映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲のレビュー・感想・評価
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大人になれば大人になっていくほどに
歳を重ねれば重ねるほど、好きになって、泣ける作品だと思うんだ。みんな子供の頃のあの思いでの中にあるあの感じが好きなんだなあ。でも俺が泣けたのは、家族ができてからのヒロシの思い出。懐かしいって、将来想うのかなあっなんて、今この一時を感じさせてくれる作品。クレしん永遠なれ!ぶ、ラジャー!
素晴らしい
素晴らしいとしか言えない名作になってしまいました。
まさかしんちゃんの映画でここまで感動させられるとは思いませんでした。きっとこの映画からしんちゃんの映画は感動する、面白い、名作だとハードルが上がってしまったと言っても過言ではありません。
子供はきっとぽかーんとしてしまうでしょうが大人は…親は号泣間違いなしです。ヒロシの過去を振り返るあの有名な名シーンは涙なしでは絶対に見れません。
自分は自宅で見たのですが映画館だったら呼吸困難になりそうです…。
昭和を知らない平成生まれの自分でしたがそれでもあの懐かしいと思える雰囲気、素晴らしかった。
大人は過去に戻りたいと思うでしょう、でも子供のしんちゃんは大人になりたい。あぁ…自分も子供時代、早く大人になりたかったなぁと振り返れました。
今回の悪役は未来から取り残されちゃった人たちなのかもしれない。親に...
走る!走る!走る!そして走る!
あの有名な「ひろしの回想シーン」は本当にいいシーンですね。台詞なし。絵と音楽で魅せる。とてつもなく映画的なシーン。これと似たようなシーンは、カール爺さんの空飛ぶ家にある。あれはオープニングだったな。
このように、子供向け映画が、一瞬だけ大人向け映画になる、という展開はよくあります。過去のクレしん映画にもありますし、よくできたアニメ映画には大抵あります。しかしこれは邪道(いや・・・まぁ、王道なんだけど、)。すぐに子供向け映画に戻って来なければなりません。
この映画は
・・・戻って来ない・・・。
戻って来ないどころか、子供そっちのけで、行くとこまで行っちまいます。ラスト30分は、いったい何の映画を観てるんだろう???と思わせられます。
誰がなんと言おうと、ラスト15分以降の走るシーンに、全てが込められています。いやぁ凄まじい。
階段を登っていくしんのすけの作画がだんだんと荒くなっていくことで、古いものを断ち切ることの大変さを表現します。
みさえの「早く行って!」という短い台詞だけで、しんのすけの親離れを表現します。
劇中、野原一家の奮闘が何故かテレビ中継されているのですが、その奮闘をただ呆然と観てるだけの群衆を写すことで、群衆の気持ちが動いていることを表現します。下手な映画だと、「すげぇ」みたいなセリフを群衆に言わせちゃうんだけど、この映画ではそれをしない。いやぁ・・・ツボを分かってるね!
さらに、奇跡的なことがあります。
実は結構説明台詞が多いんですよ、この映画。ひろしが「俺は家族と未来を生きる!」とか言っちゃうんですよ。でもね。その説明台詞が全然ダサくない。
それは何故か?クレしん映画だからだよ!子供向け映画だからだよ!アニメだからだよ!多分、大人向け映画でこれやってたらすんげーダサいと思います。
いやはや、本当に凄い。
テーマや脚本が良いだけでは名作は生まれない。そのテーマを表現方法が良くなければならない。何故か?って、それは映画だからだよ。台詞ではなくて映像で魅せる。
みんなで力を合わせて、とか、未来がどうしたこうした、とか、家族が大切だ、とか、そんな凡庸なテーマ、今更お前に言われなくても分かってら。大切なのはどう表現するか?だよ。蓮實重彦も言ってるじゃねぇか。
大人は大人でいるしかないのか。
大人とは無条件に尊敬されるものではない。
大人とは。
人は何かを失った時に、何かを得て、その得たものさえあれば、失わなかったのにと後悔する。
大人の共通点は誰しもが子ども時代を経てたどり着いたということだろう。大人は子ども心を眠らせている。そうでないと生きていけない社会や現実があるからだろう。
子どもっぽさは失いたくないと思った。しかし、大人が大人であることを放棄すれば、子どもは一切育たない。
大人へと向かう過程で、いくつもの大切なものを失った、と同時に得た。失わないと、得ないと、大人になれないからだ。大切なものを失っていない大人になりたいと思った。
大人。子ども心を思い出した大人と極めて純度の高いしんのすけという子どもとの対立構造がたまらなくよかった。
そして、ラスト近くのタワーを登るシーン。ひたすら、しんのすけが走るシーン。無言のシーン。荒れた作画のこのシーンは、アニメ界にとって、歴史に残る名シーンだろう。
観て損はない名作
ラストの感動
大好きな作品
過去に囚われちゃいけない
エモーショナルになる。
すっごい不思議な映画
奇跡のような名作が生まれた!
小さい頃「クレヨンしんちゃん」が好きでずっと見ていたが、いつの頃からか興味が無くなり全く見なくなった。
それから何年か経ち、「クレヨンしんちゃん」好きの友達に勧められ、たまたま本作を見た。
それからまたしばらく「クレヨンしんちゃん」がマイブームとなり、2004年から2010年まで劇場でも見た。(今はまたちょっと鎮火したが)
「クレヨンしんちゃん」の映画ももう20本を数えるが、この「オトナ帝国」を超えるモノは出ないだろう。
大感動(泣)!!
名シーンや名セリフが本当に心に残る。
名シーンは何と言っても、ひろしの記憶が戻るシーン。
しんのすけに自分の靴の匂いをかがされ、これまでの自分の人生を思い出す。
秋田の田舎の少年時代〜上京〜つらいサラリーマン生活〜みさえとの出会い〜結婚して、しんのすけが生まれ、マイホーム購入〜仕事でヘトヘトになって帰っても明るく出迎えてくれる家族〜家族で里帰り…
「父ちゃん、オラが分かる?」と、しんのすけ。
「ああ…」と、ひろしは泣きながら愛する我が子を抱きしめる。
もう号泣!
しんのすけが東京タワーを全力疾走するシーンも胸打たれる。
名セリフは、敵役ケンちゃんの「21世紀の日本は、汚い金と燃えないゴミで溢れ返っている」というセリフ。
今の日本をズバッと風刺し、子供向けのアニメとは思えないドライなセリフで印象的。
ひろしがチャコちゃんに家族の温もりを訴えるセリフもイイ。
感動シーンばかりではなく、「クレヨンしんちゃん」らしいおバカなギャグも健在。
そのバランスが絶妙!
原恵一監督の手によって、奇跡のような名作が生まれた。
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