蜜月(1984)
劇場公開日:1984年1月28日
解説
ふとめぐり逢った男女が愛し合い、駈け落ちをして蜜月の時を過ごす姿を描く。立松和平の同名小説の映画化で脚本も執筆、監督は「海潮音」の橋浦方人、撮影は「歌麿 夢と知りせば」の中堀正夫がそれぞれ担当。
1984年製作/113分/日本
配給:ATG
劇場公開日:1984年1月28日
あらすじ
小説家志望の青年・村上哲明は、投稿している編集室に花を持って現われた。彼のめあてはそこに務めている星みつ子である。みつ子は最近見合いをし、付き合っている男性がいたが、それを承知で哲明は食事に誘った。飲み屋で彼は自分の育った田舎のことや思いつきの小説の話など勝手にしゃべる。お嬢さん育ちのみつ子にはそんな話が新鮮だったが、帰り際、突然キスしようとした哲明に逃げ帰った。誘われるままにみつ子は哲明と何度か会う。けれど彼に近づく程、警戒心が強まっていく。平凡に生きていくつもりのみつ子にとって哲明は危険すぎた。一方的にこれきりだと哲明に告げ、帰って来たとたんみつ子は後悔の念に襲われる。哲明が高熱で倒れたと知った彼女は彼のもとに走った。枕元でみつ子は「婚約者と別れた」と告げる。二人は、愛の確認の場所に海辺の小さなホテルを選び結ばれた。親や友人に哲明との交際をとがめられたみつ子は、彼と生きるために「逃げよう」と持ちかける。二人の蜜月の時が流れ始めた。「何から逃げてんのだろう」とつぶやきながらも「毎晩裸で抱き合っていられる」と喜ぶ哲明。荷物をとりに下宿に戻った彼を、父親と妹が持っていた。病気で入院していた母親が亡くなったという。哲明とみつ子は、哲明が所属していた前衛舞踏団の事務所を訪れた。彼らは先鋭的ジャズピアニスト・糸賀祥介とのジョイントを控えており、顔を出さなくなった哲明に文句を言うが、一晩二人を泊める。二人はやっと小さなアパートを探し当てた。ジョイントを手伝った哲明が、戻ると部屋が綺麗に飾られていた。そこでみつ子が突然泣き出した。親のことを思い出し、はりつめていたものが一気に溢れ出したのだ。自分勝手な行動を悔いて家に電話をかけにとび出して行く。電話ボックスで哲明がみつ子を見かけた時、すでに彼女は二人の結婚の承諾を親からとりつけていた。哲明は、困惑した思いをぶつけるように足元の缶を蹴った。
スタッフ・キャスト
-

村上哲明佐藤浩市
-

星みつ子中村久美
-

好天益岡徹
-

砂男本田博太郎
-

錦次谷川楕長
-

真佐夫大坪光路
-

敏郎鈴木功
-

ユリコ速水典子
-

アサミ南沢梨香
-

弥生亜湖
-

下宿のおばさん楠トシエ
-

一郎小林まさひろ
-

一郎の妻梓ようこ
-

仲買いの社長麿赤児
-

仲買いの社長夫人白川和子
-

中山寛子きたむらあきこ
-

哲明の母三田登喜子
-

哲明の妹川上麻衣子
-

印刷屋の主人梅津栄
-

アル中の老人上田忠好
-

ケンカの男飯島大介
-

ケンカの男沖隆二郎
-

ケンカの男南祐輔
-

好天の子供やのふみひろ
-

ヌードの女麻生うさぎ
-

キャバレーの女小田島ひろ子
-

キャバレーの女栄雅美
-

キャバレーの女朝田陽子
-

親戚の人寺島利治
-

パチンコ屋の店員庄司真由美
-

女高生荒井恵美子
-

女高生志茂由佳
-

受付の学生高山大樹
-

受付の学生桝田栄次郎
-

受付の学生百合沢ラム
-

受付の学生大塚聖一
-

受付の学生草場妙子
-

医師高岡祥郎
-

看護婦佐藤喜代美
-

寛子の友人小緑淳子
-

水本先生平岡篤頼
-

作家福島泰樹
-

作家高橋敏郎
-

糸賀祥介原田依幸
-

川崎正二安部正隆
-

長沢久男藤川義明
-

ベース奏者山崎弘一
-

トロンボーン奏者板谷博
-

みつ子の母河内桃子
-

哲明の父財津一郎
受賞歴
第8回 日本アカデミー賞(1985年)
ノミネート
| 助演男優賞 | 財津一郎 |
|---|
64-ロクヨン-前編
Fukushima 50
64-ロクヨン-後編
サイレント・トーキョー
春に散る
ザ・マジックアワー
アンフェア the answer
少年メリケンサック
起終点駅 ターミナル
愛を積むひと


