バトル・ロワイアルのレビュー・感想・評価
全94件中、41~60件目を表示
皮肉と鋭いメッセージが
タランティーノがベスト1の映画に挙げていたので、今更ながら観てみた。うん、確かにタランティーノが好きそう。原作は小説ということだけど、考え付きそうで考え付かない発想がすごい。日本社会をとことん皮肉っていて、かつメッセージ性が鋭くてとてもいい。その皮肉とメッセージを余すことなく取り込んで、強烈なインパクトをもって映画として完成させている深作監督。冒頭の前置きは最小限で、直ぐにデスゲームに入っていく流れもいい。日本のみならず海外でも後のデスゲーム映画に影響を与えたという本作は、もちろんイカゲームにも影響を与えている訳で。壮絶な殺し合いの合間に流れるクラシック音楽が、また恐怖を助長させるのに絶好の効果を発揮している。中学生の恋模様がなんだか見ていて恥ずかしくなるくらい純で昔臭さを感じたけど、それもこの映画の一つのテーマなのかもしれない。キタノ先生の無表情で淡々とゲームを進行していく様が怖い(でも、その先生も実は可哀そうな人)。山本太郎かっこいい(議員もいいけど、また俳優やってほしい。)
深作欣二監督追悼作品
劇場公開初日2回目鑑賞。劇場外で並んでいたら
舞台挨拶のため東映入りする深作監督が、すぐそばを通ってビックリした思い出。安藤政信の出待ちとか。
20世紀に最後に観た映画。若い役者たちはそれぞれ良かったと思うが、やはり柴咲コウか。まさかの宮村優子には笑ってしまった。この投入は割と好き。
愛と友情とバイオレンス。ことさら非難するのも、崇め奉るのもなんか違う感じがして、面白く観られたんだけど原作未読のまま。あまりに売れすぎてしまったので手に取りにくい複雑なオタク心。
ただ色んなジャンルで玉石混交のフォロワーが大量に発生してしまったのは、うんざりしたけど。
浅い。ただ残虐、ぶつ切り、凡庸。
【どのような状況でも生を諦めない事の大切さを、シニカル且つ猛烈なヴァイオレンス描写で伝えようとした作品。故、深作欣二監督の遺作シリーズ。】
■感想
1.ディストピア感溢れる世界観と、映画構造設定が秀逸である。
ー 破綻した近未来。壊れた国家。孤島に捕らわれた中学生たちに通告される、過酷なミッション。ー
2.登場する中学生たちのキャラクターが、引き立っている事。
・当時、18-19歳だったメインキャラクターを演じた若き俳優さん達の殆んどが、2021年でも、邦画のメイン俳優である事。
ー 元、メロリンQで、現在は政治家の山本太郎を除く。マルチな男である・・。
シリアルキラーの一言も発しない”転入男子生徒”を演じた安藤政信さん
生き残るためには、平気でクラスメートを殺す女子生徒を演じた柴咲コウさん。ギラツク目が凄い。
栗山千明さんの格闘シーンも印象深い。
“腹腹時計”(東アジア反日武装戦線の闘争誌と同名であるところも、皮肉が効いている。)を基に、爆弾を作る、天才ハッカーを演じた塚本高史さん・・。
主人公カップル(藤原竜也&前田亜季)の存在感が、薄く感じてしまった程である。ー
3.キタノ先生(北野武)が描いていた絵の意味・・。
ー 子供や、生徒達から、バカにされていた大人(先生)の象徴・・。ー
<今作の内容を肯定する気は全くないが、ハードダークなエンターテインメント作品としては、見応えがあると思った作品。
タラちゃんが絶賛したというのも、分かる気がするなあ・・。>
東映創立70周年 特集上映でデジタルリマスター版を劇場で観賞。無茶...
いやぁ、やはりすごい映画やったなぁ
20年前でも藤原竜也は
極限に追い詰められた子供は大人を噛む
「ザ•ハント」を見終えてタイムリーに、それともこのタイミングを狙ったのか、CSでやっていたので久し振りに観ました。
本作のほうがよっぽど殺し合いに意味があり、ストーリーもメッセージもテーマもしっかりあったと思う。
柴咲コウや栗山千明らが高評価されるのはもちろん、他の生徒役の俳優人たちもかなりの好演だったと思う。
それにしても、ビートたけし以上にあの教師役が相応しい人物がいるだろうか。
残酷なゲームをおちゃらけた口調で説明したかと思うと、突如ドスの効いた声で生徒を恫喝する。後の北野作品によく表れる静と動は表裏一体であり、動の瞬間の怖さがより一層際立つやり方だ。
公開当時だいぶ物議を醸した作品だけれど、今ならもっと非難批判されているかもしれない。
人は極限に追い詰められたら何でもしてしまう残酷な生き物、というのを中学生の殺し合いを通して伝えてしまうあたりはとても刺激的だし、人間の残虐さがより伝わると思う。ただ、残忍な殺し方ばかりクローズアップされてしまうのは仕方ないとしても、もう少し大人対子供となってしまった背景が描かれていたら、残酷な殺し合いにより一層意味を持つ気がした。
有名な女優さん、俳優さんの初々しい演技が見れます❗️個人的に演技力...
有名な女優さん、俳優さんの初々しい演技が見れます❗️個人的に演技力がすごいと思ったのが、柴咲コウさんと安藤さんとビートたけしさんだなと思いました。役柄もありますが、三人とも狂気さが飛び抜けてるなぁと思います。
かなり血しぶきが飛ぶし、殺しあいのシーンはグロさとキャラの本性が剥き出しになるのでかなりハードです。
タイトルなし(ネタバレ)
全員中学生には到底見えないところはさておき。
藤原竜也は間違いないし、前田亜季、塚本高史、山本太郎…みんなうまい。が、安藤政信と柴咲コウがより抜きん出てたような。柴咲コウ×鎌・銃・スタンガンは強すぎる…。
演者の皆さんは、当時みんな若いのにこの作品を走り抜けてすごいと思う。こんな作品撮ってたらおかしくなっちゃいそう。やっぱ役者ってすごいと率直に思った。
北野が「一緒に死ぬなら中川」とか言い出すところが気持ち悪かった…。娘(の声)が前田愛、中川が前田亜季で、娘への思いや姿を中川に投影してるんだとしても、なんせ娘はこの時声だけだし死んだわけでもないので、あくまでも他人である中川に入れ込むところが理解できない。ただただ気持ち悪かった。
女子6人のシーンは、絶体絶命の状況とはいえみんな叫びまくりで、しかも「そうなるでしょうね」っていう展開でしんどかったなー。
光子と比呂乃のシーンの終盤で、急に映像の色味が変わったのはなんだったんだろう。
全体的に展開がめちゃめちゃスピーディー。血が飛び散りまくる作品は苦手だけど、割とあっという間だった。
無茶苦茶です
恐怖と人間の醜さが忠実に描かれていて、引き込まれる作品
ずっとずっと気になっていて、家に居ることが増えたので観てみた。
20年も前の作品ですが、とても楽しめる作品になっていると思った。
今では考えられない、豪華なキャスト陣揃っていて、ここから個々に活躍していったんだなと感じた。
映画のシーンでは、人間は追い込まれると自分だけしか信じられなくなり、人間の深い部分が忠実に再現されているなと感じた。
何もない日常では、友達だと思っていた人が、追い込まれる状況になると信じられなくなり簡単に裏切ってしまう。
全員が信じあえれば、全員が助かる可能性がある中で、たった一人が信じられなくなると途端に崩壊してしまう。
今現実で起きている、コロナウイルスに掛かった人間とその周辺への差別とどこか似ている気がする。
みんなが助け合わなければいけないのに、他人を攻撃することで自分の身を守ることでいっぱいいっぱいになっている。
そんなメッセージもこの映画に込められているのではないかなと感じた。
本当に有名作品?
学園×狂気の金字塔
2001年というとつい最近のように感じますが、20年も前の話なので、今活躍している30代前後の役者さんがとても若かったです。
主人公七原秋也役の藤原竜也さんは当時19歳(多分)で、完全に中学生に見えました。
高校生ならまだしも中学生ともなると普通はなかなか難しいところと思いますが、上手く演じきっていて凄かったです。
無人島でサバイバルというとよくありますが、前まで仲の良かった友達と、自分が生き延びるために殺し合ったり、嫉妬や恨みから殺したり、全く単純でなく、命について考えさせられる点が意外でした。
定期的な放送の際に流れるクラシック音楽は狂気じみていてアウトローな世界観にあっていて良かったです。
また、ビートたけしさん演じる担任キタノも、彼だからこそのキャラクターになっていたと思います。
ビデオのお姉さんとの掛け合いは最高(笑)
様々な想いを抱えた登場人物たちが友人の目の前で死んでいくというなんともやりきれない気持ちになる映画でしたが、また観たくなりました。
アクションもテンポ良く進んだので観やすく、R指定の映画にしては過激すぎるわけではないので、苦手な方にもオススメできます。
(R指定がついたのは内容が扇状的だったからでしょうか?)
全94件中、41~60件目を表示