若い狼

劇場公開日:

解説

新人・恩地日出夫が自からの脚本をもって監督する昇進第一作。少年院を舞台にドキュメンタリー・タッチで描く異色篇。撮影は「独立愚連隊西へ」の逢沢譲。

1961年製作/83分/日本
原題:Hidden Fangs
配給:東宝
劇場公開日:1961年2月8日

ストーリー

更生を誓って少年院を出所した川本信夫であったが郷里の炭鉱地は廃坑となり、家では父親は出かせぎに行ったまま便りなく、母親が日雇いしながら幼い弟妹を抱えて貧しく暮らしていた。川本は恋人の道子を頼って上京した。東京で道子と再会した川本は不良学生福井の世話で、裏街の三畳間に道子と同棲することになった。道子はすっかり変りはて町のズべ公となっていた。福井はヤクザ組織の白狼会に入れとしきりに川本に進めるが、郷里の恩師北野を病院に訪ねた川本は真面目に働こうと決心するのだった。職業安定所へでかけるが米穀通帖が必要だと言われガッカリ。そんなところへ白狼会の幹部坂田が製本工場の臨時工員と称して就職の話を持ってくるが、ストライキ突入中の会社側のスト破りだったりし、勤め口は容易に定まらなかった。同じ少年院で知り合った桜井は田波一家柏会のヤクザになっていた。心の拠り所を失った川本は再び病院に北野を訪ねた。北野と同室の木島は川本に同情して就職の世話を申し出た。喜びの川本をよそに何故か北野は躊躇するのだった。信頼していた北野の煮え切らない態度に川本は目の前が真暗になった。川本は病院を飛び出し白狼会に入会した。白狼会は柏会と常に縄張り争いでイザコザを起していた。白狼会は柏会の幹部有沢暗殺の一人に川本を入れた。喧嘩馴れした白狼会の殺し屋は有沢を倒すと巧みに逃走した。捕ったのは川本一人だった。一万、道子も泥沼の生活から抜け出そうと一生懸命だった。しかし、ズベ公あがりがすぐ知れてパチンコ屋も、雑貨屋もすぐクビになってしまった。そして下宿も追い出されてしまった道子はどんより曇った空の下、全財産の風呂敷づつみを持ってどこ行くあてもなく歩きつづけて行くのだった。川本は刑務所へ送られた。東京でマトモに暮らそうと決心した川本は三日目にして殺人を犯してしまったのである。川本自身の弱さからだろうか? 社会が悪いのであろうか? 川本の怒りの声が冷たい独房の壁に反響して空しく消えていった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0少年院

2020年3月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

昭和39年の映画で、夏木陽介と星由里子の共演、監督はこれがデビュー作の恩地日出夫。
少年院から出た主人公は故郷に戻るが、炭鉱が寂れ働き口がない。
恋人のいる東京に行き、真面目に堅気の仕事をしようとするが、前歴が邪魔をしてままならない。
当時のフランス映画の影響が出ているかな。

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