「憎しみが憎しみを生む」アメリカン・ヒストリーX dobubobaさんの映画レビュー(感想・評価)
憎しみが憎しみを生む
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なぜか見る機会がなくて、ずっと見たかったのに見ることのなかった映画です。もう10年前の映画になるんですね。
主演はエドワード・ノートン。この作品でオスカー主演男優賞ノミネートされました。彼の演技はもちろんすごいです。ネオナチモードから更生モードへの「変身」演技は相変わらず。マッチョな体も役作りのためなんでしょうね。
そして、この映画撮った後、陰を潜めてしまった監督トニー・ケイですが、ネオナチ時代を白黒、更生後をカラーと撮り分け、いかに人種差別が空虚かというメッセージを投げかけます。Melting Pot(人種のるつぼ)とよばれるアメリカ社会ですが、一昔前よりは良くなったとはいえ、人種差別は未だ根強く残っております。最近では移民の問題もあり、さらに複雑になったといえるかもしれません。
日本でも移民を受け入れる政策が検討されているようですが、いずれにしても人種や国籍や出自によって人を憎むのは馬鹿げています。その憎しみはさらなる憎しみを生み最後には自分に返ってきます。この映画はそんなことを考えさせられる映画です。ラストは何ともやり切れませんが、是非、見てください。
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