水戸黄門 助さん格さん大暴れ
劇場公開日:1961年7月19日
解説
「好色一代男」の白坂依志夫と「富士に立つ若武者」の鷹沢和善の脚本を、「富士に立つ若武者」の沢島忠が監督したコメディ・タッチの時代劇。撮影は「鞍馬八天狗」の山岸長樹。
1961年製作/91分/日本
配給:東映
劇場公開日:1961年7月19日
ストーリー
水戸藩中--。家老のドラ息子辰馬と取り巻き連は、軽輩の出だが優等生の助三郎、格之進を事々に敵視した。水戸家の新人登用の試験の日、辰馬から、カンニングをしていると教師に密告されて二人は大憤慨、大乱闘を展開して謹慎を命じられてしまった。御老公の呼出しをうけた二人は、御老公に会ってびっくり仰天。先日、野ッ原で会い握り飯を御馳走になった上、さんざん悪口を言った百姓爺さんだったからだ。二人の青年らしい覇気と正義感を知っている御老公は二人を合格させた。合格したことはしたが、来る日も来る日も、西山荘で百姪仕事の連続だった。二人はがっかり。だが、格之進には酒屋の看板娘お小夜ちゃんがしきりと慰めてくれる。或る日、西山荘に美しい武家娘と母親が訪れた。娘の名は志乃、御老公若かりし日の、ロマンスの落し子だった。初めての給料日、二人は城下で祝盃をあげた。その時、家中の青年から家老藤井紋太夫の専横ぶりを聞かされた。悲憤慷概の二人は江戸へ出て奸臣紋太夫を斬ることに決めた。江戸へ出た二人は、紋太夫のために将軍の伽の相手にされかけた志乃の訴えを聞いて怒った。柳沢邸に乗り込んだ二人は、折から訪問中の将軍綱吉の前で、老中柳沢吉保と紋太夫の悪事を暴き二人を斬りすてた。快哉を叫んだ二人は御老公にドナラレてびっくり、酒屋で泥酔して夢をみていたのであった。ガッカリする二人に御老公が呼びかけた。「江戸へ行くのじゃ、将軍に意見して吉保と紋太夫を糺そう」雀躍する二人、どうやら、夢以上の大活躍が行手に待っているのだろう。