直撃地獄拳 大逆転
劇場公開日:1974年12月28日
解説
“直撃!地獄拳”シリーズ二作目。宝石“ファラオの星”をめぐって、甲賀忍法を駆使する男とマフィアとの争奪戦を描くアクション映画。脚本は橋本新一、監督は脚本も執筆している「直撃!地獄拳」の石井輝男、撮影は出先哲也がそれぞれ担当。
1974年製作/86分/日本
配給:東映
劇場公開日:1974年12月28日
ストーリー
国際慈善会議名誉会長のザビーネ・カウフマン夫人が日本の身障者の為にと、自家に伝わる宝石類の展示会をする為に来日したが、六億円の保険がかけられている“ファラオの星”が盗まれ、カウフマン夫人の娘が誘拐された。夫人は保険会社会長の衆木に、娘と宝石奪回を依頼した。衆木は元警視総監の嵐山に助けを求めた。そこで嵐山は、恵美に命じて三人の男を召集させた。祖先ゆずりの甲賀忍法の使い手、甲賀竜一、自称世界一の金庫破り、桜一郎、元警視庁刑事、隼猛の三人が嵐山邸に集合した。数日後、ギャングから六億円用意しろ、との連絡が入った。夫人の秘書のプルーノ・今村が衆木が出した金を持って指定の場所に出かけた。勿論甲賀たちは尾行した。しかし、ギャングたちは、まんまと六億円を奪い、娘を返しただけで逃走してしまった。娘が戻った夫人は、今度は“ファラオの星”の保険料として衆木に六億円を支払わせ、直接ギャングと取り引きをして、宝石を取り返した。一方、十二億円を損した衆木は、調査員の紅美湖に夫人を調査させ、夫人のバックにはマフィアが絡んでいる事を知った。一連の事件は衆木から金を取るための芝居だったのである。全てを知った甲賀は、ロジャース銀行日本支店に保管されている“ファラオの星”を盗もうと、金庫破りの桜と組むことにした。二人の企みを知った隼と恵美もこの計画に加わった。四人は数日間、世界一厳重な金庫破りの策を練った。実行の日、まず甲賀と桜がパラシュートで銀行の屋上に降り、レーザー光線をかわしながら、やっと金庫に辿りついた。計画時刻より数秒遅れて桜は金庫を開け、まんまと宝石と金を奪う。だが、二人が屋上に戻った時、マフィアに発見され、甲賀が単身、向かった。その間、桜は札束を下で待ち受ける恵美の処へ落とす。一方、危かった甲賀は、駈けつけた美湖こと、香港警察の紅竜の応援もあってマフィア一味を全滅させるのだった。ビルの下には衆木を先頭に武装警官が待機していた。衆木は警視庁の捜査一課長だったのだ。甲賀、隼、桜の三人はそのまま逮捕されて、刑務所送りになってしまった。