ドグラ・マグラ(1988)のレビュー・感想・評価
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0269 三沢絵里ちゃんカワイイ
1988年公開
あー君は今こんな状態
あーウソウソ 君は今こんな状態やで
いやそれは間違ってるで実はこうや
クリストファーノーランと同等の頭脳を
持っている方が1935年の日本にも居た。
桂枝雀怪演。
本作と「箱の中の失楽」「虚無への供物」は
何回読んでもわからん。
どなたか映画化してみたら?
60点
記憶と場面が巡る時代的物語
記憶喪失となったり、担当医師が変わって、死んだはずの医師が生き返ったり、唐の楊貴妃の妹についての猟奇事件が絡んだりして、主人公のことを兄だと呼んでいた女性が平坦な胸を開けて横たわっていたり、その女性や主人公の母親が精神科病院の治療場で主人公から鍬で頭を叩き割られたり、場面の入れ替わりが続き、どれが本当かわからないところは、『メメント』のようでもある。主人公を演じた松田洋治氏の狂気の演技も迫力があった。
原作の雰囲気がうまく映像化されています
ドグラ・マグラの原作は何度読んでも、わかった気になってもよくわからないところがいくつもあるので、本作もやはりわからないところを残します。
時計の音、人形劇、開放治療場の巨大仏頭、正木先生の不敵な笑い、主人公の知らない主人公、繰り返される場面、階段教室の騒乱、怖くて、華麗で、閉塞的で、時系列が前後して、そして終盤の悪夢的な映像の流れは見事です。もう少し長く作れればとそこだけが残念ですが映像はどれも実に素晴らしいものでした。
「ドグラ・マグラ」の世界の中の「ドグラ・マグラ」。
「ボーン、ボーン」時計の音の始まりとともに、この奇妙な世界の幕が開ける…。
精神病棟に入院させられていた青年が目を覚ますと、そこには若林教授がおりました。
教授曰く記憶喪失になっている僕は、過去の記憶を取り戻すために、残虐な人形劇の物語映像を観させられます。
「君は、この神話に登場する犯人の子孫である」と言われた彼は、どんどん自分自身の存在に追い込まれてしまいます。
何処までが現実で何処までが妄想なのか。
検討もつかない無限ループにハマった青年の精神は、戻りかけたと思った瞬間、ボーンと爆発して崩壊してしまうのでした。
記憶との戦い...なのか?
一切の予備知識なしに拝見。
記憶喪失と精神病棟という初期設定に、記憶力と観察力をフル回転必要があると身構える。
やがて、不規則に並べられたシーン割りに時間軸を考え始め、やや推理小説の様相を呈してきた所で、人々の矛盾を割りだそうと考え始める。
しかし、精神をきたした少年の妄想の可能性に考えを巡らし始め、次第に頭が混乱してくる。
そして、考えるのをやめる。
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この映画は原作に比べてかなりまとまっているらしく、見事と言わしめているそうだ。
しかし、それでこれである。
原作小説はよほどの混沌が見られるのであろう。
あくまで原作未読の状態での感想であるが、こういったものは考えた方が負けである(と言って逃げる)。
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