劇場公開日 1989年9月15日

利休のレビュー・感想・評価

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5.0演技がうまい

2023年12月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

三国さんと山崎さんの演技が特に良かった。
利休切腹の理由は 利休の秀吉への反感が 行動言動に現れてしまったためだと思う。
人を生かすも殺すも自分の勝手次第。自分にはその権利があるという思い上がり。その思い上がりは信長に仕えたことが大きく影響していると思う。
弟子の山上宗ニの斬首も大きかっただろう。加えて朝鮮攻めでまた多くの人を殺す。全て自分の自己満足のため。映画には描かれていないが 羽柴秀次と その腰元達 その子供達まで斬首した残忍さ。
利休が反感を持つのは当然だと思う。
この映画は過去に見た映画の中でも最高の作品。

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こーしっぺ

4.5美しい。

2023年3月22日
iPhoneアプリから投稿

生まれた翌年に公開された映画。
花で、時間や時期を表すことのなんと風情のあること。
カメラワークやカラコレ、最後の花を生けるシーンはお見事です。

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りょう

3.0三國連太郎が利休だというのも意外

2021年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 勅使河原監督自身が華道草月流の家元であるため、茶器などの小物が全て本物であるという。茶碗や釜がアップになるとき、その本物の威圧感が迫ってくるのだ。公開年を鑑みれば、バブル期であるためだろうか・・・

 ストーリーは秀吉と利休を中心に描かれているため、わかりやすいのだが、その他の人物は長尺にも拘わらずかなりわかりづらい。また、秀吉の命令で利休の首を斬る理由なども、朝鮮出兵に反対した点だけというのも弱い。斬新なところが本物志向という点だけだと、インパクトも弱くなってしまう。同じ勅使河原作品『砂の女』『他人の顔』の斬新な映像と比べると見劣りしてしまうのだ。

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kossy

2.5なぜ利休は

2021年6月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

利休(三國連太郎)と秀吉(山崎努)の離反を描いているが、才能に対する嫉妬だったのかな。
家康(中村吉右衛門)や三成(坂東八十助)など、芸達者な面々が見事な演技を披露している。
衣装が素晴らしい。

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いやよセブン

4.5さまざまな美

2020年6月22日
Androidアプリから投稿

いかなる名器/名物であっても あってない物にするのが「茶の道」である、というようなことを利休(三国)が弟子に語っているが、名品が沢山登場し圧倒される

物の力というものは確かにある
(職人や絵師が心血を注いだのだから)
画面構成もよく練られている

勅使河原監督が 草月流家元ということもあり、花々も印象的
秀吉が持ち込んだ器に 梅の枝を配する場面など感嘆してしまう

竹林で秀吉(山崎)に能を舞わせているが、それを観賞する北政所(岸田)と茶々(山口)の顔
お多福顔(?)でおおらかな北政所
キツネ顔で妖気漂う茶々
終盤で更に不吉さが増し、豊臣の落日も予感させる

キャストに現代美術家が脇役として登場しているが
正親町天皇の堂本尚郎の〈やんごとなき感〉が印象に残った

ラストのバラバラと音をたてる竹林と鎧姿の亡者の群れは、一輪の美の為に手折られた花々や戦国の世に倒された武将達の無念と呪詛を思わせる
そして利休も…ゆっくりとその中に入ってゆく…

原作は野上弥生子が70代後半にかけて執筆した傑作で、なんだかこれも感心してしまった

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jarinkochie