劇場公開日 1997年11月8日

ラヂオの時間のレビュー・感想・評価

全66件中、1~20件目を表示

4.0折衝のトラブルの渦中

2024年4月19日
PCから投稿
鑑賞方法:その他

三谷幸喜監督作品。
何という傑作…!ワンシチュエーションコメディーでこんなに面白い作品がつくれるとは。

ただ本作を単なる娯楽作品として消費すればいい現在ではない。某テレビドラマで出版会社とテレビ制作会社との折衝が上手くいかず問題が起きたばかりなのだから。
本作はラヂオドラマではあるが、制作の裏側で何が行われているのか。想像力を働かせるためにも本作が再発見されることを望む。

制作の裏側では、プロデューサーが各所の要望を聞き取って調整を行っている。プロデューサーはディレクターのさらに上の立場で現場を取り仕切らないといけないし、上司の編成担当者の意向には従わないといけない。さらに俳優の機嫌も取らないといけない。皆プロデューサーの以前からの仕事仲間である。それならポッとでの主婦でもある原作者=脚本家のみやこの意向なんて無視に等しい。彼らはいつもの仕事を終わらせればいいだけだ。芸術作品をつくっているわけではない。ここに原作者=脚本家の軽視のシステムが出来上がってしまっている。

トラブルがトラブルを呼ぶ。それを喜劇で語ってみせたのが本作ではあるが、一歩間違えれば悲劇だ。もしみやこがトラウマを刻まれてしまったら…?一生、彼女は脚本を書くことはないだろう。それは笑って済まされること…?彼女の勝負バンダナは登場するも、彼女がトラブルに対処する書き直しは認められない。彼女の書き直しがない物語の進行は、彼女の本心が語られたとは言えないし何とも危うい。

それでもトラブルの対処が、皆が最も主体性を発揮するから何とも興味深い。ドラマに必要なSEを創意工夫で乗り越えようとするのはやはり感動モノだ。

本作を無邪気に笑いたい私もいるが、笑えない私もいる。そんな折衝のトラブルの渦中に私はいる。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
まぬままおま

4.590点

2024年10月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

本編の話とラジオの話

コメントする (0件)
共感した! 0件)
たこまんま

3.5タイムスリップ

2024年9月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

近々、三谷作品を見に行く予定だから鑑賞。

俳優らが若くて懐かしかった。
生放送のドキドキ感や、エンタメの裏側みたいのを知れて楽しかった。

戸田恵子さんて本当に魅力的な声ですね。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
映さん

5.0まさか

2024年8月19日
Androidアプリから投稿

泣ける

笑える

幸せ

最後の『おかえりなさい』のセリフで、泣いてしまいました。
 ホントにいい映画でした。
登場人物それぞれに抱える悩みがあるけど頑張りが共感できて………
 細かいセリフも、いろいろ考えさせられるし。 観てよかったです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ネムネム

4.0現実的→非現実的が絶妙

2024年5月8日
iPhoneアプリから投稿

アマプラで視聴。
どんなだろ〜って試しに見てたら面白くて最後まで見てしまった。
ちょっとした1つの変更が、とんでもない大ごとになっていく感じが面白い。
仕事先での、上司、取引先、いろんな忖度やりとりとかそういう
「あるよな〜」っていう現実的なは面をちゃーんとしっかり押さえつつ、
「いや、ないないw」っていう非現実的なところへ発展していくところが面白かった。
その境目がグラデーションで、自然〜と現実→非現実になっていくから流石だな〜と思う。

唐沢寿明さん若い。このディレクターって役と年齢がマッチしてた。
なんかまだ、会社の・大人のわる〜い感じに染まりきってなく、まだ自分の中にある正義「これでいいのかよ?」という葛藤を抱いている年齢の感じ、そういうのが絶妙に出てたな〜〜。ちょっとふてくされてる感じもいい。

懐かしい俳優さんも多々。
スマホがないと、いろいろ味が出て見てて落ち着くんだよな〜
スマホで全部解決しちゃうからな〜便利なんだけど。
不便な方が、ドラマがあるよね〜。難しいね〜

どの役の人も「いるいる〜こういう人〜仕事場に〜」っていう感じで面白かったな。ビジネスの場って、みんなこんな感じになるね、絵に描いたように。

渡辺謙さんも、美味しい役。
トラック運転手がラジオ楽しんでるのいいな〜、チャンネルをパって上の方切り替える感じも良かった。
今のトラック運転手さんは、運転しながら何を楽しんでるのかな?変わらずラジオの人もいるだろうし、やっぱYoutubeかな。
娯楽いっぱいあるからな。バラバラ、人それぞれなのかな。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
cris

3.5錚々たるメンバーが出演している。 ラジオドラマの生放送なのに直前ど...

2024年5月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

錚々たるメンバーが出演している。
ラジオドラマの生放送なのに直前どころか本番中にも色々な問題が生じてドタバタと対応に追われる現場の様子が実におもしろい。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
省二

3.0三谷幸喜さんの劇映画デビュー作にしてシチュエーションコメディの名作

2024年1月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

劇場公開以降、定期的に観たくなって観る作品で、かれこれ3回めの鑑賞

四半世紀前の作品だけど、内容に対し古さを感じず相変わらず面白かった
抱腹絶倒ではないが、三谷監督のスマートな面白さを十二分に堪能できる、シチュエーションコメディの名作です

既に亡くなってしまった名優おひょいさんが伝説の効果音職人として良い味出していたり、今や大御所としてグローバルでも活躍されている名優 渡辺謙さんなど、名優たちのアンサンブルキャストがメチャクチャ豪華
しかもエンドクレジットで気づく隠れキャラまでいて、なかなか見応えがあります

作品の古さを感じさせないとはいえ、キャストは皆さん お若いです
特に好きな女優さんの1人 鈴木京香さんがとても綺麗、そして奥貫薫さんもとても若くてすごく可愛い、この二人を見るだけでも価値のある作品、大好きです

コメントする 1件)
共感した! 6件)
Jett

5.0役者さんの個性を活かした素晴らしい作品

2023年11月2日
iPhoneアプリから投稿

さすが三谷幸喜さんの脚本
演劇の原点に帰ったような生き生きとした舞台でした。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ホワイトサンド

4.0ラジオドラマ狂想曲。 生放送のラジオドラマってカオスですよね。そこ...

2023年6月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ラジオドラマ狂想曲。
生放送のラジオドラマってカオスですよね。そこに着目、緻密な笑いに仕上げた脚本、素晴らしい。三谷幸喜の才能を感じさせられました。
もはや原型をとどめない作品、世界の渡辺謙の扱い、随所で笑わせてもらいました。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
はむひろみ

4.0おひょいさん

2023年2月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

効果音を体いっぱい使って作り出す、警備員のおじさんが秀逸。梶原善が普通の若者って感じで、かわいかった。奥貫薫がみずみずしい。みんな若かったなぁ。

芸達者が揃って、全力でふざけてるようで、楽しい。

BS松竹東急の放送を鑑賞。

コメントする 1件)
共感した! 4件)
ぷにゃぷにゃ

4.5世の中ままならないことばかりだけど、の話。

2023年1月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

渡辺謙さんの役名が大貫雷太、市川染五郎(現・幸四郎)さんの役名が斎明寺公彦になっているが、はて、本編にその名前出てきたっけ?

それはさておき、生放送のラジオドラマという設定がいい。もう本番が始まっているのに次々起こるハプニング。効果音のアイデアにわくわく。ラジオ局の放送ブースという狭い空間なので、登場人物は少ない。が、みんな濃い。芸達者が勢揃い。目まぐるしく状況が変化するハラハラドキドキあっという間の2時間弱だった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
sand cat

5.0軽く見られて元気が出てよかった

2023年1月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

幸せ

ダイエット中で元気は出なくって、でも時間はあって、何もしたくないときにみた。元気が出た。
頭下げて自分の気持ちも押し殺して何のためにやってるんだろうって、でもいつかいい作品を作るためという言葉は元気がないいまグッと来た。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
YIYI

5.0コメディとして充実してくる内容です。

2022年12月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

見始めると、ちょっと古いと感じる。
どんどん盛り上がって、とても面白いと感じられる。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
シャカ

4.5【”プロフェッショナル達”俳優達の我儘によりドンドン変わって行く生ラヂオ番組の役名、設定。ディレクター達は翻弄されつつも、見事に作品を作り上げる。三谷幸喜監督の脚本が冴えわたる作品である。】

2022年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

楽しい

興奮

幸せ

ー 久方ぶりに鑑賞したが、矢張りこの作品の脚本を書きあげた三谷幸喜監督の才能には脱帽する想いが募った。ー

■主婦のみやこ(鈴木京香)が初めて書き上げた脚本がラジオドラマになることが決まる。リハーサルの見学に訪れた彼女は、そこで俳優たちのわがままやトラブルによって作品が原型をとどめなくなっていくのを目の当たりに。
 ブチ切れたみやこはスタジオ内に立てこもるが…。

◆感想

・主演女優の千本のっこ(戸田恵子)が、役名の律子が嫌だと言って、メアリー・ジェーンに・・。
それにより、舞台はニューヨークと思ったら、シカゴヘ変更。ついでに、メアリー・ジェーンの仕事もパチンコ屋の店員から、女弁護士へ。
ー 二点三転する役者名、設定・・。それに様々な手法で、即座に対応するディレクター(唐沢寿明)や、効果音作りのプロだった今は守衛の男(藤村俊二)ー

・効果音の作り方も、絶妙で、ピスタチオを使ったマシンガン。即席めんとトイレの音を使ったダムの決壊。掃除機を使ったロケット音。花火の音には笑ったなあ・・。

・スポンサーと俳優の狭間撫で苦悩するプロデューサー(西村雅彦)・・。
ー 絶妙である。彼が、三谷幸喜監督に愛されたのが、良く分かる。-

<今作に登場する、俳優、制作陣は何だかんだ言って、皆、”プロフェッショナル”なのである。三谷監督のラヂオドラマ愛と映画愛に溢れた作品なのである。
 脚本の秀逸さは特に際立っているし、役者陣の演技合戦も見応えがある作品である。>

コメントする (0件)
共感した! 7件)
NOBU

4.0めっちゃ面白い

2022年11月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

もう20年ぶりくらいに観たのだけど、
鬼籍に入られた方も久しぶりに見れて笑って泣けて
最高の時間でした。

キャラもそれぞれしっかり立ってて、
群像劇が面白いし、
これから物語がどう進んで行くのか想像するだけで、
笑っちゃいました。

自分も一応作家なので、鈴木京香さん目線で観ると
ふざけんなよ!と思っちゃうんだけど、
小規模な自分の作品が壮大になって、
予期せぬ状況になって行くのは、
自分が考えた作品がどこまで行くのか見守りたくもなりました。

台詞一つ一つが面白くて、
どのキャラ目線でも主人公として行けそうだし
序盤のフリから
全体的な混沌全てが面白かった。

欲を言えば、鈴木京香さんと旦那さんの物語に
ラジオドラマ同様のエピソードがあれば良かったな
と思いました。

20年以上前の作品だけど、全く色褪せてない
とても良い作品でした。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
奥嶋ひろまさ

5.0三谷幸喜初映画脚本作品

2022年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

脚本家三谷幸喜がフジテレビ系ドラマ初仕事の作品が『振り返れば奴がいる』。
そして初仕事故に大人の事情が理解出来ずに酷い目に遭ったらしい。
但しTVドラマは高視聴率で主題歌はWミリオン達成(CHAGE and ASKA的には「SAY YES」以来の記録)。
つまり脚本家三谷幸喜の意向か完全に無視され三谷幸喜は酷い目にあったが、
商業作品としては高視聴率を達成し主題歌は大ヒットし、
脚本家三谷幸喜を除く関係者全員がWin-Winなハッピーエンドとなった。

そんな現場経験から生まれた作品。

プロデューサー役の西村雅彦は口八丁手八丁で現場を丸く収めるが、
そのうち戸田恵子が本性を表しワガママ放題となり原作者の鈴木京香が被害者となる。
そんな戸田恵子には編成部長(簡単に言えば社長のような存在で大企業の重役で要は相当なお偉方)の布施明がバックにいて、
現場を指揮する西村雅彦はプロデューサーでありながら編成部長には逆らえない、
そんな編成部長の布施明は戸田恵子に夢中(要は芸能界あるあるの公私混同)。
戸田恵子主演で担当が布施明となれば現場はやりたい放題に荒らされる事は察しが付くはず。

日本映画お得意の哀愁劇になりそうなテーマだが、 三谷幸喜の手にかかれば最高に笑えるコメディーに化ける。 まさに三谷幸喜マジック。

編成部長のコネでワガママ放題な女優、 編成部長の腰巾着なプロデューサー、 所詮は現場監督に過ぎないが優秀なディレクター、 ディレクターの指示で動く現場スタッフ、 そんな個性派集団の上役に振り回される現場スタッフや原作者。

大人の事情最優先で原作者は後回しな為、 かなり苛々する展開であるが(これが実話ベースというから驚き^^;)、 後半戦で中堅管理職という立場に徹していたディレクターが反旗を翻して、 迫力のクライマックスとなり感動のエンディングを迎える。

密室劇を上手く使ったコメディーは三谷幸喜の真骨頂。 三谷幸喜が初めて映画監督に挑んだだけあって意気込みが伝わる。

ちなみに西村雅彦はラジオドラマには無限の可能性と夢を持ってる。ハリウッド映画の迫力に日本映画が勝てるはずもないがラジオドラマだけは例外。想像の世界のラジオドラマは語り手次第でSTAR WARSのような宇宙戦争もインディ・ジョーンズのような世界を股にかけた冒険活劇も可能になる。なぜならラジオドラマは想像の世界だからハリウッドと違くて低予算で出来るから。西村雅彦の台詞だが三谷幸喜の夢というか理想論だろう。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
HILO

5.0この映画で

Mさん
2022年9月25日
Androidアプリから投稿

三谷幸喜さんが好きになりました。
その後も、順調によい作品を作っていましたが、最近は不調のようですね。
仕事をするということは妥協の積み重ねであること。しかし、妥協の積み重ねの上であっても、みんなでつくりあげる仕事の素晴らしさ。この2つのことを伝える映画です。
というか、ただただおもしろい!

コメントする 1件)
共感した! 7件)
M

3.0三谷幸喜の才能を感じさせる実験作品。

2022年7月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

悲しい

楽しい

内容は深夜生放送ラヂオドラマの制作に関わる様々な人間関係を伴うドタバタコメディ。テーマは創作活動に関わる人々の光と闇を監督自身の体験から紡ぎ出された自叙伝的な物語。好きな言葉は『寒いっ…🥶』で宇宙から帰ってきて地球🌏に降り立ったマクドナルドの言葉。そこまで伏線に拘るかーって感じのTVロボットアニメのザンボットスリー最終回!大地に🌏降り立った主人公の台詞。( cv. 大山ノブヨのアドリブ台詞)cv.大山のぶよが当時現場のアフレコ時、主人公にシンクロしてしまい演じるキャラクターに魂が吹き込まれた瞬間の言葉。富野由悠季の事を好きなのは分かりますがコレがやりたかったんですね。色んなオマージュありましたが、心の中で上手いっ!と唸りました。好きなシーンは冒頭5分のワンカット長回しで緊張感のある大勢の人々が順番に出て来て性格と関係性と思惑をさらっと紹介する所で惹きつけられました。其々の言い分でぶつかり合いながらも最終的に、大勢の風呂敷を畳む事が出来て纏まりのある所が観ていて嬉しかったです。其々の思惑と行動の違いを緩急つけての表現。三谷幸喜作品は、多面的な心象表現の妙が特徴だとは思いますが毎度頭下がります。凄い観察力だなぁと感心しました。2022年現在から考えると25年も前の作品ですが色褪せないテーマの設定と状況の面白さを感じます。三谷幸喜の初映画監督脚本作品とは感じれないぐらいの完成度の高さと才能を感じる素晴らしい作品です。ホント創造と狂気に満ちた作品です。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
コバヤシマル

3.0ラジオドラマの主役のわがままからどんどん脚本とはかけ離れた状態に。...

2022年6月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ラジオドラマの主役のわがままからどんどん脚本とはかけ離れた状態に。
立て直していく終盤はドタバタおもしろかったし、それぞれが満足している様子も良い。
作り手のつくりたいものに反することをやっているもどかしさや、つくることの楽しさも伝わってきて、知ることができて良かった。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
よっしー