M/OTHER(1999)
劇場公開日:1999年10月23日
解説
子供を預かることになった自由な同棲生活を送るカップルの揺れ動く心情を、即興的演技で描いたドラマ。監督は「2/デュオ」の諏訪敦彦。脚本はなく、監督と役者の綿密なディスカッションの下に作成された構成台本があるのみ。撮影を「椰子」の猪本雅三が担当している。主演は、「フリージア 極道の墓場」の三浦友和と「2/デュオ」の渡辺真起子、『幸せづくり』の子役・高橋隆大。第52回カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞受賞。
1999年製作/147分/日本
配給:サンセントシネマワークス(配給協力 樂社)
劇場公開日:1999年10月23日
ストーリー
レストランを経営する哲郎とデザイン会社に勤務するアキは、同棲中。互いを束縛しない、自由な関係を続けている。そんなある日、哲郎の離婚した元妻が交通事故で入院したことから、哲郎は彼女に引き取られていた8歳になる息子の俊介を預かることになる。なんの相談も無しに、俊介を連れ戻ってきた哲郎の態度に不満なアキ。やがて、一月だけの疑似家族が出来上がるが、アキと俊介はなかなか馴染めない。漸く仲良くなりかけたかと思うと、仕事と家事に追われるようになったアキはストレスから情緒不安定になり、俊介も母親恋しさから勝手に自宅へ戻ってしまうなど、問題が起こる。そんな中、哲郎との生活の未来に不安を感じたアキはひとりで暮らす為の部屋を探し始めるのだった。俊介の9歳の誕生日の日、母親の退院が決まった。俊介は母親の元へ帰って行くが、アキもまた哲郎と暫く距離を置くことにした。しかし、いつしかふたりは元の生活に戻っていく。