BULLET BALLET バレット・バレエ

劇場公開日:2000年3月11日

解説

「死」と「拳銃」に異常な執着心を抱く男が、不良グループの抗争に巻き込まれる様を描いたバイオレンス活劇。監督は「双生児 GEMINI」の塚本晋也で、脚本や撮影監督なども担当している。主演は、「Sunday drive」の塚本晋也と「dead BEAT」の真野きりな。ファンタジー・フィルム・フェスティバルグランプリ受賞作品。スーパー16ミリ。

2000年製作/87分/R15+/日本
配給:ゼアリズエンタープライズ
劇場公開日:2000年3月11日

あらすじ

10年間つきあっていた恋人・桐子を、突然の拳銃自殺で失ったCMディレクターの合田は、事件をきっかけに「死」と「拳銃」に傾倒し始めていた。ある夜、泥酔した彼は以前怪我を負わされたことのある不良グループの少女・千里に出会い因縁をつけるが、逆に千里の仲間である後藤らに打ちのめされてしまう。不良グループに復讐すべく、拳銃を求め街をさまよい歩く合田。しかし、そう簡単に入手出来ず、彼は拳銃を密造するがそんなもので相手にダメージを与えられる筈もなかった。その頃、不良グループは台頭する新しい不良グループを潰す抗争を計画していていた。それを知った合田は、遂に本物の拳銃をゲットし抗争に乱入。しかし、不良グループのカリスマ的リーダーの出射によって伸されてしまう。それから暫くして、不良グループのメンバーが次々に何者かに殺害されるという事件が発生した。死の魅力に取り憑かれていた千里に不思議なシンパシーを感じ始めていた合田は、千里に助けを求められグループのアジトに身を寄せるが、そこに現れたのは後藤によってボクサーである孫を殺害されたヤクザの工藤であった。激しい銃撃戦が展開され、出射らが凶弾に倒れる中、合田が工藤に発砲。怪我を負った工藤は姿を消し、合田と千里、後藤が生き残った。朝、後藤は仲間の遺体を燃やし、合田と千里は傷ついた体のままそれぞれの方向へ向けて走り出す……。

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(C)1998 TSUKAMOTO SHINYA・KAIJYU THEATER

映画レビュー

4.0 正に塚本晋也といった作品

2025年7月30日
iPhoneアプリから投稿

拳銃自殺で恋人を亡くしてから、自信が拳銃に取り憑かれたようになった男の物語。
久々の鑑賞です。
以前観に行った時は監督のトーク付きだったんですよね。
確かおやじ狩りにあった話でした。なつかしい。
いざ始まると最初から石川忠のサウンドがすごい。
これとタイトルバックでもう掴まれるようなんですよね。
塚本晋也も相変わらず色気があり、なかでも中村達也の起用ですよね。
よく考えつきましたよね?本当すごいと思いました。
もうその存在感がすごくて、真野きりなとのダンスシーンも幻想的でぴったりでした。
そのサウンドも、しっとりとしたモノクロも、駆け抜けるような暴力も、すべてソリッドで格好良いんですよ。
正に塚本晋也といった作品でした。

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白波

3.0 "中村達也"

2021年3月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

中村達也が塚本晋也の映画に出るって情報はかなり前からあって、だいぶ経ってからの劇場公開で撮影はソロの頃か「LOVE FLASH FEVER」位か?

役者としての中村達也の存在感が堪らなく格好良くて塚本晋也の目の付け所がヤバい、最近じゃ俳優も板に付いてきた、井川比佐志が腕を放り払った時に飛び散る血の演出が渋い。

拳銃に執着する原因は分かるが、不良グループに纏わり付いたり加勢する理由がイマイチ、蓋を開ければ頼りない子供みたいで中途半端な立ち位置の不良グループ。

話の焦点がグラグラで拳銃が中心にあるとするならば、全体的なテーマから脱線しちゃっているようにも!?

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万年 東一

2.0 塚本×不良バイオレンス

2020年8月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

塚本晋也監督2000年の作品。

恋人を拳銃自殺で亡くした合田。
街中で出会った因縁ある少女・千里と、その不良グループの抗争に巻き込まれていく…。

“死”と“拳銃”に見せられていく男。
モデルガンを改良してまで、恋人をある意味殺した拳銃に何を求めるのか。
都会をさ迷う孤独。

千里は以前、合田に噛み付いた少女。
不良グループに属しているが、何処か孤独さがあり、合田と似た者同士を感じる。

厄不良グループは単なるヤンキーの争いに非ず、ヤクザの抗争のよう。
リーダーの後藤は血気盛ん。

合田、千里、後藤…。
復讐、孤独、各々のドラマが交錯していく…。

若者の争いに塚本作品らしい強烈作風。
テイストはありつつ、これまでの作品よりハードなバイオレンス。
当時の新しい時代へ向けた作品と言えよう。

が、らしさはあるが、それはつまり分かり難さも。
演出や映像センスはいいが、結局最後までイマイチ世界観に入り込めず。

熱狂的な塚本信者は充分魅せられるだろうが、それ以外や不良映画を期待して見た人にはよく分からない。

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近大

3.0 拳銃への偏執

2016年8月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

同棲していた女がマンションで拳銃自殺、これ以降、男は拳銃が欲しくてしょうがなくなる。
盛り場でカツアゲされ、復讐のために手に入れようとするが、当然、簡単には手に入らない。
そんな時、不法滞在の女が拳銃を持って現れる。
ちょっと不思議なアクション映画。

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いやよセブン

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