劇場公開日 1953年11月3日

「戦後の変わっていく家族関係」東京物語 りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0戦後の変わっていく家族関係

2021年9月4日
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鑑賞方法:映画館

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1953年頃、尾道で暮らす周吉(笠智衆)ととみ(東山千栄子)の老夫婦は、東京で暮らす子どもたちを訪ねるため上京した。しかし医者の長男・幸一(山村聰)と美容院を営む長女・志げ(杉村春子)は自分の生活が忙しく、両親の相手が出来なかった。戦死した次男の妻・紀子(原節子)だけが優しい心遣いを見せ東京の観光案内までしてくれた。そして、東京から帰る途中とみの具合が悪くなり大阪の三男・敬三の所に寄ってから尾道に帰ったが、帰宅後に体調が急変した。危篤の電報を受け帰省した息子と娘も、とみが亡くなり、葬儀が終わるとさっさと東京や大阪に帰ってしまい、次女京子(香川京子)と暮らす父のもとに残ったのは我が子ではない紀子だけだった。そんな親、実子、嫁といった家族関係を描いた話。

戦後の日本の家族関係が戦前とは変わっていった様子を描きたかったんだろうと思った。それまでは「家長が」とか、「長男が」とかだったのが、戦後は平等というある意味無責任な親子関係になっていったのだろうと思った。
原節子を初めてスクリーンで観たが、鼻は大きいし、美人というほどじゃないと思った。香川京子や三宅邦子の方が綺麗かも。
戦後たったの8年後に撮影された東京の復興がすごくて驚いた。尾道は現在ともあまり変わらない感じだった。
なんとも言えずほのぼのとした良い作品だった。

りあの
グレシャムの法則さんのコメント
2021年9月30日

尾道でご覧になったのですね。
なんと贅沢な‼️
やっかみ半分のコメントですみません🙏🏻

グレシャムの法則