アメリカン・ヒストリーXのレビュー・感想・評価
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断ち切れぬ憎しみの連鎖。
映画は終始重く好きでした。途中で誤ちに気づき更生しようとする兄貴に心打たれる。憎しみが続くというテーマも良い。
しかし主人公が弟なのか兄貴なのかがわからなかった。序盤は完全に弟目線ですが、終盤は兄貴目線で描いています。オチですが好きではないです。お前かい!とはなりますね。
兄弟のどっちかに映画の焦点を絞って、もう一展開が欲しかった。
逃れられない現状
ミクロ良し!
深く考えさせられる作品。 人種のサラダボウルとよばれるアメリカらし...
無駄のない映画
親で決まる右翼左翼の思想感
この映画に登場する父親は自分達白人は選ばれた人種で
有色人種は下等で下劣だと教育しています。
そうやって育てられた子供はどんどん偏った価値観を植え付けられ育ち
過激な思想を持ってしまった挙げ句にトラブルを引き起こしていきます。
刑務所の中で心を入れ替えたにも関わらず、負の連鎖は止められませんでした。
誤った教育が誤った結果を招き
例え一人が過ちに気づいたとしても家族や回りが理解を深めない限り、片付かない根深い問題だというメッセージを強く感じました。
また、そういった教育が発生する根幹には
国の制度の不条理と貧困が背景にあることも描かれています。
この映画は過激な描写は多いですが
子供のいる方、これから親になる方、
または学校で授業に流しても良い映画だと思います。
観終わった後に中々現実に戻れなかった
白人視点で人種差別を描いた作品
なんか全部すごい
有色人種に対する差別を白人の目線で、かつ一般市民という身近な規模で描いた作品。
すごいです。
エドワード・ノートン 感情の変化を自在に操り、怒りや戸惑い、悲哀を表現し
時には「目」のみで見るものに訴えかけてきた。もうとんでもない役者です
エドワード・ファーロングも劣らず、純真に兄からアイデンティティーを学ぼうとするダニーを演じきっていた。
彼も実力派なんですね。もったいない。
そしてストーリー
エドワード・ノートン演じるデレクは半黒人主義集団の神的存在。
どうしてもファイトクラブと設定が少し似通ってしまってるが、断然こちらの方がオススメ。
父親を黒人に殺された主人公デレクは、半有色人種主義を身を捧げる。
彼はボスであるキャメロンの右手となり、組織の怒れる若者たちにとってリーダーのような存在になっていく。
弟であるダニーはそんな兄を誇りに思っていた。いつか自分も兄のように…と。
しかし、ある晩の事件によりデレクは3年の懲役を受けてしまう。
この3年間がストーリーの火種となりクライマックスへと拍車をかける…‼︎
すごい。
絶対に後悔しない
何度も考えさせられる映画。
大好きな映画です。
内容は、決して幸せなストーリーでは無いのですが、
アメリカの、今でもどこかで起こりうるような話で、
何度観ても、いつもいつも、観た後に色々考えさせられる映画です。
日本人として日本で生まれて育ったら、
見た目で違いがはっきり分かる人種なんて、殆ど居ない状況。
だから私達には、この映画の人種差別のひどさなんか、半分くらいしか伝わらないのかもしれない。
その半分でさえも、相当こたえます。
アトランタに旅行に行った際に、マーチンルーサーキングJr牧師の博物館に行きました。
カラーの人種、特に黒人に対する仕打ちがどれだけ酷いものだったか、私が学校の教科書で習った事より、100倍、1000倍もきつかったです。
しかもその迫害があったのは、たった数十年前の話なんですよね。
博物館の展示品を観て、泣いている黒人のおばあさんが居ました。
このおばあさんは全て体験したことだから、当時の辛い経験を思い出して泣いているのだろうか、それとも、今少しは平和になったこの社会に感謝して泣いていたのだろうか。
私は10年前にニューヨークに移り住み、自分の見た目はマイノリティーになりましたが、幸いにもここでもほとんど人種差別を体験したこともありません。
だけど、明日は我が身。NYで反日のデモだって、よく目にするし。
同じ人間同士が、見た目だけで嫌い合うなんて、誰が先に言い始めたんだろう。
誰かを見下すことで優位に立っている人ほど、本当は何かに恐れているはず。
その優位から一歩出ることは正しいことなのに、かなりの勇気が必要で命がけだなんて、おかしい。
映画の結末は驚きです。
是非、みんなに観て欲しい一本です。
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