ウォーターボーイズのレビュー・感想・評価
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矢口史靖監督の大出世作
王道学園青春モノ
安っぽい部分も多いけれど楽しい
総合:70点
ストーリー: 70
キャスト: 65
演出: 65
ビジュアル: 70
音楽: 70
真鍋かおりの演技はわざとらしくてすごい大根だった。魚の泳ぐプールに落ちた生徒が上がってくると、服から魚がたくさん出てくる。ちょっと演出が安いしギャグの演出が寒い。そんな感じで最初はあまりいい印象を持たなかったのだが、水族館で騙されているあたりからだんだんと面白くなってきた。
それでも安っぽいところも多いし演技が下手な出演者もけっこういて、そういうのが見ていて時々気にはなるのだが、自分はこういう馬鹿な映画が嫌いではない。若者が彼らなりに若さ一杯に精一杯何かをやっているのは見ていて爽快。夏の日差しの下、水色のプールで演技をする彼らは必ずしもオリンピックの演技のようにきっちりシンクロしているわけでもないがとにかく楽しそう。それらが欠点を穴埋めして、結局見ているこちらも楽しくなっている作品になっていた。
最高だね!!
ドラマまで全部見ましたがめっちゃ面白いです!!
高校生がシンクロをするという単純な映画ですが、
俺的にはこの映画が邦画の中で一番面白いと思います!!
出演者もとても豪華です!!!
ポータブルDVDによる車内鑑賞レビュー
通勤時間を活用して、ポータブルDVDプレイヤーを使っての地下鉄内鑑賞にいそしんでいます。
分割しての鑑賞であるため、感想文も分割となっています。
第1回目
「行動」 を起こす時には、その起因となる “キッカケ” というものが、必ず存在すると思うのです。
この映画の訴求点は、宣伝コピーの「男のシンクロ!?」 そのもので、シンクロに没頭する男子高校生の物語なのですが、そもそも、あの5人の男の子がシンクロを始めることになった “キッカケ” の突き詰めが甘いので、
冒頭から 「ぬるい!」
と思ってしまいました。
この映画が動き出す “キッカケ” となる、真鍋かおりとの人間関係をもっと丹念に描くべきであったと、声を大にして主張したい。
また、文化祭での公演を辞退したのにもかかわらず、再び引き受けることになる “キッカケ” の表現も、非常に 「ぬるい」 ため、彼らの活動の薄っぺらさばかりが気になってしまいました。
人が動くこと、人が集うことの土台には、しっかりとした理由がないと、リアリティに欠けてしまうと思うのです。それが、理屈まみれなものでもいいし、感情的なものであってもいいし、本能的なものでも、勿論いいのです。
兎に角、
行動を支える “理由”
というものがあって欲しいのです。
残念ながらこの映画は、行動に至るための、しっかりとした “理由” や “キッカケ” に対する配慮が成されていないため、この映画の存在理由である「男のシンクロ!?」 の必然性が欠如した状態で走り始めてしまったのです。
明日以降、足元を確認しなが動いて欲しいな。
第2回目
ヤッター!
やっとこの映画に“キッカケ”や“理由”という、行動の元となるものが出現いたしました。
ニュース画像にシンクロ5人組が放映され、彼らの人気が急上昇した途端、入部希望者が殺到するのです。テレビで紹介されたことで、 「その祭りの渦に入り込みたい」 という欲求が膨れ上がった末の行動なのです。「行動」 の“ キッカケ” がかなり不確かなこの映画において、何て素直にその 「行動」 を受け入れられたことか!
こんな普通な理由があったからこそ、追加入部組を含めたみんなが、本番に向けて練習する姿に
ついつい、引き込まれてしまうのです。
こんな普通なことが、やっと2日目に成されたこと、大変、もったいないなと感じております。
本番を明日に控えて、さあー、佳境へと映画は進みます。この勢いで終盤を纏め上げて欲しいものです。
第3回目
今、彼らのパフォーマンスが終了致しました。
うーむ、もったいない.......。
高校時代、僕も持っていただろう、ハツラツとした眩しい時間が、そこにはありました。しかも学園祭という、特権的時間の中でも、よりによって最高潮に達した瞬間に、彼らのピークが到来したことに、嫉妬さえも感じてしまいました。
僕の高校時代は映画研究部員として8mm映画を作ってきたのだけれど、 “作り上げる” “人に見てもらう” という観点では全く同じ行為になるわけで、高校3年生の時に作った映画を、色々な人に見てもらい、後夜祭の時に 「最優秀クラブ賞」 の発表を受けた時の高揚感が、まざまざと思い起こされました。
もったいない.......。 と嘆いたのは、そんな終盤の見せ方が高度に結実したにもかかわらず、そもそもの映画の出発点である、
シンクロ開始の必然性の脆弱さ
を、やっぱり思い出してしまったからなのです。
しかも、しょうがないな、とは思いつつ、その脆弱性を作ってしまった 真鍋かおり が当然のごとく顔を現す予定調和的な作りに、反発を感じたのも確かです。
でも良かったですよ。前半まるっきりダメだった、“キッカケ” の敷設ですが、 「シンクロの大成功」 という大団円を導き出す “キッカケ” に関しては、立派に仕掛ることができたのですから。
夜のデートでの火事発見 → 消化活動によるプールの水不足 → 桜木女子高校のプールを借りてのシンクロパフォーマンス。
めっちゃベタな展開ではありますが、心地よく結末への必然を作ってくれました。
ハツラツとした眩しい時間が、
映画の中で、そして自分の回顧の中で、しっかりと輝いたのでした。
↓ 完成版はこちらまで
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