やくざ先生

劇場公開日:

解説

西村滋の原作を、「狂熱の季節」の山田信夫と、松尾昭典が脚色し、「男の怒りをぶちまけろ」の松尾昭典が監督したもので、裕次郎が非行少年を収容している学園の教師に扮する。撮影は「お嬢さんの散歩道」の藤岡粂信。

1960年製作/56分/日本
原題:Blossoms of Love
配給:日活
劇場公開日:1960年9月21日

ストーリー

三十人ばかりの戦災孤児を中心とした非行少年がいる愛隣学園に、音楽担当の補導員として新田悠三が赴任してきた。彼はこの学園出身だった。反抗精神旺盛な弘二、スリが得意の愛嬌者チャリ助、黒人のハーフの由紀夫、富士山狂の富士夫、寝小便常習犯竜太、テレビ女優有本以津子を姉と思いこんでいる照義、なかでも札つきの弘二はことごとに悠三にたてついた。ある日、婦人団体が参観に来た。弘二は悠三を怒らせ、彼に殴られた。悠三は石田園長に辞表を出したが、逆にさとされた。数日後、弘二、チャリ助、由紀夫に外出許可が出た。悠三のおかげだった。悠三は自腹を切って三人にうな丼をおごった。が、店の主人と喧嘩して弁償金をはらうことになり、悠三は友人の伊藤刑事に頼んでたてかえてもらい、ひとまず三人を学園に帰した。その夜、悠三が戻った時、三人はまだだった。八木原先生、渡辺先生、助手の道子、雑役のおとよ婆さんが心配した。翌朝、三人は部屋で寝ていた。ゴキゲンの悠三に道子はスリルがないからズラかるのをやめたんだといった。悠三はガックリ、が、富士夫が彼等は悠三に信頼され喜んだが、電車賃を落としたので歩いて帰ったと真相を話した。練鑑出身で凶暴な次郎が入園して来た。部屋で次郎は弘二とわたりあい、密かに道子を狙っていた。ある夜、脱走しようとした富士夫が、次郎が道子を襲うのを発見、かけつけた悠三が救った。新田と顔見知りの愚連隊北村が次郎を迎えに来た。園児をかばった悠三は傷だらけになった。次郎は北村に連れ去られた。照義は死んだ。初秋のある日、学園がジェット基地建設地にされた。連日関係当局へ陳情に歩いた石田園長は奇禍にあって死んだ。学園は解散、職員や少年の転地先も決った。が、悠三は資格がないので解雇された。彼は少年たちには資格より愛情が大切だと抗議した。少年たちはみんな彼を慕った。ブルドーザーが来て校舎をこわした。悠三は去って行く弘二や富士夫たちに約束した、少年たちが出所した時に働く場所を作っておくと--。

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