西銀座駅前

劇場公開日:

解説

フランク永井のヒット・メロディを素材にした歌謡コメディで、脚本・監督は「盗まれた欲情」の今村昌平。撮影は「羽田発7時50分」の藤岡条信。柳沢真一西村晃・小沼昭一・堀恭子らにフランク永井が歌とジョッキーに出演。

1958年製作/52分/日本
原題または英題:The Lights of Night
配給:日活
劇場公開日:1958年7月29日

ストーリー

さざなみ薬局は西銀座駅前、スキヤ橋センター商店街の一劃にある。理子夫人は薬剤師で、旦那の重太郎氏は夫人の尻に敷かれっぱなしの恐妻家、他に子供が二人ある。重太郎には奇病があった。昔、彼が南方戦線で奮戦中、ふとしたことからチャリ島に漂流し、原住民の娘サリーと束の間の恋をした。その楽しい幻想が、時々現実と混乱してしまう。という病気で、不思議なことにサリーの顔が、前の万年筆屋店員ユリにそっくりだった。重太郎の親友で獣医の浅田は、精神的糞ヅマリ症で浮気が唯一の薬と診断した。ある日理子は浅田夫人のヒサと湘南の海浜に遊びに出かけた。二晩の自由を得た重太郎は、浅田にけしかけられて、浮気をしようと思った。ところが、彼の脳裡には理子の怒った顔がちらつき、店員や外交員には馬鹿にされ、くさりきっていた。遂に、堪忍袋の緒を切った重太郎は、その夜、浅田とフランク・永井の出演するバーABCなどで、泥酔した。そして失敗の連続の末、バーからつまみ出されてしまった。通りかかったユリは、彼を介抱して家まで連れかえった。それをみた浅田は、また重太郎を煽動するのだった。ユリからの電話を幸に、浅田の書生栗田から恋の手ほどき--腹一杯御馳走して欲しがるものを買ってやり、モーターボートに乗って東京湾に出て後はエンジンが故障して……。を教わった。筋書は成功したが、一方ユリ--実は理子から頼まれてた重太郎の監視役--は彼の善人ぶりをみて、だんだん好意をもつようになった。今やクライマックスというときに、一天俄にかき曇り、ボートは仲へ沖へと流された。何時間かの後、二人は眼をさました。そこは熱帯樹の繁茂する南海の孤島らしかった。まんじりともせぬ一夜が明けた。翌朝、裸の子供たちをみつけて後を追った。そこでみつけたのは、なんと「湘南熱帯植物園」の立札だった。偶然にもそこの隣に理子たちがいるではないか。台風のため、安否をきづかって来てくれたと早合点した理子は、重太郎を固く固く抱しめた。ユリの報告では、よろめきは重太郎ではなく、ユリ自身であるとしてあった。そして、理子は重太郎をつくづくと見直した。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

1.0ABC…XYZ

2020年4月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

58年日活。今村昌平監督が自身の企画を通す代わりに撮らされたという噂の歌謡映画。フランク永井の歌をフューチャー。52分という短さ。 白日夢を見がちな気弱な男が浮気をしてみたいと息巻くが…。これは中々の珍品。魅力に乏しい主人公がなぁ…。 モーターボートで海に出て全然銀座っぽさがない展開スゴい。その後もサッパリ面白くならず。なんじゃコリャという企画物でした。

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散歩男