MEMORIESのレビュー・感想・評価
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大友克洋、森本晃司、岡村天斎、今敏、片渕須直らの仕事が堪能できるオムニバスアニメ
映画好きで普段アニメを見ない人にまずお勧めするとしたら、この1本かなと思います。3本のオムニバス作品で、バラエティ豊かなで贅沢なSF&メカ描写が楽しめ、大友克洋、森本晃司、岡村天斎、今敏、片渕須直らアニメクリエイターの仕事を堪能することができます。
現実と虚構が交錯する「彼女の想いで」、本格ミリタリーで描かれる逃亡喜劇「最臭兵器」、途方もない手間をかけて全編1カット風に制作された「大砲の街」、どれも十二分の見ごたえがあり、非常に豪華な3本立てです。劇場で見たのは公開時のみですが、何かの機会でスクリーンでかかることがあるといいなと思っています。
百聞は一見にしかず。必見の価値あり。
素晴らしかった。
そして、面白かった…総ての御噺が。
アニメだからこそ、アニメにしか出来ない物語達。
そりゃぁ…実写化も出来よう。然し…違うんだよ。
やっぱり違うんだよ。
エピソード1:彼女の想い出は、まるで『シャイニング』のよう…緊張感と緊迫感が秀逸。
エピソード2:最臭兵器は、世にも奇妙な物語に出てきそうなブラックコメディ🤣
エピソード3:大砲の街は、『風が吹くとき』に通ずる切なさや遣る瀬無さ、淋しさが有り…«産まれた時からそう云う環境»≒《ソレがその街の常識であり日常であり平時であり…何も疑問に思わない》
ある種のホラーだなって。
血なまぐさいグロ描写なんて一切無いのに。
当時最先端の全てが詰まった作品群
ポスターの人は誰?
音楽>映像>ストーリー
Episode1「彼女の想いで」
→CGと革新的な画像処理技術が用いられた
Episode2「最臭兵器」
→膨大な取材をもとにしたリアルな描写に圧倒される
Episode3「大砲の街」
→全編をワンシーン・ワンカットで処理した
で、
音楽は上から、
菅野よう子、三宅純、長高寛幸、
オープニング・エンディングは、石野卓球が担当
映像面でもサウンド面でも、劇場ならでは、
4Kならではの魅力を感じられる作品群
だそうでして...
結局、ストーリーは二の次なんだろうなぁ⋯という感想でした。
脳天気な田中に若干イラッとしたしね。
大砲とか戦争とか、細菌兵器とか、なんか、ちょっと、しんどかったです。
とにかく、どれも起承転結の結が薄くて、あれ、おわり?で次が始まってた。
まっ、三部とも、やりたいことやったんでしょうねぇ⋯。
とりあえず、謳い文句通り、映像と音楽を十分に楽しんだ感じです。
大きなスクリーンで観たほうが良いのは確かでしょう。
久々見ると、違和感、面白く・・・
傑作
1作目の完成度の高さ
1本目が至高
面白すぎる
映画館でみる意味
2回目のレビュー
▼劇場
MOVIX亀有
シアター4
▼作品名
MEMORIES 4Kデジタルリマスター版
▼日時
2025/11/30(日)
19:00~21:00
▼座席番号
D-8
▼チケット
特別料金1600円 1,600円/1枚
で、暫くぶりの映画館は僕のふるさと。
第一話
エイリアン、愛の無いAI、そして宇宙開発に対するアイロニーである。スタニスワフ・レムとアンドレイ・タルコフスキーの惑星ソラリスをリスペクトしている。
第二話
「731」と言う数字が出て来た。化学メーカーのDNAと言わんばかり。城⭕️大学薬学部が協力しているが、毒物劇物取締法はこんな事を許すような事はない。そんな事は一般人でも分かる。つまり、極端にデフォルメされたディストピアって事。また、やはり、チェルノブイリ原発事故に対する警告の様なアニメ。
第三話
正にワンカットで立体的に撮った芸術的なアニメだが、砲弾軌道と言う些かアナクロな話を主題にしている。42度で打ち出すとしているが、今の宇宙開発の基本はまだこの砲弾軌道の理論から発展してない。それで「現在火星へ行く」なんて騒いでいる。「月に行ってしまって」人類は身の程も知らずで
「火星へ行く」なんて馬鹿な事を言い始めた。
しかし、やっている技術はこの「大砲の街」なのである。
僕はこのアニメはブリューゲルのバベルの塔を思い起こす事が出来る事と、日本人が主役を努めて貰いたいと願うプッチーニの「蝶々夫人」と大好きな西村寿行先生の「滅びの宴」だね。
95年公開なのに今も全く色褪せないクオリティに驚愕
95年にリアルタイムで鑑賞したが、「最臭兵器」以外はほぼ記憶になかった。
今の自分が観たらどんな感想を持つのだろうとの興味から30年ぶりに鑑賞した。
「彼女の想いで…」
もはやSFホラーと呼んでも過言ではないほど、SF×AI×ホラーテイストで、
あらためて実写で制作いただきたいくらい、実写観たい作品。
宇宙船の中のオペラ劇場のビジュアルの荘厳さには圧倒された。
95年当時でこの発想、おそるべし大友克洋。
「最臭兵器」
コミカルなのだが実は恐ろしくもある、そんな作品。
主人公田中信男の恐るべき鈍感力はおかしくもあり、相対する側に立つと
その無邪気さのなんと恐ろしいことか。ラストはそこが際立っていて面白かった。
このアイディアを思いついた時点で勝ちだと思う。
「大砲の街」
ビジュアルを魅せる作品だと思うが、街そのものが兵器になっていて、
街同士が大砲を撃ち合うという発想がすごいし、現代に置き換えて考えると恐ろしい。
3作ともに共通するのは、”恐怖”。その発想や紡ぎ上げ方が30年前とは思えぬ新鮮さ。
アニメーションの技術にもあらためて感嘆した。
80〜90年代の日本アニメーションがなぜ世界的に高い評価を受けているのかがよく理解できる作品の1本
フィルマークスのリバイバルプロジェクトにて本作の貴重な劇場鑑賞ができました
95年の初公開時に観ている気がするようなしないような、で鑑賞結果たぶん観てなかったかな
さすが日本アニメーション界を代表する大友克洋監督作品、画力とエネルギッシュな演出に圧倒されっぱなしの113分、現代のアニメーションとはひと味もふた味も違い、作品全体から作り手の鬼気迫る本気度がひしひしと伝わってきます(決して現代のアニメーションを見下げているわけではないので誤解なきよう)
本作は3話構成のオムニバス作品で大友監督は1,2話は脚本のみ、脚本&監督は3話のみ
特に1話目『彼女の想いで』が一番良かった、大好きな今敏監督の脚本作品、画がすごく好きでストーリーも神秘的でゴリゴリのSF感満載の作品、すごく惹き込まれました
2話目も普通に楽しめたけど、大友監督の3話目は退屈で寝そうになった、画のタッチが好きじゃないのと内容もイマイチでつまらなかった、というのが正直なところ
大友克洋のこだわりの詰まった作品
クールジャパン!!
クールジャパンの筆頭としてアニメ産業があるわけやけど、大友さんは間違いなくアニメ界のトップランナー。AKIRAで世界を驚かせ、実写作品を撮ってもヒット連発。以前、テレビに出ていた際成功の秘訣は挑戦し続けることと語っていたのをふと思い出す。
まさにこの作品も「挑戦」が裏テーマだと感じられる。
3章で構成されている本作。1作品目から度肝抜かれた!
NO1.彼女の想いで
宇宙の彼方。救難信号を察知し、救助に向かうものたち。しかしそこはどこか不気味で…
壮大な宇宙、そして建物の荘厳さ、響き渡る音楽なんだか絵画展を一通り観終わった後の充実感。映画ってはまるとほんま中にいるかのようなそんな不思議な感覚になる時があるけど、この作品もまさにそう。ゾッとする中に美しさを感じる作品。千年女優をなんだか彷彿とさせるなと思っていたら…なんと今敏脚本!!
NO.2最臭兵器
この作品が私的には一番好き!製薬会社に勤務する田中信夫。風邪気味の彼は風邪薬と勘違いしてしまい、とある薬を飲んでしまい…
起こっていることはとても悲惨なんやけど、思わず笑ってしまうまさに負のピタゴラスイッチ。信夫くんがなんとも憎めないキャラクターでとても健気。笑 最後のシーンも思わず笑ってしまった。
NO.3大砲の街
突然テイストが変わり画風も前二作品と比較してもだいぶ違いよりアニメチックなテイスト。説明は少なく、どこかの国と戦争しており大砲を毎日打ち対抗しているディストピア。授業では大砲を打つための技術を教わり、父は毎日大砲準備をしている。どこと戦争してるの?という子どもの言葉が印象的。彼女の想いでと最臭兵器があまりにも濃い作品やったので、この作品で中和された感じ。エンドロールに入る前の演出も本当にオシャレで最高!!
三作品ともスタイリッシュでこれぞクールジャパン!そしてエンドロールのスタッフに驚愕。今敏、菅野洋子、マッドハウス、スタジオジブリ…声優さんはもちろん有名な人ばかりやけどここまで揃うとはほんま日本のアニメ界アベンジャーズ勢揃いやなと感動。ここまでエンドロールまじまじみたのも久々。いや〜ほんま最高やった。日本語でこれを理解できる幸せ。また観たい!
30年前の息吹
1995年
まだバブル景気崩壊の影響は
そこまで世間に漂っていなかった頃
(よく誤解されてますが世間的に
景気が本当に後退したのはやはり
消費増税した1998年)
阪神大震災
地下鉄サリンなどの
オウム真理教関連事件
などこれほど混沌とした
事が立て続けに起こった年もなかったが
プレステやサターンなどの
熾烈な次世代ゲーム機戦争の
始まりや
「攻殻機動隊Ghost In The Shell」
など世界的に評価される
日本のクリエイター文化に
火がついた年でもある
その時に生み出されたのが
「AKIRA」以来の映画作品となる
大友克洋総監督の今作
これまでBS等の特別放送の
時にいい加減にしか観たことが
なかったのでリマスター上映
を機にしっかりスクリーンで
観てみるとまあ面白かった
1.彼女の思い出
4℃の森本晃司監督で
脚本や設定は当時まだ
漫画書いてた今敏
氏らしく現実と仮想空間の
境目のあいまいな描写が
この時点で感じ取れる作品
作中のオペラは音楽担当の
菅野よう子(いちいち出てくる名前がヤバい)
がこだわってフィルハーモニーと
本物の歌手で収録したそうで
宇宙に響くシーンは何とも言えない
余韻を残していた
スクリーン音響で観ると
全く印象が変わる
2.最臭兵器
今はフリーで活躍されている
岡村天斎監督の
マッドハウス時代の一作
うっかり国家プロジェクトで
研究させていた臭気を使った
試薬を飲んでしまった田中信男を
巡って国家レベルの大騒動に
なる話
自衛隊とは思えない
止めるには田中信男を殺すしか
ないと意外な決定を下したり
市中に破壊の限りを尽くしたり
自衛隊の在り方も何もない
破天荒な作りがオムニバスで
やり散らかす感じで不思議な
爽快感がある
オチも最高である
3.大砲の街
総指揮の大友克洋がほぼ全部担当
そう主要なセリフもなく
カット割りがなく1枚絵をスライド
させながら見せていく手法は
今のどうやった?と思うところも
世界観の説明20分だけで説得力を
出しちゃうのは見事
後この作品と同じく4℃が制作した
プペルはこれがやりたかっただけ
だろう
こんな毛色の違う3作を一気に堪能できて
OPとEDは石野卓球ですよ
アガらないわけがない
高校生だった1995年の息吹を
思い出す贅沢な時間でした
こんな思春期バリバリの時期に
戻りたくはないけどw
こういう感じのオムニバス企画
またあってもいいと思うけど
今のシネコン形態ではぶつ切りで
やりたがるのかな
クリスマスにブルーレイ売るそうです
買おうかな・・
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