パイパティローマ
劇場公開日:1994年10月15日
解説
伝説から生まれた南の理想郷″パイパティローマ″を追って島から島へと心の旅を続けるヒロインを描くドラマ。監督は「パイナップル・ツアーズ」の中江裕司。原案は中江素子と中江裕司の共同、脚本は真喜屋力、中江裕司、中江素子の共同、撮影は一之瀬正史が担当。人気女性バンド「プリンセス・プリンセス」の今野登茂子が女優デビューし主演を務めている。WOWOWの映画シリーズ〈J・MOVIE・WARS〉の第2期の1本として5月に放映、のち劇場公開となった。
1994年製作/55分/日本
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:1994年10月15日
ストーリー
″あいつ″の影を追って沖縄にやって来たとも子だったが、空港に降りたとたん怪しい二人組に鞄を盗まれ、それをさらに盗もうとしたチンピラ男と出会う。最初とも子は男にピストルを突きつけられ、恋人との思い出の品を放り出されてしまうが、やがて打ち解け、″あいつ″を探す手伝いをしてもらう。チンピラ男から石垣島へ行けと教えられた彼女は、ピストルを手にあいつを探す旅へ。船長の野蛮人、アンガマ面をかぶったアンガマ男、アブジャーマー面をかぶったアブジャーマー男、牛車に乗った熊男らとの出会いを経て、南の島へ向かう。島の子供たちからあいつの居場所を聞いたとも子は遂にあいつの姿を見つけ、ピストルで狙うが、そのピストルは大ユタの婆さんに取り上げられてしまった。そこにはもうあいつの姿はなかった。大ユタの長いモノローグを聞きながらいつしか眠ってしまった彼女は、船に乗せられ、見たこともない木々の生い茂る島にたどり着き、歓迎を受ける。彼女の心も洗われていく。島を案内してくれた男が、さらに南に見える島影を指さした。あれこそ″パイパティローマ″なのだろうか……。