天国にいちばん近い島のレビュー・感想・評価
全7件を表示
0229 新婚旅行がニューカレドニアだったもんで
1984年公開
嫁さんが新婚旅行はニューカレにしましょう!
どこそれ?
フランス領?
クラブメッド?カニか?
時差なし。8時間直行。
サイクリングしようぜ!
嫁さんの自転車はブレーキが壊れていた。
1日口聞いてもらえなかった。
イルデパン。真珠の海。でも行き来は小さい飛行機。
アメデ灯台。行き来は船。
聖子ちゃんの唄をギターで弾き語る現地のオジサン
歌詞が適当でサイコー。
別に原田知世は好みではない。
てか角川春樹の好みは全く同意できまへん。
50点
製作 角川映画 配給 東映
1984年の日本人ツアー旅行
本作はほぼ全編ニューカレドニアロケで作られた、いわばリゾート映画ですが、よく見てみると戦後、復興、高度成長、学生・空港闘争、これらがみな一息ついてしまって、でもまだのちにバブル景気云々と言われるほど日本産業・経済が過加速しているとは分かってなかった頃わずか数年間の日本の空気感がよく感じられる作品です。
当時“漢”のみの部活とバイクに没頭(こう書くとカッコいいな‥)していた頃の自分は見向きもしなかった(鑑賞するお金もなかった)ですが、若者の皆さんの間では結構話題となり(角川筆頭に雑誌・イベント影響力も巨大だった)、色々なものと原田知世が流行しました。
と、映画の中身ですが、長年の予想通り大したものはありません。役者さんは懸命に演じているしロケ先の風景とその画の構図は綺麗ですが、撮影の光の具合が平坦、音声がまるでラジオ朗読劇、台詞回しが大林演出を超えて単調で陳腐、そしてそれらを気にしてしまうと物語進行(それも文字通り“微妙”)にも集中できません。
ただコレを「南国リゾートホテルの豪華パンフレット」とか、「ゆるいラブストーリー仕立ての観光紹介ビデオ」と思って見ればそれなりに落ち着いて楽しめます… スミマセン大林監督、私はアンチではありません(「ねらわれた学園」とかはまあ酷かったけど)。
いくつかの意味でエポックメーキングだったことは事実な映画で、少し懐かしい気分にもなれて感謝の作品です。同時代以上の方々以外には多分全くワケ分からないレビューでスミマセン。
ここが、天国にいちばん近い島
大林宣彦監督1984年の作品。
グズでドジでのろまな女子高生、万里。彼女は幼い頃、父が話してくれたニューカレドニア諸島の何処かにある“天国にいちばん近い島”に憧れていた。
父が急死し、彼女は決意する。ニューカレドニアの旅行ツアーに参加。“天国にいちばん近い島”を探しに…。
旅に出たのはいいものの、自分でツアーにはぐれたりとトラブル続き。
そんな時出会った人々。
非公認のガイド、深谷。ダンディーな大人の男性。峰岸サンがカッコいい!
戦争でニューカレドニアの海に散った夫に会いに来た老婦人。乙羽信子がさすが気高く。
現在で暮らす日系人三世青年、タロウ。高柳良一が好青年。お互い、仄かな感情を…。
メルヘン×ノスタルジックの中にも込められた反戦への訴え。
開幕やその音楽、深谷と老婦人に同行した女性エッセイストのロマンスは往年のハリウッド映画のよう。大林色、お遊びも。
異国の地での経験、出会いを経て、少女は上っていく。大人という階段を。
はっきり言って他愛ないストーリー。
“天国にいちばん近い島”も見ている内に、それが“場所”じゃない事も何となく察し付いた。
全てがご都合主義、予定調和。
でも、それでもいいのだ。
本作が映画主演3本目。原田知世の初々しい魅力まだまだたっぷり。彼女のアイドル映画でもある。
そして何より、誰もが絶対思う。行ってみたい。ニューカレドニアの美しい島々、海、空の風景。
これらを見て、癒されるだけでいいのだ。
劇中での印象的な台詞。
万里はニューカレドニアを天国のように憧れていた。
タロウはまだ行った事の無い日本を夢の国のように思っていた。
それぞれの国、住む人によって感じ方は違う。
この地球上に“天国にいちばん近い島”はあるのかな、と。
それとも、気付いてないだけで、今私たちが居る所が“天国にいちばん近い島”なのでは、と。
Wikipediaによると…
映画公開の翌1985年、ニューカレドニアはフランス植民地に対する独立運動が激化。撮影中も緊迫した雰囲気があったらしいが、作品にはそんな雰囲気は微塵も無く、酷評を浴びたという。
でも…
これが政治的なドラマだったら描いて当然。
しかし本作はあくまで一人の少女のメルヘンチックな自分探しの旅。そこに血生臭い政治色を入れたら作品がブレてしまう。
本作を見て当時、あまり馴染み無かったニューカレドニアへの旅行がブームになったという。
現地に着いて、独立運動に驚愕もしたであろう。
後の判断は個人に委ねる。
何が“天国にいちばん近い島”だ!? 怖くてもう来たくない!
そう思った人もいただろう。
でもその一方…
惨状を目の当たりにして、何か出来ないか。現地に着いて、初めてニューカレドニアの真実を知った。もっとよく“天国にいちばん近い島”を知りたい。
映画は時に、そんな事を教えてくれる。
リアルタイムで観たかった少女
私は小学生の時に原田知世と角川映画が大好きだったので、今作の角川フィルムストーリーも原田知世の写真集もレコードも持っていました。残念ながら、リアルタイムで鑑賞できなかったのですが、35年後に満を持して鑑賞。ニューカレドニアでの少女の成長ストーリーがなかなかぶっ飛んでいて、楽しめました。私の少女時代に妄想していた内容とイメージがやや違っていました。
28年前のアイドル映画かな
当時、大人気だった御存知薬師丸ひろ子を筆頭に角川3人娘の大ブームの時、その妹分として、デビューしたのが主人公演じる
原田知世でした。今でこそ透明感ある、個性的な方ですが、当時のオーラの無さは何ですか?って位、ふつうの子。ユニセックス的な魅力なのかは知りませんが、当時は女性の人気が高かったような気がします。映画としては何故か受かったオーディションで監督に気に入られ、大々的に売り出す事になった少女の為に、無理矢理作った感あります。映像は流石、ニューカレドニア。とっても綺麗です。唯一の見所です。まず、コンセプトが失敗、デューの原田知世の演技力では感情移入ができないなあ。脚本も詰め込み過ぎなのではないでしょうか。次々に恋する少女の大人への脱皮はあまり、上手に描き切れてない。昔見たときは、もっと可愛らしかったんだけどなあ。今見直すとちょっと痛さ感あります。
全7件を表示