にっぽん三銃士 博多帯しめ一本どっこの巻

劇場公開日:

解説

「にっぽん三銃士」第二部。世代も、職業も、考え方もまるっきり違う戦中、戦後、戦無派の代表選手が九州・博多を舞台にシンジゲートの大組織を敵にまわして大活躍する喜劇。脚本は「にっぽん三銃士 おさらば東京の巻」の長野洋、監督は同作の脚本も執筆している岡本喜八、撮影も同作の村井博がそれぞれ担当。

1973年製作/96分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1973年1月15日

ストーリー

わずか一日で職場と家庭と婚約者を失った忠吾、八木、一郎は九州・博多へ流れついた。そこのスラム街で三人は“カラス”のお新と知り合った。お新は酒場やレストランで客が飲み残したビールをミックスして“玄海ビール”と称して売っている、三人は早速、ビール集めを手伝い始めた。ある日、一郎は、ウルフ興行の総務部長で剣の達人・北風の健と対面した。ウルフ興業では三人をお新が雇った用心棒と勘違いしているらしい。一方、健の知らぬ所でウルフ側のビール製造の妨害が露骨になってきた。その頃、大九建設が、スラム街を買いとってパンスト工場を建築、住民たちには金銭か代替地を補償するという話を持ち出してきた。お新はタンカをきって移転を拒否し、三人とともに移転反対の市民運動を展開した。スラム街に血の雨が降った。ウルフ興業がついに急襲したのである。抵抗するお新たち。その時、一郎と、恋人のマリがブラジャーとパンティだけの姿で、野次馬を引き連れて。乱闘現場に乗り込んできた……。数時間後、乱闘は収まったが、忠吾はパンスト工場とは実は兵器工場であるということを知った。激怒する忠吾。しかし、すでに遅くお新は、立退き協定に調印した。大九建設は家庭を保証した、住民たちはやっと人並みの生活ができると大喜びである。お新は義理と人情の板ばさみに苦しんだ末の決断だったのだ。スラム街には忠吾、八木、一郎、マリの四人だけが残った。元凶ウルフ興業に殴り込もうとする四人の前に、三人と会社の板ばさみになった健が指をつめ、殴り込みを断念するように頼んだ……。朝の光を背にうけて三銃士はションボリ引き上げるのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く

他のユーザーは「にっぽん三銃士 博多帯しめ一本どっこの巻」以外にこんな作品をCheck-inしています。