東京物語

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劇場公開日:

東京物語

解説

名匠・小津安二郎の代表作で、東京で暮らす子どもたちを訪ねた老夫婦の姿を通し、戦後日本における家族関係の変化を描いた不朽の名作。ローポジションやカメラの固定といった“小津調”と形容される独自の技法で、親子の関係を丁寧に描き出す。尾道で暮らす老夫婦・周吉ととみは、東京で暮らす子どもたちを訪ねるため久々に上京する。しかし医者の長男・幸一も美容院を営む長女・志げもそれぞれの生活に忙しく、両親を構ってばかりいられない。唯一、戦死した次男の妻・紀子だけが彼らに優しい心遣いを見せるのだった。

1953年製作/135分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1953年11月3日

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(C)松竹株式会社

映画レビュー

4.0父母への孝行を思い起こさせられます

2025年1月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

小津安二郎監督の不朽の名作。
小津ワールドがにじみ出ているカメラアングル。
ひとつひとつの場面が計算されぬいた配置や情景。
ストーリーも全編が物悲しく
子どもを育て上げた父母に悲しい思いを感じさせる
そんな気持ちが悲しかった。
父母への孝行をしないといけなかったなあと
物思いにふけりました。

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tom

5.0いまさら

2025年1月6日
PCから投稿

無駄なシーン、ショットが皆無、全てのシーン、ショットが「シャシン」として完璧で、且つ全てのシーン、ショットが有機的に関連し合った上に核爆弾並みの爆発力を生み出した奇跡の作品です。

因みに東京物語と全く同じ評価です。

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越後屋

4.0人は時間とともに変わっていく・・・親子、夫婦、縁があった他人・・・...

2025年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

人は時間とともに変わっていく・・・親子、夫婦、縁があった他人・・・
一言では片づけられない感情を、どれだけ見るほうが感じとれるか試されてるような映画でした。登場人物が私に向かって正面から語り掛けてきます。ここにいるかのような臨場感。む~。。。
私自身どうあるべきなのか、自分に、だれに何をするべきなのか考えさせられました。もう一度、自分を見つめなおすために観たいです。

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キャンティレバー

5.0笠智衆氏も当時49歳でしたが70歳近い初老を見事に違和感なく演じきり、老け役の真骨頂を発揮していましたね。

2025年1月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

早稲田松竹さんにて『小津安二郎監督特集 紀子三部作 ~NORIKO TORILOGY~』(25年1月4日~10日)と題した特集上映開催中。
本日は『晩春』(1949)、『麥秋』(1951)、『東京物語』(1953)のそれぞれ4Kデジタル修復版を英語字幕付きで鑑賞。
英語字幕付きのためか外国の方や若い方の来館者も多く、70年以上前の作品にも関わらず150席の館内はほぼ満席でしたね。

『東京物語』(1953)
『晩春』(1949)『麦秋』(1951)に続く紀子三部作の最終作、国内外で高く評価されている監督の代表作。
本作品での笠智衆氏と原節子氏の役柄は戦死した次男の父親とその次男の未亡人という設定。笠氏より6歳年下の山村聰氏が長男・幸一、2歳年下の杉村春子氏が長女・志げを演じておりますが、笠氏も当時49歳でしたが70歳近い初老を見事に違和感なく演じきり、老け役の真骨頂を発揮していましたね。

本作はレオ・マッケリー監督『明日は来らず』(1937)というアメリカ映画を下敷きにしているようで当初から西欧での評判も意識した模様。確かに劇中の少々強めの子どもたちの自立や独立、親離れといった側面は西欧色が濃いですが、それぞれ家族ができ、月日を経て徐々に薄れていく親子の絆や人生の悲哀は万国共通なのでしょうね。

個人的には本作をオマージュしたジュゼッペ・トルナトーレ監督、マルチェロ・マストロヤンニ主演、音楽エンニオ・モリコーネの『みんな元気』(1990)も大傑作で大好きなのですが権利の都合上、日本国内ではDVD未発売、配信もされていないのが非常に残念ですね。
※2009年にロバート・デ・ニーロ主演でリメイク

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矢萩久登