どついたるねん
劇場公開日:1989年11月11日
解説
阪本順治監督の長編デビュー作で、プロボクサー・赤井英和の自伝小説を、赤井本人の主演で映画化。試合で脳にダメージを負い再起不能となったボクサーの安達英志は、所属ジムを離れ自らのジムを設立する。ある日、元ウェルター級の日本チャンピオン・左島がジムを訪れ、英志はコーチとして彼を雇うことに。しかし練習生たちは英志の横暴さに耐え切れず次々と去っていき、ジムは閉鎖に追い込まれる。古巣のジムに戻った英志は、会長の鴨井とその娘・貴子、そして左島に支えられながら、現役カムバックを目指して動き出す。
1989年製作/110分/日本
配給:ムービーギャング
スタッフ・キャスト
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2022年12月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
■試合中にまさかのKO負けをし、意識を失ったボクサーの安達(赤井英和)。
開頭手術の末に回復するが、リングには立てないと医師に宣告される。
ジムを開くも上手く行くはずもなく、自暴自棄の毎日。
そんな時、元チャンピオンの左島(原田芳雄)と出会い、再びボクサーになると決意。
過酷なトレーニングを始めるが…。
◆感想
・ご存じの通り、今作の主人公は安達英志となっているが、まんま赤井英和氏である。年代的にこの方の試合は見たことがないのだが、”浪花のロッキー”と言われていた事は微かに覚えている。
・”ボクシング映画にほぼ外れなし”と私は思っているが、今作の特に後半はそれに値すると思った作品である。
ー 私事で恐縮であるが、10年前に、愛知県の企業交流の場として一年間、普段とは違う経験をする組織に入ったことが有る。
その中で、或る月に名古屋でも有名なボクシングジムに一日体験入学をした。私は、当時登山をガンガンしていたので、楽勝であろうと思っていたが、大違い。
シャドー・ボクシングだけで大汗。”縄跳びなんか楽勝だぜ!”と思っていたがキツイのなんの。(皆さん、20分、休みなしで縄跳びをやった事はありますか?)
で、スパーリング。勿論、こちらがコーチのミットに打ち込むだけなのだが、これが又、キツイんだよね。今でも覚えている。
この実体験以降、私はボクシング映画に出演する俳優を心から尊敬するようになった・・。(単純である。)-
・物語としては、前半は凡庸であるが、何しろ赤井氏自身が経験したことであるから、文句の言いようがない。
・役者としては、矢張り吃音の元ウエルター級日本チャンピオンだった左島を演じた故、原田芳雄さんが群を抜いて良い。
公開年を見ると、ナント30年以上前である。
だが、この作品から伝わる”熱量”は年代を越えている。
明らかに、そして絶対的に越えている。
<今作後、日本でも様々なボクシング映画が公開されている。
私は、その一部しか観ていないが、凡作と感じた作品は無い。
何故なら、俳優さんは出演のために過酷なトレーニングを積み、(身体を見れば分かる)作品に臨んでいるからであろう。
今作の赤井氏もそうであるが、命を懸けて何かに取り組む人の姿はとても尊いと私は思うのである。>
2022年10月2日
Androidアプリから投稿
2022年9月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
生まれて初めて一日に2回も映画館に足を運んでしまった。赤井英和親子が挨拶に来るということと「どついたるねん」をスクリーンで観られるというのをたまたまネットで知り、「えっ?嘘でしょ(うそやろ)」ということであわてて新宿から立川に駆けつけた。この映画の懐かしさと赤井英和を生で観られるなんてそれだけでただただ嬉しい。
知ってるかな?この映画に出ている二人の本物のボクサー大和武士(清田)と大和田正春(友田)は実際のリングで戦っている(日本ミドル級タイトルマッチ)。大和田が逆転KO勝利するんだけど、大和田はその試合を最後に網膜剥離で引退するんだよ。映画に関係ない話でごめんなさい。
それから相楽晴子が可愛い。大阪の下町の娘って感じがぴったり。あしたのジョーのサチと紀ちゃんを混ぜた感じ。はまり役だ。
この映画から33年も経ったんだね。
もちろん映画もとても面白いです。
この映画の背景を知るとピンチってチャンスなんだなとつくづく思える。
サンドバッグを押すとカメラをサンドバッグにくくりつけたかのようにゆらゆら揺れるのが面白い。