東京ゴミ女
劇場公開日:2000年10月7日
解説
片想いの相手の全てを知りたくて、彼のゴミを盗んでは収集する女性の歪んだ恋愛の顛末を描いたドラマ。監督は「不貞の季節」の廣木隆一。脚本は「歯科医」の及川章太郎。撮影を「不貞の季節」の鈴木一博と「喪服妻 湿恥の香り」の飯岡聖英が担当している。主演は「御法度」の中村麻美と「発狂する唇」の鈴木一真。尚、本作は日本映画の枠を越えて活躍する6人の監督が、デジタル・ヴィデオを使用して描く恋愛ドラマ企画『ラヴシネマ』の第一弾作品として、製作・公開された。DV作品。ビデオプロジェクターによる上映。
2000年製作/88分/日本
配給:シネロケット(配給協力 ビターズ・エンド)
劇場公開日:2000年10月7日
ストーリー
同じマンションに住むミュージシャンのヨシノリに片想い中のウエイトレスのみゆきは、彼の全てが知りたくて、彼が捨てたゴミを持ち帰ってはそれらを収集し、彼の生活を想像している。ある日、彼女はゴミの中からヨシノリの元彼女・サヤカからの手紙を見つけ、ヨシノリのライヴが近々あることを知る。当日、ライヴハウスからサヤカを連れ出し、彼を諦めさせたみゆき。ライヴ終了後、彼女は遂にヨシノリと言葉を交わすことに成功し、一夜を共にする。ところが翌朝、みゆきはヨシノリから意外な事実を聞かされる。実は、彼は彼女がゴミを盗んでいたことを知っていたのだ。あまりのことに衝撃を受けたみゆきは、今まで集めた彼のゴミを捨てるべく夢の島へ向かった。それから一ヶ月後、ヨシノリはどこかの女の所へ引っ越した。いつもの生活に戻ったみゆきは、心の中で呟く。「ヨシノリのゴミの中でひとつだけ捨てられなかったものがある。そのゴミは死ぬまで忘れられないだろう」と。