アメリカン・ヒストリーXのレビュー・感想・評価
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怒りは君を幸せにしたか?
3つのエドワードノートンが観れる。以前に観たような気がしたがあまりに真ん中時代の印象が強烈で結末が思い出せず、再見。印象に残らなかったのが不思議なほど驚きの結末。唖然としてしまった。予告編しか観てなかったっけ?と思うほどの衝撃。あの後、彼はどんな行動に出るのか見たいような見たくないような。怒りは君を幸せにしたか?と言う言葉を忘れてしまうのか。しかし洗脳って怖い。人間を真っ向から変えてしまう。親から子供、弟へ。あんなふうにして現在でも差別社会は続いているのだろうか。
リアル
アメリカの歴史に深く刻まれてきた人種差別。
この問題を扱った映画は
たくさんありますが、この作品のリアルさは衝撃的でした。
刑務所の中で芽生えた友情には胸が熱くなりました。
なのに、とても悲しい結末。
どうしたら避けられたのだろう
ー考えても答えが出てきません。
誰にもどうすることも出来ない現実が
映画ではなく本当にあるのですから。
エドワード・ノートン最高
あまりにハードな内容だし、救いがあるラストではないので正直そう何度も観たいと感じる映画ではありません。
それでも、一度観たら心に深く刻み込まれる作品。
それでも、何故か何度も繰り返し観てしまう作品。
そして観るたびに色々なことを考えさせられます。
恨めば恨まれる。
行き場のない怒りは大切な人間をも傷つける。
エドワード・ノートンの演技は最高でした。
狂気じみたあの笑顔が観終わってもしばらくは頭の中を離れてくれません。
エドワード・ファーロングも独特でいい雰囲気。
ストーリー、演出に無駄がなく非常に引き込まれます。一度は観てほしい作品ですね。
American History X
エドワード・ノートン主演作品。
彼の役作りや演技力が光ってる。
白人至上主義に傾倒するダニーの元に、兄デレクが三年ぶりに帰ってくる。デレクは三年前に黒人の車泥棒を殺した罪で服役していたのだ。兄の帰宅にダニーは喜びを隠せない。なぜなら、父親を黒人に殺害されたダニーは、兄のデレクを三年間崇拝し続ける日々の中で、兄以上に白人至上主義に身を染めていた。
しかし、三年ぶりに会うデレクは、以前とはまるで別人のように穏やかで公平な人間になっていた。彼は刑務所の中で何を見たのだろうか。そして、現代アメリカにいまだ蔓延る差別意識。衝撃の結末を提示しながら、同時にアメリカの慢性的な問題を印象的に描いた作品。
絶対に後悔しない
とにかく観て損はない映画です。この作品を観る度に、やっぱ映画っていいよなぁって思います。
エドワードノートンは演技力も役作りもプロフェッショナルですね。大好きな俳優です。
ただ、近年はいい作品に恵まれていないのがとても残念です。もっと彼の映画を観たい!
物語はここから
ネオナチの一派でカリスマ的な存在感を持つデレクの、思想を持つことにより増長した怒りの暴走と再生。そして尚も彼を飲み込もうとする大きな流れの連鎖
ラスト、自分をヒーローと慕っていたダニーを黒人の手によって奪われたデレクはそこから先どうなってしまうのか…
意味のない思想の暴走に気付き、人種差別の無意味さに気付いたデレクに突き付けられた悲劇、それを彼がどう考えるのか、どう向き合うことができるのか。それこそがこの映画の最も重要なストーリーだと思う。
そこから先、どう考えるのかは観客に託され、自分だったらどうするのかを考えさせられてしまう。
この映画は単に暴走と再生の希望を描いた作品ではなく、その先に焦点を当てた映画だと思う。
何度も考えさせられる映画。
大好きな映画です。
内容は、決して幸せなストーリーでは無いのですが、
アメリカの、今でもどこかで起こりうるような話で、
何度観ても、いつもいつも、観た後に色々考えさせられる映画です。
日本人として日本で生まれて育ったら、
見た目で違いがはっきり分かる人種なんて、殆ど居ない状況。
だから私達には、この映画の人種差別のひどさなんか、半分くらいしか伝わらないのかもしれない。
その半分でさえも、相当こたえます。
アトランタに旅行に行った際に、マーチンルーサーキングJr牧師の博物館に行きました。
カラーの人種、特に黒人に対する仕打ちがどれだけ酷いものだったか、私が学校の教科書で習った事より、100倍、1000倍もきつかったです。
しかもその迫害があったのは、たった数十年前の話なんですよね。
博物館の展示品を観て、泣いている黒人のおばあさんが居ました。
このおばあさんは全て体験したことだから、当時の辛い経験を思い出して泣いているのだろうか、それとも、今少しは平和になったこの社会に感謝して泣いていたのだろうか。
私は10年前にニューヨークに移り住み、自分の見た目はマイノリティーになりましたが、幸いにもここでもほとんど人種差別を体験したこともありません。
だけど、明日は我が身。NYで反日のデモだって、よく目にするし。
同じ人間同士が、見た目だけで嫌い合うなんて、誰が先に言い始めたんだろう。
誰かを見下すことで優位に立っている人ほど、本当は何かに恐れているはず。
その優位から一歩出ることは正しいことなのに、かなりの勇気が必要で命がけだなんて、おかしい。
映画の結末は驚きです。
是非、みんなに観て欲しい一本です。
憎しみが憎しみを生む
なぜか見る機会がなくて、ずっと見たかったのに見ることのなかった映画です。もう10年前の映画になるんですね。
主演はエドワード・ノートン。この作品でオスカー主演男優賞ノミネートされました。彼の演技はもちろんすごいです。ネオナチモードから更生モードへの「変身」演技は相変わらず。マッチョな体も役作りのためなんでしょうね。
そして、この映画撮った後、陰を潜めてしまった監督トニー・ケイですが、ネオナチ時代を白黒、更生後をカラーと撮り分け、いかに人種差別が空虚かというメッセージを投げかけます。Melting Pot(人種のるつぼ)とよばれるアメリカ社会ですが、一昔前よりは良くなったとはいえ、人種差別は未だ根強く残っております。最近では移民の問題もあり、さらに複雑になったといえるかもしれません。
日本でも移民を受け入れる政策が検討されているようですが、いずれにしても人種や国籍や出自によって人を憎むのは馬鹿げています。その憎しみはさらなる憎しみを生み最後には自分に返ってきます。この映画はそんなことを考えさせられる映画です。ラストは何ともやり切れませんが、是非、見てください。
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