レッスン Lesson(1994)
劇場公開日:1994年6月25日
解説
自由を求め続ける奔放なヒロインと、彼女の魅力に惹かれていく若者との愛の日々を描くラブ・ロマンス。五木寛之の同名小説(光文社・刊)を原作に、「あぶない刑事」の長谷部安春が監督。脚本は羽田野直子と長谷部の共同、撮影は佐光朗が担当。スーパー16ミリ。
1994年製作/94分/日本
配給:電通
劇場公開日:1994年6月25日
ストーリー
若手モーター・ジャーナリストの山口努は、大学の先輩・田代が編集長を務める雑誌の編集部で佐伯伽耶という女と出会う。香港の実業家の未亡人で、世界をまたにかけ活躍する美術工芸品鑑定家である伽耶に興味を抱いた努は、田代の妹・杏子を食事に誘い伽耶のことを聞き出そうとする。予期せぬことに、杏子は自分の″初体験″の相手こそ伽耶だったと告白するが、すでに努の心からは伽耶のことが離れられなくなっていた。そんな彼のもとに突然その伽耶から電話が入り、成田まで迎えに来てくれという。言われるまま彼女の自宅まで送った努は、思わず伽耶を抱き締めるが、伽耶は拒まず彼を寝室へと導いた。努は伽耶と夢のような日々を過ごし、やがて二人は一緒にイタリアへと旅立つ。フィレンツェ、シエナと旅する途中、伽耶と親しいユダヤ人フランクを紹介された努は、自由奔放で神秘的な伽耶の精神世界に戸惑いも覚えるのだった。帰国後、それまで車一辺倒だった自分が少しずつ変化していることに気づいた努は、伽耶のすべてを理解しようとするが、そんな矢先にフランクが訪ねて来て伽耶が死んだことを告げられる。政治運動家であるフランクを狙い爆弾が仕掛けられた車を、偶然伽耶が運転したのだ。再びシエナを訪れた努は、失った愛と伽耶によって教えられた様々なことを胸に抱きながら、思い出の地に立ち尽くしていた。