のど自慢

劇場公開日:

解説

人気テレビ番組「NHKのど自慢」に出場しようと奮闘する様々な人たちの姿を、笑いと涙で綴ったハートウォーミング・コメディ。監督は「さすらいのトラブルバスター」の井筒和幸。脚本は、『ナチュラル』の安倍照男と井筒監督の共同。撮影を「ラブ・レター」の浜田毅が担当している。主演は、「ヒロイン!」の室井滋と「緑の街」の大友康平。釜山国際映画祭招待作品。

1999年製作/112分/日本
配給:東宝=シネカノン
劇場公開日:1999年1月15日

ストーリー

年がら年中旅回りの、売れない演歌歌手・赤城麗子と社長兼マネージャーの須貝。彼らが訪れた次の営業先は、麗子の故郷・群馬県桐生市だった。しかし、久しぶりの故郷はいつもと雰囲気が違っていた。それもその筈、町には長者番組「NHKのど自慢」がやってくるのだ! 荒木圭介は、何をやってもうまくいかない中年男。愛妻と4人の娘、そして義母を養わなくてはならない彼は、焼鳥屋のフランチャイズ・焼き鳥ピーコちゃん・に人生の再起を賭け、目下焼鳥販売の研修を受けている。土曜日の試験に合格すれば、ピーコちゃんの店長として明るい未来が待っているのだ。ところが、大の目立ちたがり屋でもある圭介は、どうしてものど自慢に出たくて仕方がない。のど自慢の予選会は、ピーコちゃんの試験と同じ日だ。家族の応援の下、圭介はピーコちゃんとのど自慢の両方に合格しようと奮闘する。高橋里香は、地元の高校3年生。スナックを経営する母と姉の3人で暮らしている彼女は、いつも自分の気持ちを素直に表現できないことに苛立ちを感じていた。その日も、不倫の末に妊娠してしまった姉が母親と口論している場面で、喧嘩を煽るような発言をして自己嫌悪。そんな彼女の夢は歌手になること。どうしてものど自慢に出場して、その足がかりを掴みたいと思っている。隣町で椎茸栽培をしている老人・耕太郎は、東京で暮らす息子夫婦に頼まれて、登校拒否児の孫・康太郎を引き取り一緒に暮らしている。だが彼の元に、息子夫婦からサンパウロ転勤の知らせが届く。漸く心を開きかけた孫との別れは淋しい。そんな孫の為に、耕太郎はのど自慢で応援歌を歌ってやりたいと願う。さて、地元なら多少はCDも売れるだろうと高をくくっていた赤城麗子こと本名・藤本鈴子は、予想が外れてしまったお陰で遂に営業資金に事欠くようになる。頼みの綱は、床屋を営んでいる父親だたひとり。実家に戻った彼女は、しかしそこで常連客が捨てていったのど自慢予選会出場の葉書を拾ってしまうのであった。「一度でいいから満員のお客さんに、私の歌を聴いてもらいたい」歌手として自信を失いかけていた彼女は、須貝に黙ってのど自慢の予選会に出かけることを決心する。予選会当日。里香や耕太郎、鈴子は見事合格。圭介も社長の葬式で出席できなくなったタクシー運転手のお陰で、繰り上げ合格となった。そしていよいよ本番の日、悲喜こもごも、出場者はいろんな想いを胸にマイクを握った----。まずは、家を出ていった姉に向けて「花」を歌った里香が合格。「鐘が鳴らなかったら歌手を辞める」と父親に宣言した鈴子も、「TOMORROW」を歌って鐘が鳴った。しかし「また逢う日まで」を歌った圭介は、歌っている最中にピーコちゃんの合格の知らせが入って嬉しさのあまり音程を外し、残念ながら鐘ふたつとなってしまった。孫の為に「上を向いて歩こう」を熱唱した耕太郎老人は見事合格。孫の康太郎もそんなおじいちゃんに向けて、元気な笑いを投げかけてくれるのだった。

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スタッフ・キャスト

監督
脚本
安倍照男
井筒和幸
プロデューサー
李鳳宇
石原仁美
根岸洋之
撮影
浜田毅
美術
中澤克巳
音楽
藤野浩一
音楽プロデューサー
石川光
主題歌
のど自慢シンガーズ
室井滋
録音
井上宗一
照明
渡邊孝一
編集
冨田功
スタイリスト
高橋智加江
ラインプロデューサー
佐々木裕二
制作担当
黛威久
助監督
日垣一博
スクリプター
荘原はる
スチール
矢野力
平野晋子
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受賞歴

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映画レビュー

4.5最後にハモった。

2024年6月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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共感した! 2件)
マサシ

3.0NHKのど自慢

2023年11月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

幸せ

群馬県桐生市にのど自慢がやってくる。
売れない女性演歌歌手(室井滋)や、やきとりチェーンの試験を受ける男(大友康平)など、色んなタイプの歌自慢がやってくる。
面白いけれど、実際ののど自慢にはかなわない。

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いやよセブン

3.5え、井筒監督こんなのも撮るんだ

2022年1月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

劇場公開時鑑賞。
バイオレンス要素はほぼゼロだったはず。のど自慢に出場する様々な人たちの悲喜交々を描いた群像劇。大友康平、室井滋、尾藤イサオ、伊藤歩(お目当て)あたりがメインでしたが、最後のあの曲が全てかっさらっていく作りで、ネガティブな意味ではなく非常によくできたお話でした。
これでやめておけば…。

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なお

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