初春狸御殿

劇場公開日:

解説

「歌麿をめぐる五人の女(1959)」の木村恵吾が自らの脚本を監督した狸御殿映画。撮影も「歌麿をめぐる五人の女(1959)」の今井ひろし。主な出演者は「浮かれ三度笠」の市川雷蔵、「美貌に罪あり」の若尾文子、勝新太郎。

1959年製作/84分/日本
原題または英題:Enchanted Princess
配給:大映
劇場公開日:1959年12月27日

ストーリー

狸の国、カチカチ山の村娘お黒は大の孝行者だ。父の泥右衛門がカチカチ山で兎にしてやられた火傷の古きずの手当てに薬を売りに来る栗助を、憎からず思っていた。栗助もお黒が好きだった。ある日、猟師に追われて森へ逃げ出したお黒と泥右衛門は、番傘に化けた。同じく逃げこんできた狸御殿の腰元たちが、折からのにわか雨にこの番傘をさして帰った。狸御殿では、隣国の若君狸吉郎がきぬた姫との見合いにやって来るというので大騒ぎ。しかしきぬた姫は人間の夫を持ちたいと狸吉郎の到着と同時に人間社会へ家出してしまった。老女の狸路はお黒がきぬた姫と瓜二つなのを利用し、お黒を姫の身代りに立てた。狸吉郎はこのお黒にすっかり魅せられてしまった。きぬた姫の行方は一向に分らなかった。狸吉郎とお黒の恋愛はどんどん進行した。家老の狸右衛門は、お家安泰のために結婚させようと決心した。ところが、姫が人間たちから相手にされず悄然と狸の国へ帰って来たのだ。泥右衛門はいま帰られては折角の玉のコシがと、姫の帰路を襲った。これを知ったお黒は、姫の姿に代り、泥右衛門の一刀を浴びた。しかしお黒も栗助の薬で奇跡的に助かった。かくしていまはしとやかな娘に帰ったきぬた姫と狸吉郎、お黒と栗助という二組の祝言がめでたく取り行われることになった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

3.0こんな映画があるの〜とビックリ、学芸会のようなない内容や舞台セット...

2015年8月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

こんな映画があるの〜とビックリ、学芸会のようなない内容や舞台セットはさて置き楽しめた。当時はこれを観てお正月を楽しんだと思うと気持ちがホンワカ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
tsumumiki

1.0若尾文子の狸、かわいい

2015年1月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

楽しい

 芝居の合間に歌と踊り、学芸会みたいでちゃちいけど華やかなセット。あまり意味の分からないお色気衣装。インドのマサラ・ムービーのような要素の映画が昔の日本にはあった。しかも大スターが歌い踊る。
 ストーリーや芝居そのものは救いがたいほどにベタで、田舎芝居そのもの。あえてこういう映画を撮るには、当時それなりのニーズがあったのだろう。
 タイトルからしてお正月映画で、おそらく何本かまとめて上映するものの一つとして、観るほうも制作する側も力を抜ける作品として撮ったのだろう。今の時代だとTVの正月特番に相当するのだから、豪華な顔ぶれだけど、限られた時間でちゃちゃっと撮影した感満載。
 でも、当時の観客は若尾の可愛らしさや、雷蔵の優男ぶりに満足しただろう。今の正月のテレビよりはよっぽど楽しめる。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
佐分 利信

他のユーザーは「初春狸御殿」以外にこんな作品をCheck-inしています。