくのか、その在り方を探る混迷期の作品に見える。これから見るとシン・ゴジラは精巧な特撮模型をふんだんに使用して実写かと見間違うようなリアルな画を作りつつ、境目や違和感を感じさせないCGでビームなどをリアルに表現する、という完璧な回答を示して見せたんだなあと気づかされた。
ストーリー面では今作は初代ゴジラとつながりがあるうえで、ゴジラが太平洋戦争の英霊が平和ボケした日本に喝を入れるためゴジラになって現れた、そしてそれを護国を守る聖獣3匹(+人間)が倒すというもの。あわせて監督個人の政治的主張なんだろうか有事に備えた軍備の必要性の主張、軍・軍人への称揚といったメッセージが随所に登場。これまでにないゴジラの新解釈はまあいいとして、太平洋戦争の英霊がゴジラとして日本を滅茶苦茶に破壊したうえで自衛隊と対決するってストーリー…それでいいのか?右の人にも怒られない?といらん心配をしてしまう笑。そのうえで自衛隊がゴジラにとどめを刺す方法が勝算があるかないか微妙な個人による特攻作戦…。旧軍のダメなとこ引き継いでません?なんか色々設定が迷走している感じ…。
あと「(ゴジラという)過去の悲劇を忘れている」というメッセージ・セリフは何度も登場する。これは多くの民間人・自衛隊員がゴジラの被害にあい無残に死んでいくという風なとこでも表現されるが、その一方で報道の使命として危険な現場に突っ込んでいく女性主人公…。報道が災害現場に突っ込んでいって二次災害起こした雲仙普賢岳の火砕流はこの映画の10年前だよね。過去の悲劇をもう忘れたの…?これまた設定が迷走してません??メッセージ自体はいいんだが矛盾する内容が随所に出てくると白ける…(まあそれをおいても女性主人公の人間ドラマパートはイライラさせられっぱなしだったけど)。
この点シン・ゴジラはセリフではなく映像で東日本大震災・原発事故という観客の記憶を呼び起こし恐怖を感じさせ、自衛隊はあくまで組織戦を展開するストーリーで、広げた風呂敷をきちんと畳みきり伝えるべきメッセージもきちっと伝えた感があり完成度が高かったんだなと思った。
各怪獣については豪華な顔ぶれのわりにあんまり印象に残ってない。まず白目のゴジラが怖い。バラゴンは完全サンドバックなうえ、タイトルに載せてもらえないの可哀そう笑。モスラは登場時間短かったな。定番の鱗粉攻撃もなく、ボコボコにされても這ってでも立ち上がるのがモスラのいいとこだが、それもあまりなく…。キングギドラだけ2回も復活してずるい。
なんか色々書いたが、シン・ゴジラが本作品含めこれまでのゴジラ作品をよく咀嚼しよく練ったうえで作られたことがよくわかる、というこの映画の評価なのかなんなのかよくわからない結論になってしまった。
やっぱり平成のノリは苦手
これが面白かった時代なのかもしれないけど、怪獣映画で記者や超能力者が出しゃばってくる展開が面白いとはどうしても思えない。
メディアの仕事は事実を取材し、その理解に必要な知識を整理して消費者に伝えることであって、怪獣災害の解決は彼らの仕事ではない。協力は市民の義務だけど。超能力者のような存在は、SFとしてしっかり作っていないと(そして演技力が本当にしっかりしていないと)存在そのものが荒唐無稽なので、一気に作品が白ける。
政治家や自衛隊が頑張るのは、それが本来の仕事だから違和感を感じられずに見られているのかも知れない。
バラゴンもタイトルに入れてあげて
アマゾンプライムで観賞。
ゴジラ映画は全部見ていないが、見た中では一番怪獣プロレスが楽しい。
シン・ゴジラのと比べると人間ドラマは淡白で面白みに欠けるが、VSシリーズの怪獣映画はこれでいい。むしろ怪獣のほうにもっと尺を取ってほしいくらいだ。
最後に生き残るのは誰だ?!
2020年6月14日
映画 #ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃 (2001年)鑑賞
ゴジラを平成に製作したらこんな内容やレベルになるんだろうなと言う作り
リメイクとしては上手にできてますね
破壊神ゴジラを倒せるのは“ヤマトの守護神”である3匹の護国聖獣!
#宇崎竜童 がヒーローになってます
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