ナージャの村
劇場公開日:1997年11月22日
解説
チェルノブイリ原子力発電所で起きた事故によって放射能汚染にさらされた村に暮らす人々の生活を捉えた長編ドキュメンタリー。監督・原案は写真家の本橋成一で、撮影を、本作で97年のJSC(日本撮影監督協会)賞を受賞した、「あらかわ」の一之瀬正史が担当している。日本=ベラルーシ共和国合作映画。16ミリからのブローアップ。
1997年製作/118分/日本
配給:サスナフィルム
劇場公開日:1997年11月22日
ストーリー
かつては300世帯の農民が暮らしていたベラルーシ共和国ゴメリ州ドゥヂチ村は、チェルノブイリ原発の事故によって放射能汚染にさらされ、今ではわずか6世帯15人が暮らすだけの寒村になってしまった。政府からは村への立ち入りが禁止され、大地が汚染されていることも知りながら、残った彼らは村を離れようとはせず、家畜を育て農作物を栽培し、昔と変わらない営みを続けている。その中で、ナージャの一家は子供たちの教育のことを心配し、子供を学校へ通わせるために町への引っ越しを考える。彼らを中心に、決してふるさとを忘れようとはしない人々の暮らしを、丁寧に見つめたキャメラで切り取っていく。