「サクッと楽しめる喜劇!」ラヂオの時間 かつさんの映画レビュー(感想・評価)
サクッと楽しめる喜劇!
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最近の三谷作品のような胸やけしそうなクドい演出でなく、とてもスッキリしたシンプルな演出であったのでとても見やすかった。シンプルとはいえ、ストーリーは、生放送中にトラブルが発生して、それになんとか手当てしていく、そうすると次のトラブルが、、とドタバタ感が楽しい。そのトラブルも「言われてみれば、確かにな!」って思えるようなものばかりで、見ているこっちまで頭抱えそうになりました。特に「シカゴに海はない」の展開。直前のセリフ、ナレーションがことごとく裏目に。キャストの方々と一緒に、天を見上げそうになりました。
キャストの方々もなかなかいい仕事。唐沢寿明さんは、イチイチカッコいいですね(笑) 戸田恵子さんは声優業も生業にしているだけあって、声を当ててるときの演技力がスゴい。渡辺謙さん、松本幸四郎さん(当時の市川染五郎さん)がちょい役で出てたのは驚きました。
ただ、実際にこのラジオドラマ聞いたら、面白くないだろうなー(笑)
皮肉なのは、作品内で、制作側の都合でドラマが改変(改悪)され、むちゃくちゃになっていくことを批判的に描写しているけど、このしばらく後、フジテレビは制作側の都合で番組を作り続け、視聴者の信頼を失った。この作品における思いや教訓を忘れてしまったんでしょうかね。
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