つぐみ

劇場公開日:1990年10月20日

解説

生まれつき体が弱いわがままな少女つぐみと彼女を囲む人々とのひと夏の出来事を描く。吉本ばなな原作『TUGUMI』の映画化で、脚本・監督は「ノーライフキング」の市川準。撮影は「バカヤロー! 私、怒ってます」の川上皓市がそれぞれ担当。

1990年製作/105分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1990年10月20日

あらすじ

生まれつき身体が弱く、甘やかされて育ったつぐみはわがままな18才の少女。いつも死の恐怖と背中会わせの日常を送っているせいか、従姉妹のまりあはそんなつぐみに心を引きつけられていた。東京で大学生活を送るまりあは、つぐみとその姉の陽子に招かれ、高校まで過ごした西伊豆へ渡る。なつかしい思い出さながらに穏やかな日々を送る彼女らの前に、恭一という青年があらわれる。運命の出会いのように巡り会ったつぐみと恭一は自然に惹かれ合うが、つぐみに横恋慕する不良少年たちは、恭一に暴行を加え、さらにつぐみの愛犬を殺してしまう。不良達に復讐を考えるつぐみはすべての力を振り絞って大きな落とし穴を掘った。しかしそれによってつぐみは倒れてしまう。こうして夏も終わり、東京に戻ったまりあの元に、つぐみから遺書めいた手紙が届く。つぐみのことを心配するまりあ、そんな彼女のバイト先に電話が掛かってきた。不安そうに電話に出るまりあに受話器の向こうから「よう、ブス!」とつぐみが明るく語りかけてくるのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第14回 日本アカデミー賞(1991年)

受賞

優秀主演男優賞 真田広之
優秀主演女優賞 牧瀬里穂
優秀録音賞 宮本久幸
優秀新人俳優賞 牧瀬里穂
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映画レビュー

3.5 吉本ばなな原作青春ドラマ

2026年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ドキドキ

【概要】破天荒だが何故か人を惹きつける少女のひと夏の海街物語をピュアに描く
【特記】新人女優・牧瀬里穂の瑞々しい感性が弾ける自分探し群像劇で青春を問う
【哲学】青春は躁と鬱のやじろべえ

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@SAY

4.5 「メモワール市川準 Vol2 牧瀬里穂と中嶋朋子の身体と中嶋朋子の心のつぶやきを借り、過剰な台詞での説明を排除し映像表現する市川準監督のスタイルは不変だった」

2026年5月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

斬新

癒される

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かな

4.0 メメントモリの物語ーー切なさを担保する“ずるさ”と美しさ

2025年9月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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nonta

5.0 神々しい少女たちと現代の神話

2025年8月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、その他

幸せ

癒される

カワイイ

市川準監督、牧瀬里穂主演の傑作。年に1回くらいは定期的に観返しちゃってるんで、確実にもう10回から数十回は観てることになる。

1990年の映画だが何かの理由で映画館では観逃し、レンタルビデオで観た。その時ももちろんとても面白かったし、その後も中古ビデオ、さらには低価格再発売ビデオを買ってやはり何度も観たんだが、なんというか00年代末にDVDに買い換えてからのここ10数年での面白さは、それ以前とはちょっと異なるように感じている。それはおそらくそこに“郷愁”という要素が加わったからなんだろう。

市川監督のデビュー作『BU・SU』なんかもそうなのだが、市川準の現代劇にはその時代の雰囲気というか空気とか世界をそのまま切り取って映像の中に封じ込めたようなところがある。だから映画を観ていると、その中に“あの時代”がそのままあって、特に『つぐみ』や『BU・SU』の、自分にとっての青春時代である80年代後半から90年の“あの頃”、“あの風景”がたまらなく懐かしくなり、思わず画面に飛び込んで映画の中の世界に行きたくなってしまうのだ。画面の向こう側は1990年の“あの世界”で、そこに行けるような錯覚を起こさせてくれる。そんな映画だ。なんか『カイロの紫のバラ』の逆パターンみたいですが。

牧瀬里穂と中嶋朋子、白島靖代の3人の女優も、20歳前後の少女特有の美しさが見事なまでに映し出されており、輝かしくも神々しく崇高なまでに美しい。もちろん最初に観た時から彼女たちは美しくて、僕はこれで(だけではありませんが。デビューしたばかりの当時、ハイシーLのCMに出ていてとても印象に残っていた)牧瀬ファンになっちゃったわけだし、アラフィフになった今でも牧瀬さんはとてもそうは見えないほど若々しく美しいんだが、今観るとなんというか美少女とかそういうレベルではなく、“存在そのもの”が美しいのだ。観てて思ったのだが、この映画に描かれているのはある種の“現代の神話”だ。思春期の少女の一種の“神聖不可侵”なものを感じさせる。そんな映画なのだ。もちろんそこには原作の力もある。だがやはり牧瀬里穂の存在抜きには語れないだろう。撮影現場を見学に来た原作者の吉本ばななが、「まるで自分の作り出した人間にしか思えない。あんな人がいるんですね」と言ったそうだが、本当につぐみという少女そのものだった。それにしても、つぐみのケツをハエ叩きみたいので引っ叩いてた子供も今はもう40代くらいなのだろうか? そう考えるとなんだかすごく不思議な気分になる。

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