ふたり(1991)

劇場公開日:

解説

尾道を舞台に、亡き姉の幽霊に見守られながら成長していく多感な少女の姿を描く。赤川次郎原作の同名小説の映画化で、脚本は「菩提樹 リンデンバウム」の桂千穂が執筆。監督は「北京的西瓜」の大林宣彦。撮影は同作の長野重一がそれぞれ担当。

1991年製作/150分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1991年5月11日

ストーリー

ドジでのろまな夢見る14歳の実加(石田ひかり)は、優しい両親と自分とは正反対のしっかり者の姉・千津子(中嶋朋子)に囲まれて幸せな日々を送っていた。ところがある朝、学校へ行く途中、忘れ物を取りに戻ろうとした千津子は、突然動き出したトラックの下敷きになって死んでしまい、その事故のショックで母・治子(富司純子)はノイローゼ気味になってしまう。実加はけなげにも姉の代わりを演じようと、ひとり明るく振る舞うが、ある日、変質者に襲われかけた実加は、死んだ千津子の幽霊に助けられる。その日以来、実加が難関にぶつかると千津子が現れ、“ふたり”で次々と難関を突破してゆく。そして千津子に見守られながら、日に日に美しく素敵な少女に成長していく実加は、第九のコンサート会場で、姉の知り合いだったという青年・智也(尾美としのり)に出会い、ほのかな想いを抱くようになる。やがて16歳になった実加は、千津子と同じ高校へ進学。演劇部へ入部し、千津子が生前演じたミュージカルの主役に抜てきされるが、そんな実加をやっかむいたずら電話により、治子は倒れて再び入院する。それと同時に北海道へ単身赴任していた父・雄一(岸部一徳)の浮気が発覚する。崩れかける家族の絆を必死に守ろうとする実加と、それを見守る千津子。そして、実加がそんな事態を乗り越えた時、それは千津子との別れの時でもあった。こうして自立していく実加は、この出来事を本に書き残そうと心に決めるのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第15回 日本アカデミー賞(1992年)

受賞

音楽賞 久石譲

ノミネート

新人俳優賞 石田ひかり
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映画レビュー

2.5150分は長過ぎ。 特に盛り上がりのない話が延々と続くだけなので眠...

2022年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

150分は長過ぎ。
特に盛り上がりのない話が延々と続くだけなので眠くなった。
姉が事故死するシーンも妙に芝居じみていて緊迫感がない。
終盤にさしかかって父親の浮気が発覚するとかそんな展開いるだろうか。
ただ、姉妹愛だけは伝わってきた。

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省二

4.5中嶋朋子、可愛すぎ。

2021年10月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

多分、日記みたいになります。感想文じゃなくってw

この2ヶ月、毎週の休日出勤。緊急事態宣言のアオリで21時台のレイトショー中止。等により、見たい映画があっても全部見るのは無理!な生活を送ってたんです。が。ひょんな事から週中の予定イベントが吹っ飛びまして。こりゃ積み残し一掃のチャンスやん!で、控え目に3本鑑賞の計画を立てました。

サマーオブソウル→白頭山→キャッシュトラック、です。

久々のサロンシネマさんを目指して電車通りを歩いてました。ん?衆院選前やから、誰か街頭演説しよる?ん?あー!たまに覚醒する事で知られる、某野党の党首さん?珍しいもん見たーw

でも、あんまり近くには寄らず、サロンシネマさん直行。サマーオブソウル鑑賞。次の白頭山も同じシアターですが、入れ替えで一旦退場。

で、白頭山の開場を待ってたんですが、開演時間になっても中に入れんのです。皆さん、外で待たされてるんですよ。サロンシネマさんって、スクリーンに「幕」が掛かるんですね。昔の映画館みたく。レトロに。どうやら、その幕が故障してしまい、上がらなくなってしまったとか。スクリーンは白。幕は真紅。たしかに、このままじゃ上映不可能だわ....締まらん話やのぉ....

開演予定は13:05でしたが、結局13:15あたりから払い戻し開始。13:20には上映中止となりました。払い戻しに加え、無料招待券1枚をサービスで受け取りましたのが13:24。白頭山、見損ねた。残念。

でも困った。3本目に計画してたステイサム&リッチーは109シネマズで18:00からです。無駄に時間が空きましたが、他に見逃してる作品も無く。どうやって時間を潰そうかと考え始めて、すぐに思い出しました。広島市映像文化ライブラリーの事を。歩きながら調べたら。なんと!今週は!大林宣彦週間じゃ、あーリませんか!

ラッキーーー!!!
しかも今日は、「ふ た り」だとーーーーー!
嘘や。マジか?めっちゃラッキーやん !

と、なると早足になりますがな、必然的に。でも、昼飯食って無い事に気付きました。ローソンに駆け込んでサンドイッチと飲み物買って、競歩で広島市映像文化ライブラリーに到着したのが13:37。「ふ た り」は14:00からです。建物の外でサンドイッチ食べて駆け足で入場し13:50着席。間に合ったぁw

上映時間は147分。
至福のひと時でした。
もうね。なんと言っても。
この映画の中嶋朋子さんは、天使です。いや、いつも天使だけど。「ふ た り」の中嶋朋子は、飛び抜けてます。最近の若手女優さんも、可愛い人・美人さん、ぎょうさん居られてですが、「ふ た り」の中嶋朋子に比べれば。ねぇ。何と言うか。較べもんになんねーー!

と言う事で。

火山を見損ねて、天使を見て来た。
塞翁が馬、って言うの?これ。

良かった。とっても。
何から何まで、大林宣彦らしくって。

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bloodtrail

3.5対照的なふたり

2021年6月4日
iPhoneアプリから投稿

儚い中嶋朋子が素晴らしい。
彼女の唯一無二感。

そして、歌もよし。

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JYARI

4.0幽霊と二人で

2021年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

主人公は中学3年生の女子(石田ひかり)で、しっかり者だった姉(中嶋朋子)を事故で失っていた。
母親(富司純子)はショックから立ち直れずにいたが、主人公は困ったときに現れる幽霊の姉に助けられていた。
高校に上がり、いろいろな困難が待ち構えているなか、二人は切り抜けられるのか。
大林宣彦監督のセンチメンタルな語り口が心地良い。

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いやよセブン
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