「また上映されてるんですね!」ゆきゆきて、神軍 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
また上映されてるんですね!
「靖国」という言葉を聞いただけで相手に飛びかかる男、奥崎謙三。本人の思想や性格には賛同することはできないが、戦争の閉ざされた真実・戦争の狂気と残虐性を暴いていった手腕に拍手を送りたい。
頑なに口を閉ざした元上官。敵前逃亡の罪で銃殺した事実を、奥崎の脅しともとれる迫力に負けて重い口を開いていく。「人肉を・・・」という台詞がポンポンでてくる様子。普通の戦争映画全てが生ぬるく思えてしまうほど説得力がある内容だった(『生きてこそ』よりもすごいかも)。ボカシも修正もなく顔を出す復員兵たちの「生きるために仕方がなかった」と何度も語る凄惨な現場が、映像も伴わないというのにリアルに訴えてくる。これはまさしく非人間的な戦争の醜さを表現した反戦ドキュメンタリーだと思う。
正直に自分の罪を認めて贖罪すれば、彼は納得する。「悪いのはヒロヒトだ!」と彼は叫ぶ。ニューギニア戦で生き残った数少ない彼は、「天皇にパチンコ玉を撃った」「人を殺してしまった」「上官を殴った回数は日本一」と豪語し、「いい暴力なら許される」と自説を曲げない。人間としても思想的にも好きにはなれないが、我々に「筋を通すこと」や「真実を知ること」の大切さを教えてくれた。
普通の戦争体験談は戦争を知る上でもちろん有意義なことなのですが、その常識の裏にある人間の悪を暴き出したかのような事実も知らなければならない。戦争体験者が少なくなっていく現在の日本において、今後、どうすれば戦争の悲惨さを訴えることができるのかなぁ。
【2005年3月映画館にて】
当時はまだ『軍旗はためく下に』や『野火』を見ていなかった・・・
度々すいません。『軍旗はためく下に』 今、期待を込めて調べたら、NでもUでもやっていませんでした・・。何時か見ようっと。
金メダル噛みつき男は、今朝の新聞でもデカデカと出てました。自費で弁償するそうです。この方、ご存じの通り品性の無さが滲み出ているお方で(あの喋り方は何とかして欲しい。あんな喋り方は名古屋の方はしません・・)仰る通り、器が欠けているので、何だかなあと言う感じです・・。
今日は、“息すんな!”でも見てこようかなあ、”決死隊”も面白そうだなあ。金曜日の午前から映画が観れるのは、嬉しいですね。では。
おはようございます。
『軍旗はためく下に』の存在すら知らなかったNOBUです。
奥崎謙三氏怪演の今作、噂では聞いていましたが、一昨年漸く鑑賞しました。”怨霊になって、令和の日本に降臨せよ!”という言葉がフライヤーに載ってます・・。で、観たら強烈なキャラの方で”これは、カルト的な人気が出たのも分かるなあ・・”と思いましたね。今、強烈なキャラと言えば、お騒がせしている”前代未聞の金メダル再発行男”でしょうか・・。恥ずかしいなあ・・。では。
こんにちは
今作、2年振りに見返しましたが、矢張り強烈でした。
あれだけ、インパクトがある人は、もう日本には出て来ないかもしれないなあ・・、とふと思ってしまいました。では。
talismanさん、コメントありがとうございます!
今でも胸が熱くなるドキュメンタリーは作られてますけど、全国公開とまではなかなかいかないですもんね・・・
この作品みたいにヤバイ人もなかなかいないしw