老人と海(1990)

劇場公開日:

解説

日本列島の南の入口に位置する黒潮洗う島、与那国。ここで1990年に亡くなった、カジキを追う82才の漁師・糸数繁さんと与那国の漁師たちの姿を描くドキュメンタリー。演出は「劫火--ヒロシマからの旅」のジャン・ユンカーマン。撮影は清水良雄と「出張」の大津幸四郎と須藤恵司と高橋達美が共同でそれぞれ担当。

1990年製作/98分/日本
劇場公開日:1990年9月1日

ストーリー

日本列島の最南端の島与那国で82才の老人がひとり小舟を繰り、流れの速い黒潮で漁をする。老人の名は糸数繁、彼は海からの恵みと危険のはざまで生きていた。島は東シナ海と太平洋に面している。激しい嵐をもろに受けることもあれば、うって変わって穏やかな鏡の海を臨めることもある。黒潮の中での漁、カジキとの格闘、港で行なわれるハーリー舟競争の海神祭、そして日常の営みのすべてに与那国の漁師たちの気性がうかがえる。昔ながらにひとりで海に立ち向かう海人たちがここにはいる。老人は長い不漁をのりきる。たゆまぬ勇気と確固たる自信、精神力によって。そして彼はその研ぎ澄まされた技で170キロの巨大カジキに挑み、勝つのだった。

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